Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
個人のファンサイトですのでEA社とは一切関係ありません。

〈 注意!〉
作中には卑猥な表現、画像も含まれております。
苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2013/05/29

誤解








アイビーが立ち尽くす。


マロン「アイビーちゃん・・・?」

















そのままロミオをおいかけてスタジオを出て行く。




















ロミオはまだエレベーター前にいた。


アイビー「待ってロミオ。」
















アイビー「ちゃんと話し合いたい。」

ロミオ「なにを話す必要がある。」


















アイビー「ロミオは勘違いしてる。」

ロミオ「勘違い?」

アイビー「たしかに私はジーンにそばにいるとは言ったけど、あれはそういう意味じゃないよ。親友として・・・仲間としてって意味だよ?」














ロミオ「仲間としての抱擁か?そうは見えなかったけどな。」

アイビー「じゃあロミオは・・・私のこともう愛してないの?」

ロミオ「・・・・そんなのもうどうだっていいだろ。俺はミランダと寝た。お前とはもう終わりだ。」















アイビー「答えになってないよ。私のこともう嫌いなの?」

ロミオ「ああ。」

アイビー「ちゃんと目をみて言ってよ。そしたら諦めるから。」

ロミオ「・・・・。」

アイビー「私のこともう愛してないの?ミランダさんのことが好きなの?」











ロミオ「バカバカしい。」


ロミオが開いたドアからエレベーターに乗り込む。


アイビー「ロミオ・・・。」















ロミオ「合鍵、早く返せ。」

アイビー「やだ。ちゃんと話してくれるまで・・・。」

ロミオ「じゃあ鍵は換える。」

アイビー「ロミオ・・・。」














ドアが閉まりエレベーターが下りていく。



















ロミオ「・・・・。」




















アイビー「・・・・。」






























































アイビー「お疲れ様でした~。」


撮影が終わり、着替えたアイビーがスタジオに入ってくる。

















ギルバート「お疲れ様っす!」

アイビー「また明日ね。」

ギルバート「はい。気をつけて!」

アイビー「は~い。」













エレベーターを降りてビルから出る。
ドアの脇に人影があるのに気づく。


アイビー「わっ!」


















アイビー「ジーン?びっくりしたぁ~・・・。」

ジーン「ごめんw 驚かせるつもりはなかったんだけど。」

アイビー「うん・・・。」

ジーン「早かったな。もっとかかるかと思った。」














アイビー「どうしたの?」

ジーン「ちょっと話したかったから待ってたんだ。これからお茶でもしに行かないか?」

アイビー「いいけど・・・。」

ジーン「よかった。」











ジーン「ダイナーダイナーでいい?」

アイビー「うん。」

ジーン「車だから、乗って。」

アイビー「うん。」



































アイビー「ジーン、今日は食べないの?」

ジーン「食べてきたんだ。マロンちゃんと。」

アイビー「そうだったんだ?」

ジーン「うん。マロンちゃんと別れた後また戻ったんだよ。」

アイビー「そっか。」













ジーン「今日も行ってくれたんだってな、病院。」

アイビー「うん。」

ジーン「母さんからメール来てた。毎日ありがとな。」















アイビー「これくらいしかできないから。」

ジーン「感謝してるよ。母さんも、俺も。」

アイビー「ううん。ジーンのほうこそ・・・大変なのに・・・。」

ジーン「アイビーさ。」

アイビー「うん?」













ジーン「ロミオさんと・・・ケンカでもした?」

アイビー「え?」

ジーン「様子変だったから・・・。マロンちゃんも、心配してたよ。」
















アイビー「そっか。・・・ごめんね心配かけて。」

ジーン「いや。」

アイビー「でも、大丈夫だから・・・。」
















ジーン「それってもしかして・・・・こんなこと言ったら自意識過剰かもしんないけど・・・。」

アイビー「 ? 」

ジーン「ケンカの原因・・・俺だったりする?」















アイビー「いや・・・そういうわけじゃ・・・・。」

ジーン「やっぱそうなんだな。」

アイビー「え?」

ジーン「隠してもわかる。」

アイビー「・・・・ごめん。」












ジーン「不謹慎かもしんないけど・・・・。」

アイビー「え?」

ジーン「俺・・・ちょっと喜んでる自分がいる。」
















アイビー「ジーン・・・。」

ジーン「ごめんなアイビー。」

アイビー「・・・・。」
















ジーン「俺やっぱりアイビーが好きだ。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「この前は咄嗟に告白しちゃったけど・・・もう咄嗟に出ちゃうくらい、アイビーのこと好きなんだ。もうこの気持ちを抑えられない。」














