夜が明けた。
空には薄暗い雲が広がっている。
ディーン「ん・・・・。」
ジャスミン「スー・・・スー・・・・。」
ディーン「 (ラトの寝息が・・・。いつもなら俺より早く起きて起こしてくれるのに珍し・・・) 」
ディーン「?!」
ディーンが目を見開く。
ジャスミン「スー・・・。」
ディーン「 (だ、誰だっけこの子?!) 」
ディーンが上半身を起こす。
ディーン「 (俺、たしかゆうべ・・・・あぁ、バチェラーパーティーだったんだっけ・・・。ゆうべのコンパニオンの子か・・・。) 」
ディーン「頭いてぇ・・・。兄貴のせいで、呑みすぎたな・・・・。」
ベッドから降りる。
傍らに眠るレオンとコンパニオンの姿が目に入る。
ディーン「兄貴のやつ・・・。ていうかその敷物どっから持ってきたんだよ・・・。」
ディーン「 (静かだな・・・。まだ誰も起きてないのか。) 」
寝室を出たディーンがリビングへやってくる。
ディーン「・・・地獄絵図だな。」
ディーン「 (ローガンたちがいない・・・。ベッド足りないし、あいつ神経質だからな。途中で消えたのか。ていうかいま何時なんだ?支度しないと・・・。) 」
ディーン「 (とりあえず顔洗って兄貴起こして・・・。時間ないしこのまま式場行くしかないな。) 」
ディーン「うわっ!なんだよこのキスマーク・・・・。顔洗いに来て正解だったな・・・。こんな顔で式場行ったら破局もんだったぞ・・・・。」
蛇口をひねり水を出す。
水道から勢いよく水が出てくる。
ディーン「やばいやばい!いそげっ!」
午後になってもあいかわらず空は曇っていた。
ドアの前にビリーとラトーシャが立っている。
ビリー「んっ・・・おほんっ・・・。」
ラトーシャ「・・・・。」
ビリー「緊張するな・・・。」
ラトーシャ「パパ・・・。」
ビリー「大丈夫だよラト。パパちゃんと転ばないようにバージンロード歩く練習してきたんだ。」
ラトーシャ「そうじゃなくて・・・(ていうかそんな練習してたの?)。」
ビリー「なんだ?」
ラトーシャ「あのねパパ・・・・いままで・・・。」
ビリー「それ以上言わんでもいい。」
ラトーシャ「パパ・・・。」
ビリー「お前が花嫁衣裳見せてくれただけでパパはもう十分だよラト。」
ビリー「今日のお前は本当に綺麗だ。若い頃の母さんにそっくりだよラト。私にとっては世界一の花嫁だ。」
ラトーシャ「ありがとうパパ・・・・。」
ビリー「お前は本当にいい人を見つけたな。ディーンくんならきっとお前を幸せにできると信じているよ。だからお前も、ディーンくんに尽くすと約束できるね?」
ラトーシャ「うん・・・約束する。私・・・・パパとママみたいに幸せな家庭を作るね。」
ビリー「ラトはホントに泣き虫だな。お前は強がりだから小さい頃から外では絶対に泣かなかったけど、家に帰ってよく泣いていたな。」
ラトーシャ「だってパパが優しいから・・・。」
ビリー「こんなところで泣かせてしまってすまない。綺麗な花嫁には笑顔が似合う。さぁ、笑顔をみせてくれラト。」
ラトーシャ「うん・・・。」
ゆっくりと扉が開く。
歓声と拍手に包まれる二人。
二人がゆっくりと歩みを進めた。
遠くからディーンがそれを見つめている。
歓声の中、ゆっくりと歩を進める。
いままでの人生を振り返り、ラトーシャは幸せをかみ締めていた。
ラトーシャの瞳からとめどなく涙があふれる。
イブ「あの子ったら・・・もう泣いているわ。」
トビアス「バージンロードで泣いてる花嫁なんてはじめてみるぞ。」
ジャメル「お姉ちゃんきれ~い。」
ララ「 (おめでとうラト。すっごく綺麗よ・・・・。) 」
サマンサ「ラトちゃん、綺麗ね。」
アイビー「うんっ・・・ぐすっ。」
サマンサ「もう・・・アイビーちゃんったらw」
アイビー「だって・・・もらい泣きしちゃうよ・・・・。う~・・・。」
歓声の中、静かに二人を見守るディーン。
ディーン「 (ラト・・・・。綺麗だ・・・・。) 」
ディーンの横にラトーシャが並んで立つ。
観客たちが席に着く。
