ララの携帯電話が鳴る。
ララ「ディーン?珍しいわね。」
ララ「はい。」
ディーン『もしもし、ララ?』
ララ「久しぶりね、ディーン。どうしたの?」
ディーン『ラトにいろいろアドバイスしてくれたって聞いてさ。礼が言いたくて。』
ララ「そんなことなら別にいいのに~。ホントあなたって昔から真面目よね。」
ララ「それよりラトから聞いたわよ。おめでとう!よかったわね。」
ディーン『ははっw なんか照れるなw』
ララ「ラト泣いちゃったそうじゃない。」
ディーン『あいつ、そんなことまで話してるのか。』
ララ「大丈夫よ。あの子変なことは話してないから。まぁ、はじめてじゃあ痛いのはしょうがないわよね。誰だってそうよ。」
ディーン『・・・そうだよな。』
ララ「ディーンもあんまり気にしちゃだめよ~。2,3回までは痛いかもしれないけど、そのうちよくなるもんなんだから。」
ディーン『うん。』
ララ「あ、そうそう。今度久しぶりにみんなで集まろうってローガンと話してたのよ。」
ディーン『へぇ~。いいな、たまには。』
ララ「ディーンは週末でも大丈夫?」
ディーン『あぁ。病院が土日休みだしそのほうがいいな。』
ララ「わかったわ。決まったらラトにでも伝えるわね。」
ディーン『おう。よろしく。』
ララ「じゃあまたね、ディーン。」
ディーン『おう。またな。』
携帯電話を切る。
ララ「 (ラトもディーンも、幸せそうで羨ましいわ・・・。週末だっていうのに、私は一人か・・・。) 」
ララが携帯電話を見つめる。
そして思い切ったように番号を押した。
ララ「もしもし?私。」
ラトーシャとディーンはバーにきていた。
ディーン「まだ痛むか?」
ラト「え?」
ディーン「こないだ泣いてたのってさ、やっぱり痛かったからなんだろ?」
ラトーシャ「なんで・・・。」
ディーン「ごめんな。俺、あのとき自分のことばっかりでちゃんと気付いてやれなくて。」
ディーン「ラト、はじめてだったのに。俺自分のことしか考えてなかったな。」
ラトーシャ「ディーン・・・。」
ディーン「痛みってさ、我慢すると恐怖に繋がるだろ。」
ラトーシャ「・・・・。」
ディーン「もしラトがやっぱり怖いって思うんだったら・・・・俺も我慢するしさ。」
ラトーシャ「・・・・。」
ディーン「もっとゆっくり進めていこう。ラトに、ちゃんと心から気持ちいいって思えるようになってほしいし。」
ラトーシャ「・・・・。」
ラトーシャ「あのねディーン。」
ディーン「?」
ラトーシャ「私、大丈夫だから。」
ディーン「ムリするなって。俺、お前に我慢してほしくないんだ。」
ラトーシャ「ムリなんてしてないよ。」
ディーン「ホントか?」
ラトーシャ「うん。」
ラトーシャ「ホントはね、すっごく痛かった。でもね、ディーンの気持ちよさそうな顔みてて、幸せだなって思ったんだ。」
ディーン「え?」
ラトーシャ「だって、あんな顔、見たことなかったし////」
ディーン「・・・・。」
ラトーシャ「痛いのはきっと最初だけでしょ。慣れたら大丈夫になると思うしさ。」
ディーン「ラト・・・。」
ラトーシャ「ディーンが気持ちよくなってくれると、私嬉しいんだ。」
ディーンがラトーシャを抱きしめる。
ディーン「ごめんな。俺もっとゆっくりやるから。」
ラトーシャ「いいよ別に。ディーンが気持ちいいペースでいいから。」
ラトーシャ「だから、私も早く慣れるようにがんばる。どうやってがんばったらいいかわからないけどw」
ディーン「ホントに大丈夫か?ムリするなよ。」
ラトーシャ「うん。ムリはしない。ちゃんと痛かったら痛いっていうね。」
ディーン「うん。」
ラトーシャがふいにキスする。
ディーン「 ! 」
ディーン「お前からするなんて珍しいな。しかもこんな人前で。」
ラトーシャ「ディーンの影響かな?」
ディーン「そうなのか?」
ラトーシャ「たぶんw」
ラトーシャ「ディーン、私に気遣わないで。いままでのままでいいから。」
ディーン「うん。お前も俺に気ばっかり遣うのやめろよ?」
ラトーシャ「わかった。私も・・・早く慣れたいから、またお休み合わせてお泊りしよう?」
ディーン「うん。今度はもっとちゃんと二人とも気持ちよくなれるように努力する。」
ラトーシャ「うん。ディーン・・・大好き。」