ジーン「ずるいってわかってる。恋人とうまくいってないときにこんなこと言い出すのは。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「でもずっと好きだった。この街で再会したときから・・・いや、その前からずっと。」














アイビー「ジーン・・・・。」

ジーン「ホントは見守っていられるだけでいいってずっと思ってたんだ。だからそうしてきた。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「でも母さんがこうなって、俺自身いろいろ考えたんだ。もしアイビーに自分の気持ち伝えないまま、俺になにかあったらいやだって思ったから。」











ジーン「後悔だけは・・・したくないから。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「アイビー、真剣に俺のこと・・・考えてくれないか?」

















ジーン「もちろん今すぐじゃなくていい。むしろじっくり考えてから返事がほしい。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「仲間なんかじゃなく一人の男として・・・できればもう一度、俺と付き合ってほしい。」














アイビー「・・・・・わかった。」

ジーン「よかった・・・。」

アイビー「ちゃんと・・・考えてから答え出すね。」

ジーン「うん。」














ジーン「アイビー、ありがとな。」

アイビー「ううん。」

ジーン「それからごめん。・・・ずるい男で。」

アイビー「・・・うん。」




2013/05/26

相談








明け方、街はまだ眠っている。
灰色の空の下、ブリッジポートは冷たい春の雨に濡れていた。



















ララ「・・・っ!」


ララがトイレに駆け込む。

















ララ「うっ・・・ごほっ・・・。」




















フラフラと立ち上がり頭を抱える。


ララ「 (先生の言ったとおりだわ。つわりってこんなにきついものだったのね・・・。) 」
















ララ「 (そうよね・・・・。私一人の体じゃなく・・・もうひとつの命がこの体に宿っているんだから・・・・。) 」




















ララ「 (決断・・・しなきゃ・・・・。) 」




















お昼前にはすっかり雨もあがっていた。
暖かい日差しが街を包む。



















ドアをノックする。


ジェニファー「どうぞ。」


ジェニファーがドアに向かって声をかける。














ドアが開いてアイビーが顔を出す。


アイビー「起きていらしたんですね。」

ジェニファー「いらっしゃいアイビーちゃん。」

アイビー「お花持って来ました。」

ジェニファー「わざわざいいのに。いつもありがとう。」

アイビー「いいえ。」










アイビー「花瓶お借りしますね。」

ジェニファー「ええ。ありがとう。」

アイビー「具合はどうですか?」
















ジェニファー「今日はそう悪くはないわ。」

アイビー「よかった。ジーンは?」

ジェニファー「今朝早くに来てくれたんだけど、仕事にむかったの。」

アイビー「そうなんですね。ジーンも忙しいですからね。」

ジェニファー「あの子には苦労ばかりかけてるわね・・・。」











アイビー「そんなことないですよ。ジーンも嬉しいと思います。」

ジェニファー「え?」

アイビー「ジェニファーさん、素直に甘えてくれないから。ここなら安心して甘えられるでしょう?」

ジェニファー「ふふっw そうかもしれないわね。」

アイビー「そうですよ~。いまのうちにいっぱい甘えないと。ジーン忙しいから、退院したら甘えられなくなりますよ?」

ジェニファー「もうw アイビーちゃんったらw」









アイビーが花瓶を置いてベッド脇のイスに座る。


ジェニファー「アイビーちゃんはこのあと仕事?」

アイビー「はい。でも今日は夕方からなのでゆっくり居られますよ。」

ジェニファー「でも・・・病院にいても暇でしょう?」

アイビー「大丈夫ですよ。ジェニファーさんとおしゃべりするの楽しいですもん。」











ジェニファー「ふふっw アイビーちゃんは優しいわね。」

アイビー「そんなことないですよ。普通です。」

ジェニファー「アイビーちゃん。」

アイビー「はい?」

ジェニファー「なにかあったんじゃない?」












アイビー「え?」

ジェニファー「なんだかいつもと違う。元気がないみたい。」

アイビー「そう・・・ですか?」















ジェニファー「私こうみえて勘が鋭いの。」

アイビー「・・・・。」

ジェニファー「恋人とケンカでもした?」

アイビー「・・・・はい。」

ジェニファー「やっぱり。」













アイビー「気持ちがすれ違ってるみたいで・・・・。」

