Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
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2013/07/28

囚われた籠の鳥



この記事には卑猥な表現が含まれています。
読まれる方は自己責任でお願いします。


第9話 囚われた籠の鳥





2013/07/25

彼の好きな人






























リア「ん・・・・。」


リアが目を覚ます。

















リア「 (ここ・・・・どこ?病院・・・?) 」


ゆっくりとベッドから起き上がる。
















リア「 (医務室か・・・。) 」




















リア「 (誰もいないし・・・。どうしよう・・・・。) 」


リアが立ち尽くしているとドアをノックする音が部屋に響く。


















レオン「よぉ。起きてたんだ?」


ドアが開いてレオンが入ってくる。


リア「レオンさん・・・。」















レオン「あんた、給湯室出た後倒れたんだぞ。頭打ってないか?」

リア「・・・大丈夫だと思う。」

レオン「そうか。ならよかった。頭打ってるなら病院で精密検査受けないといけないらしいからな。」

















リア「レオンさんが・・・運んでくれたの?」

レオン「ああ。あんた思ったより軽いな。」

リア「え?」

レオン「肉付きいいからもっと体重あるかと思ったのに。」

リア「・・・・。」













レオン「あー・・・また無神経なこと言っちまったか。ごめん。」

リア「いや・・・・。」

レオン「俺思ったことすぐ口にしちゃうタイプだから・・・この前のことまだ怒ってただろ?ごめんな。」
















リア「・・・・べつに怒ってないです。」

レオン「そっか。」

リア「私のほうこそ、迷惑かけてすみませんでした。」

レオン「いや、迷惑じゃねぇよ。心配はしたけど。」

リア「・・・・。」













リア「私、仕事に戻りますね。」


リアがその場から立ち去る。

















レオン「おい、どこいくんだよ。」


レオンが慌ててリアの二の腕をつかむ。


リア「どこって、まだ仕事が・・・。」

レオン「いいからお前はここで寝てろ。」













リア「そういうわけには・・・いかないです。私にだって仕事は・・・。」

レオン「さっきは言い方が悪かったよ。別に俺はあんたの仕事を軽く見たわけじゃない。」

リア「・・・・。」















レオン「あんただってみんなと同じ、ひとつのチームにいる仲間だ。だからムリしてまた倒れられたら困るんだよ。」

リア「・・・・すみません。」

レオン「そう思うなら今日はもう休んでろ。課長が派遣元には連絡しないでおいてくれてるから、ちゃんと時給分は発生してるよ。」















リア「え?・・・でも。」

レオン「課長がいいって言うんだからいいんだろ。あとで礼でも言っとけよ。」

リア「・・・・はい。」















レオン「あと1時間で退勤時間だし、ここで待ってろよ。タイラーが送っていくってはりきってたからさ。」

リア「・・・はい。」

レオン「あいつが迎えにくるまでここにいろ。」















レオン「じゃあな。」


レオンが医務室を出て行く。


















リア「 (倦怠感はまだあるけど・・・他は全部消えてる。レオンさんて、浄化できるのかな・・・?最初会ったときもそうだったし・・・・。) 」




















タイラー「ごめんね、待たせちゃって。」

リア「いいえ。」

















リア「私のほうこそ・・・わざわざ送ってもらって・・・すみません。」

タイラー「気にしなくていいよ~。途中まで方向一緒みたいだし。」


















タイラー「それより、もう平気?」

リア「はい。寝たらだいぶよくなりました。」

タイラー「そっか。・・・リアちゃんて、体弱いの?」

リア「いや・・・そういうわけじゃないですけど、たまにあって・・・。(相手の強い感情拾ったときとか・・・でもあそこまでのは今までになかったな・・・・。) 」












タイラー「まぁ女の子なんだし、貧血とかあるよな。」

リア「はい・・・。」

タイラー「今後はあんまりムリしないようにね。」

リア「ありがとうございます。」














リア「 (私、レオンさんにちゃんとお礼言えてないや。イライラして当っちゃったことも謝ってないし・・・。あの人、たまに無神経なこと言うけど悪い人じゃないし、きっと正直なだけなんだろうな・・・。) 」


