静かに音楽が流れる中、指輪の交換が行われた。
ディーン「ラト・・・まだ泣いてるw」
ラトーシャ「だって・・・・感動しちゃって・・・・。」
ディーン「手震えてるぞ?」
ラトーシャ「もう・・・・笑わないでじっとしてて。」
ディーン「ごめんw」
ラトーシャ「目の前がかすんでよく見えないよぅ・・・。」
ディーン「ラト、泣き過ぎだよw」
ラトーシャ「ううっ・・・////」
ゆっくりと指輪をはめる。
ラトーシャがほっと息をついた。
ラトーシャ「緊張した・・・。」
ディーン「俺はラトが泣いてるの見てたらちょっと緊張ほぐれたw」
ラトーシャ「もう・・・。」
ディーンが優しくラトーシャの手をとり、ゆっくりと指輪をはめた。
二人が手を取り合い誓いの言葉を言う。。
ディーン「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも。」
ラトーシャ「富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け。」
ディーン「その命ある限り、真心を尽くすことを、誓います。」
ラトーシャ「誓います。」
そして誓いのキス。
ディーンがラトーシャの腰に腕を回し、優しく抱きしめ唇を重ねる。
ララ「・・・長いわね・・・。」
ローガン「あぁ、長いな。」
イブ「 (そんなに見せ付けなくても・・・。) 」
ビリー「・・・・。」
なで肩さんこんばんは^^
返信削除ちょwwディーンくん、結婚式前に何やってんのー?!
バチェラーパーティーだけども、式前日にコンパニオンと寝ちゃって・・・え?これは何かあったのか?未遂なのか??
こんなのラトちゃんにバレたら大変ですよwwww
レオンさんが何処から敷物を持ってきたのかっていうのと、地獄絵図に吹いてしまいましたwww
ローガンくん達はどこかにトンズラしたんでしょうかね??
そしてビリーさんとラトちゃんの父と娘のバージンロードを歩く前のくだり!!
いいですね~~!!もうウルウルしちゃいましたよ~~(。´Д⊂)
ビリーさん、バージンロードを歩く練習とか、ほんとなんか、らしいな~っていうか、可愛いですよねw(笑)
そしていよいよ結婚式(*´∇`*)
ラトちゃんは入場から指輪交換まで泣きっぱなしでしたね~!!
本当に幸せをかみ締めてる感じ!!こんな日が来て本当に良かったですよね(*^m^*)
末永くお幸せに!!本当におめでとう~ヽ(^◇^*)/
気が早い私は、お子ちゃまが楽しみでならないですよ~( ´艸`)
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
ディーンは兄のレオンのトイレでウフフをみてから自棄酒的な感じで飲みすぎてああなっちゃいましたwww
よくある寝起きに隣に女の子が!っていうパターンです。
未遂なのかどうなのか・・・まぁ服もちゃんと着てるし、ディーンのいうとおり、未遂でしょうw
じゃなかったらやばいですよね!
レオンたちの敷物はほかに配置する場所がなく「どっから?」っていう感じになりましたw
地獄絵図はもうまんまですね(;´Д`)
大ボス(太っちょコンパニオン)に向かった勇者(同僚AB)たちが敗れた朝です・・・。
ローガンたちはたぶんホ○ルでしょう( ̄ー ̄)ニヤリ
バージンロードのくだり、ウルウルしてくださってありがとうございます\(^▽^)/
あそこは花嫁も花嫁父も観客も、全部自作のポーズなんですが、やはり自分でポーズつくれるとそれっぽい演出ができてすご~くいいですね~。
今回ほどそれを実感したことはないです。
ビリー、久々の登場でしたがあいかわらずのビリー節(歩く練習w)ですね(ノ´∀`*)
ラトは登場から泣いてましたねw
ディーンが朝女と添い寝していたことも知らずに・・・w
でもラトにとっては本当にこんな日がくるとは思ってなかったでしょうし、これは泣きますよね~。
お祝いのお言葉もありがとうございますm(__)m