ジェニファー「付き合いが長いとよくあるわよね。」

アイビー「はい・・・・。でも・・・・今度のはもうどうすればいいのか・・・・わからなくて・・・・。」















ジェニファー「そうなの。」

アイビー「・・・彼、勘違いしてるみたいだし・・・・そのせいで気持ちもほかの女性に向いてるみたいで・・・・。」

ジェニファー「つらいわね・・・。」

アイビー「もう・・・ダメなのかもしれません・・・・。」













ジェニファー「アイビーちゃんが弱気なんて、珍しいわね。」

アイビー「そう・・・ですか?」

ジェニファー「ええ。アイビーちゃん、いつも前向きだから。なにがあっても、元気いっぱいだし。」

アイビー「そんなことないです・・・。」













ジェニファー「でも、それって勘違いでしょう?」

アイビー「はい・・・。」

ジェニファー「男ってホント自分勝手よね。子供みたい。」

アイビー「たしかに。」














ジェニファー「アイビーちゃんは本当に彼のことを愛してるのね。」

アイビー「・・・・。」

ジェニファー「勘違いなら、ちゃんと誤解を解かなきゃ。それから二人できちんと話し合わなくちゃね。」















アイビー「解けますかね・・・誤解。」

ジェニファー「それはアイビーちゃん次第ね。誤解が解けたとしても、彼の心がほかの女性に向かっているなら、別れることになるかもしれないし。」

アイビー「はい・・・。」

ジェニファー「でもその前にきちんと誤解だけは解いておきたいわよね。じゃないとスッキリしないものね。」

アイビー「はい。」










ジェニファー「私でよければいつでも相談相手になるわよ。」

アイビー「ありがとうございます。」

ジェニファー「ふふっw それにしてもおかしいわよねw 昔の恋人の母親なのにw」

アイビー「そう・・・ですよねw でもジェニファーさんはジーンのお母さんというよりは・・・もうお友達っていうカンジがしてw」

ジェニファー「そう言ってもらえるとすっごく嬉しいわ。私もそう思ってるからw」









ロミオ「・・・・悪くないな。」


















ギルバート「ホントっすか?!」

ロミオ「ああ。あとはちょっと修正入れるだけだな。俺が預かる。」

ギルバート「ありがとうございますっ!」
















ギルバート「っしゃー!!」

ロミオ「おいおい、喜びすぎだろう。」

ギルバート「いやいや!ロミオさんに認めてなんて久しぶりで!!めっちゃ嬉しいっす!!」

ロミオ「お前のことはもうだいぶ前から認めてる。じゃなかったらここを任せたりしねぇよ。」













ギルバート「ホントっすか?!」

ロミオ「ああ。俺はもう編集にしか手出してないからな。」


ドアがあいてマロンとジーンが入ってくる。















マロン「あれ?ロミオちゃん来てたんだ?」

ロミオ「おう。久しぶりだなマロン。」

マロン「久しぶり~。もう全然顔出さないんだもん。寂しかったんだからね。」

ロミオ「ここのことはギルに任せてるからな。」













ジーン「お久しぶりですロミオさん。」




















ロミオ「久しぶり。」




















マロン「これから休憩しようと思って来たんだ~。ロミオちゃんもコーヒー飲む?」


マロンがキッチンのほうへ向かう。


ジーン「あ、俺やります。」













マロン「いいよ~。ジーンくんは座ってて。」

ジーン「いやでも、俺一番下っ端なんで。」

マロン「それなら一番年下のギルのほうがやるべきでしょw」

ギルバート「え?俺っすか?」














ロミオ「俺はいい。もう帰る。」

ギルバート「え?帰るんすか?」


















ロミオ「ああ。さっきのは俺から編集部に送っておくから。」

ギルバート「はい。お願いします。」

マロン「え~、もう帰っちゃうの?」

ロミオ「ああ。また今度な。」















 




マロン「このあとアイビーちゃんの撮影なのに。見なくていいの?」

ロミオ「別にいいだろ。」

マロン「そっか・・・。そうだよね、アイビーちゃんの裸ならロミオはいつでも見れるもんね。」

ロミオ「まぁな。」

マロン「まぁ!ノロケ?」












ロミオ「お前が言わせたんだろw じゃあな。」


ロミオが立ち去る。


ギルバート「おつかれっす!」

マロン「お疲れ様~。」

ジーン「お疲れ様でした。」











アイビー「おはようございま・・・。」


ドアが開いてアイビーが入ってくる。
















アイビー「ロミオ・・・。」

ロミオ「よぉ。」

アイビー「来てたんだ?」
















ロミオ「ああ。これから撮影か。」

アイビー「うん・・・。」

ロミオ「がんばれよ。」

アイビー「うん。ロミオ・・・あの・・・」














ロミオ「じゃあな。」


ロミオが立ち去る。

















アイビー「・・・・。」