タイラー「今度さ。よかったら飲みにでもいかない?あ、もちろんリアちゃんが体調いいときに。」

リア「いいですね。」

タイラー「ホントに?」

リア「はい。」














リア「ありがとうございました。」

タイラー「うん。」


















タイラー「明日、もしきつかったら休んでもいいんだからね。」

リア「ありがとうございます。でももう大丈夫ですから。」

タイラー「そっか。」
















リア「わざわざすみません。」

タイラー「いや・・・。」

リア「・・・・。」

タイラー「じゃあ・・・また明日。」

リア「はい。おやすみなさい。」












タイラー「 (コーヒーでも・・・ってちょっと期待したんだけどな・・・。シェアハウスだし、やっぱりムリか・・・。) 」


タイラーが立ち去る。
















アラン「おかえり。」


リアが玄関を開けて中に入るとちょうどアランが階段を下りてきた。

















アラン「今車の音聞こえたけど。送ってもらったの?」

リア「・・・・うん。」

アラン「へぇ~。職場にいい人できたんだ?」
















リア「そんなんじゃないわよ。」

アラン「あれ?違うんだ?じゃあ向こうが一方的に思ってるだけとか?あんたも罪な女だね~。」

リア「・・・アラン、あんたねぇ・・・。」















アラン「あれ?なに怒ってるの?ひょっとして生理とか?」

リア「違うわよ。あんたのせいでしょ?」

アラン「え?なんで俺のせいになるわけ?」

















リア「あんた・・・自分が朝やったこと覚えてないの?」

アラン「朝・・・?俺なんかした?」

リア「すごい酔っ払ってたみたいだけど・・・・私にムリヤリ・・・・。」
















アラン「あ!もしかして俺あんたにキスした?」

リア「・・・・。」

アラン「うわ~。またやっちゃったのか。」
















リア「覚えて・・・ないの・・・?」

アラン「マジごめん!俺酔うとキス魔になるらしいんだよね~。バーテンなのに酒弱いしさ~。だから店では飲まないようにしてるんだけど昨日は知り合いに会っててすげぇ飲まされてさ。ホントごめんね!」

リア「う・・・うん・・・・。(記憶がないなら・・・これ以上怒れないじゃない・・・。) 」















アラン「あ~腹へった!なんか食いもんないかな~。」

リア「あ・・・昨日の残りでよければカレーがあるけど・・・。」

アラン「ホント?食べていい?」

リア「うん・・・。」

アラン「サンキュー♪」













リア「 (あのビジョンはなんだったんだろ・・・。いつものアランからは想像できない・・・・。それに覚えてないとか、なんだか拍子抜けしちゃったな。) 」









































リア「・・・お風呂もらうね。」


リアが階段をあがっていく。


アラン「ごゆっくり~。」














数日後。





















静かなオフィスにキーボードを叩く音が響く。





















リア「 (あ・・・また・・・・。) 」





















リア「 (レオンさん、シエラさんのこと見てる。) 」




















リア「 (たまに誰にも気づかれないように彼女のこと見つめてるときがあるんだよね。シエラさんのこと好きなのかな?) 」




















リア「 (落ち着いてて大人だし、すごく美人だもんね。結婚してないみたいだし・・・歓迎会のときもレオンさん賢い美人がタイプって言ってたもんな。) 」



















リア「 (いろんな子と関係持ってるみたいだけど、ホントに好きな人には慎重なタイプなのかな・・・?実は意外に一途だったりして・・・。) 」


















リア「 (ああいう落ち着きない男には、シエラさんみたいな大人の女性が似合うんだろうな~。レオンさんいい人だし・・・うまくいってほしい。) 」



















タイラー「リアちゃん、今日このあと空いてる?」

リア「あ、はい。特に予定ないですけど。」

タイラー「じゃあさ、金曜だし、飲みにでもいかない?」

リア「あ、いいですね。」

タイラー「ホントに?」













リア「誰誘います?5、6人くらいがいいかなぁ?」

タイラー「え?あ~・・・そうだねw(二人きりのつもりだったんだけどな~・・・。) 」

リア「私、女性声かけときますね。」

タイラー「うん。お願い。」















リアがメイクルームに入るとシエラがいた。


リア「 (あ、シエラさん・・・。) 」




















リア「あの、シエラさん・・・。」

シエラ「え?」


















リア「私、隣の部署のリア・スノーです。先月入った・・・。」

シエラ「ええ。知ってるわ。」

リア「今日飲み会あるんですけど、よかったら一緒に行きませんか?シエラさんってすっごく綺麗だから、化粧品とかなに使ってるのかな~って前から思ってて、一度お話してみたかったんです。」














シエラ「ごめんなさい・・・。私、お酒の席とか苦手なの・・・。」

リア「そうなんですか?ちょっと顔出すだけでも大丈夫ですよ?」

シエラ「でも・・・今日はちょっとムリなの。ごめんなさいね。それに使ってる化粧品はコンビニでも売ってる安物なのよ。」

リア「そうなんですか?肌すごく綺麗だからいいもの使ってるんだろうな~って思ってました。」

シエラ「ありがとう。でも元々色白だから、血色が悪いだけよ。」

リア「そんなことないですよ。すごく綺麗なもち肌だし。」

シエラ「ふふっw ありがとう。」









リア「あの、シエラさんって・・・恋人いるんですか?」

シエラ「・・・ええ。」

リア「結婚はしないんですか?」

シエラ「結婚の約束はしてるんだけど、なかなかね・・・。」

リア「そうなんですね~。」












シエラ「わざわざ誘ってくれたのに、ごめんなさいね。」

リア「いいえ。婚約者がいるなら飲み会も行きづらいですよね。会社とはいえ男性も集まるし。」

シエラ「そうなのよね。」















シエラ「声かけてくれてありがとう。嬉しかったわ。」

リア「いいえ、こちらこそ。そのチーク、すっごく素敵な色。今度なに使ってるか教えてください。」

シエラ「ええ。」