ディーン「俺のほうがもっと好きだ~。」
ラトーシャ「・・・バカw」
リアの自宅。
携帯電話を取り出し、登録した番号を押す。
リア「もしもしローガン?元気~?」
ローガン『よぉ。リアか。』
リア「今日空いてる?今から会えない?」
ローガン『あ~、ごめん。今友達と飲んでるんだ。今日はやめとく。』
リア「そうなの?遅くなってもリア平気だよ?」
ローガン『いや、今日はちょっとムリそうだ。明日なら大丈夫だよ。』
リア「明日は私、実家に帰ることになってるんだ。」
ローガン『そうなのか?じゃあ週明けだな。またこっちから連絡するよ。』
リア「うん・・・。」
ローガン『来週は仕事落ち着いてるから大丈夫だよ。ちゃんと連絡するから。』
リア「わかった。待ってるね。」
ローガン『おう。じゃあまたな。』
リア「うん。またねローガン。」
電話を切る。
名残り惜しそうに画面を見つめる。
リア「 (友達と飲んでるって・・・女かな?男なら遅くなっても会ってくれてるはず・・・。ローガン言わないけど、きっとほかにもセフレがいるだろうし・・・・。) 」
リア「ふん!どんな女が相手でも、ローガンに一番ふさわしいのは私なんだからね!」
リア「 (メイク変えようかな~。でも、いま流行りのカラーって私の肌色には合わないのよね~・・・。) 」
ララはローガンとバーにいた。
席を外していたローガンが戻ってくる。
ララ「早かったわね。」
ローガン「そうか?」
ララ「女の子でしょう?」
ローガン「まぁ、そんなとこだ。」
ララ「あいかわらずね、ローガン。」
ローガン「お前はどうなんだ?」
ララ「え?」
ローガン「気になるやつとかできたか?」
ララ「できてたら週末にあなたとこんなところにいないわよ。」
ローガン「たしかに。」
ララ「でも、ラトたちみてたらちょっと羨ましいなって思ったわ。」
ローガン「お前は恋愛体質だもんな。」
ララ「なにそれ。」
ローガン「いつも恋していたい。そうだろ。」
ララ「う~ん。そうなのかしら。」
ローガン「女にとっては、恋って重要だもんな。フェロモンも出るし。」
ララ「それはあるかもしれないわね~。」
ローガン「まぁ、変な相手じゃなければいいんじゃないか。言い寄ってくる男はいないのか?」
ララ「う~ん。職場はおじさんばっかりよ。色気のある職場でもないしね。」
ローガン「まぁそうだろうな。」
ローガン「でも合コンとかあるんだろ?」
ララ「交通課はよくやってるみたいよ。私も誘われるけど、断ってるわ。」
ローガン「行けばいいのに。」
ララ「合コンって苦手なのよね。なんか・・・ガツガツしてて
。」
ローガン「そりゃそうだろう。みんな出会いを求めて来てるんだから。」
ララ「私には合わないのよね。もっと自然な出会いがいいな~。」
ローガン「自然な出会いのほうが稀だろ。」
ララ「そうなんだけど。いいのよ、きっと出会うときに出会うわよ。それにあなたがこうやってつきあってくれれば退屈しないしね。」
ローガン「まぁいいけど。」
ロミオの自宅。
アイビーとロミオは秘密の庭にいた。
ロミオ「悪かったな。せっかく久しぶりにホットバス入ろうと思ったのに。」
アイビー「しょうがないよ。故障じゃ。」
ロミオ「今日はもう遅いし、明日業者呼ぶわ。」
アイビー「そうだね。」
アイビー「それより仕事のほう、話ついたの?」
ロミオ「あぁ、BiBiのカメラマンか。新しいカメラマンが見つかったら、俺と二人で担当決めてやることになった。」
アイビー「そっか。今までは一人で全部やってたから、ロミオの負担大きかったもんね。」
ロミオ「そうだな。」
ロミオ「でもたぶん、最初は助手から雇って、そいつが一人前になったら半分任す感じになるだろうな。」
アイビー「そっか。でも助手でもいてくれたほうが、雑用とか任せられるし、ロミオの仕事も楽になるでしょ?」
ロミオ「まぁな。」
ロミオ「寒くないか?ちょっとこっち寄れよ。」
アイビー「うん。最近夜の風が冷たくなったね~。」
ロミオ「もう11月だもんな。」
寄り添う二人。
アイビー「あのねロミオ。」
ロミオ「どうした?」
アイビー「私、今度のガールズコレクション、出ることになったんだ。」
ロミオ「そうか。お前ならそろそろ出るって思ってたよ。」
アイビー「ホントに?」
ロミオ「うん。BiBiでの評価も高いしな。ウォーキングの練習もしないとな。」
アイビー「そうだね。ステージで歩いたことないから、緊張するな。」
ロミオ「ショーが終わったらお祝いにどっか旅行でも行くか。」
アイビー「いいの?」
ロミオ「あぁ。来週から助手の面接もやるし、ショー終わるころにはこっちも落ち着いてると思うからさ。ガルコレって春だよな。」
アイビー「うん。」
ロミオ「休み合わせて遠出しよう。」
アイビー「嬉しい!」
アイビー「ロミオ、私のこと愛してる?」
ロミオ「あぁ。」
アイビー「愛してるって言って。」
ロミオ「しょうがねぇな。愛してるよ。」
アイビー「しょうがねぇってなによ~。」
二人の唇が重なる。
冷たい風が二人の頬をかすめる。
秋の風が冬の到来を知らせていた。
アイビー「私も愛してるよ。」
ロミオ「知ってる。」
ブリッジポート編 前期 おしまい
こんばんは★
返信削除いつもお世話になっておりながらご無沙汰してしまいました(^_^;)
本当にすみません。
先日は新ブログの方にも早速足を運んでいただいてとっても嬉しかったですよ~(*^▽^*)
今後とも宜しくお願いいたします♪
それにしてもディーン君とラトちゃんも可愛らしいカップルに落ち着いて嬉しいです(*^▽^*)
まぁ女の子って最初の経験がトラウマになるパターンもあるというのも聞きますし、ディーン君の方が経験がありますので思いやりを持って今後は挑んでいただきたいですねww
そしてローガン君とララちゃんとの関係。
こちらも中々興味シンシンです。
リアちゃんが以前と違う気持ちを持っているっていうのもありますし。
あとアイビーちゃんとロミオっちですね~。
この二人は本当に夜景が似合うな~( ´艸`)
二人ともお洒落さんですし、美男美女ですので見ていて本当にため息もんですよ。
そしてついにブリッジポート編がおしまいなんですね。
また後編どんな展開が待っているのか…。
楽しみに待ってます!!
>ひめめさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
いえいえ、お忙しい中お越しいただきありがとうございます♪
私も最近はみなさんのブログへ訪問できなかったりして、まとめ読みさせてもらっている感じです。
こうしてコメント書いてくださるととっても嬉しいです(ノ´∀`*)
ありがとうございます\(^▽^)/
ラトとディーンはとうとう初夜(?)も済ませましたが、やっぱり最初って女の子ばかり大変ですよね(´;ω;`)
男ははじめから気持ちいいというのになぜ(;´Д`)
この二人はまたこれからもいろいろありそうですが、いまのところ一番ラブラブな気もしますし、大丈夫ですかね(´∀`)
ララは独り身でちょっとさみしくなったときに男友達のローガンで寂しさを紛らわすっていうw
まぁこの二人は恋愛感情はお互いにないようなので、友達のままですね~。
今後どうなっていくかは謎ですがw
ラト曰く、ローガンの仲良し担当がララなのでw
リアは、ローガンのほかの女の存在にも気付いている分、ちょっとつらい立場ですね(´;ω;`)
でもこの子は我慢強いので今の立ち居地を貫くかな~。
アイビーとロミオのほうは、退院以来お互いの絆が深まったようですね。
アイビーもロミオのこと呼び捨てにするようになりましたし(ノ´∀`*)
たしかにこの二人は夜の場面が似合いますねw
というか朝が似合わないっていうwww
ブリッジポート編、長いので前後期に分けようかと思いましてw
後期は数年後からのはじまりなんですが、ブリッジポート編には変わりないですw
なので引越しはまだないです(;´Д`)
とりあえず一旦落ち着きたいので、この間に番外編を入れようともくろんでおります( ̄ー ̄)ニヤリ
なで肩さんこんばんは^^
返信削除今回の記事を読んで・・・あれ?!いつの間にディーンくんとラトちゃんが結ばれたの?!あれ?あれ?と思っちゃった私・・・
なんと前記事、後編として更新されてたのですねww
見に来ていたのに、題名が同じなのでまだ更新されてないな~と思っていたバカな私でしたw
ちゃんと後編て書いてあるじゃ~~ん・・・(´Д`|||)
ホント、すみません・・・www
しかしですよ・・・
私は怒ってますよ!!!!
初めてのラトちゃんに何てプレイをするんじゃあ~~~~凸(`Д´メ)
ただでさえ、初めてで裸を見られる事だけで恥ずかしいのにあんな下腹部ゴニョゴニョ・・・
ディーンくんデリカシーがなさすぎwww
やっぱ初めての相手が慣れた年上女だっただけに根本的にそういう配慮が足りないのか・・・(-ω-;)
2人のアツアツ度はとっても微笑ましいので、ディーンくんもうちょっと考えてね~って思ってしまいましたw
ローガンくん、ララちゃん、リアちゃんの関係も気になるし、アイビーちゃんとロミオさんは熱愛度が更に高まった感じですけどロミオさんのポリシーは崩れないのかしら、そろそろアイビーちゃんとの前向きな将来を考えるように変わってもいいんじゃないのかなぁ・・・とか、色々気になっちゃいますね!!
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
後編のほうはアダルトページにうpしたので見逃してしまったのかもしれませんね(;^ω^)
前編 後編 に分けたのでややこしかったですねw
まどろっこしくてすみません(;´Д`)
ラトのお初がエロちっくですみません(;´∀`)
ララのお初はそういう描写を書かなかったのですが、ラト×ディーンはちょっとリアルっぽい恋愛をと思いまして、リアルに書いてみました(ノ´∀`*)
ラトにしてみれば「いきなりぃ~?!」って感じですよねw
でもディーンはなんとかラトに気持ちよくなってほしかったんじゃないでしょうか(;´Д`)
いやいやでも、あれがなかったらきっとラトはもっと痛かったはずですよ?
というか痛い思いだけで終わっていた可能性が高い・・・。
Bloggerにお引越ししてから性描写がえげつなくて申し訳ないです(^ω^;)(;^ω^)
私的にはゆきさんの反応が楽しみでなりません♪
やはりロミオが気になりますかw
う~ん、どうなんでしょうね~。
退院後二人の絆が深まったようですが、アイビーも今のところ納得しているようですしね~。
ロミオの「契約嫌い」(特質には入ってないですがw)は「失う」ことを極端に怖がっているから、なんですよね~。
だったら最初から契約(付き合うという)なんて結ばないほうが気持ちが楽、なんだと思います。
後期は数年後からのスタートになりますので、はじまるまでしばらく乞うご期待!\(^▽^)/
こんばんは^^
返信削除純情な青年である自分には最近の記事へのコメントがしづらい部分がありまして←
少しばかり自重していた次第でございます。
が、しっかり目を通させていただいておりました( ´ ▽ ` )
自分がブログを放置していた間にこのストーリーも50話越えですかΣ(・ω・ノ)ノ
大変恐縮ながら未だに目を通せていない記事がありますが、
必ずや拝見させていただきます!!
そして前期終了ということで、まずはお疲れ様でございます。。。
すべての記事を読んだわけではない自分が言ったらおかしいのですが
今後の記事も楽しみにしておりますヾ(*~∀~*)ゞ
また来ますノシ
>らんだるさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
純情な青年~?( ̄ー ̄)ニヤリ
チェリーではないはずだ!そうだろう!!
いやむしろディーンよりはエロいに違いない(おい
長くなる、ことは予想していましたがもうすぐでビーチアパート編の70話を超えそうですね(;^ω^)
倍とかになったらどうしようwww(どうしようもない
労いのお言葉ありがとうございます\(^▽^)/
ちょいとダラダラしてきたのでこの辺で一旦区切ってスピンオフに入ろうと思っています。
私もらんだるさんのブログ楽しみにしていますね~♪