2014/07/20

親和

































リリィ「おは・・・。」

マリオ「だめだ。」

ミランダ「え~。なんで?」



















マリオ「お前なぁ~・・・。ダメに決まってるだろう。家あるんだからちゃんと帰りなさい。」

ミランダ「だから帰れない事情があるのよ。一晩くらいいいじゃない。」

マリオ「じゃあ友達のところにでも泊めてもらいなさい。」


















ミランダ「友達いないし。」

マリオ「・・・悲しいこと言うなよ。」

ミランダ「・・・・。」

マリオ「じゃあマネージャーに・・・。」

ミランダ「え~。」

リリィ「 (マリオったらまた口説かれてるのかしら。あんなおっさんのどこがいいんだか・・・。) 」














リリィがスタジオを通り抜けてドアが閉まるとマリオが盛大にため息をつく。


マリオ「ミランダ。お前も17なんだし、男の部屋に泊まるってことがどういう意味かわかって言ってるんだろうな?」

ミランダ「もちろんわかってるわよ。」

















ミランダ「誰もタダで、なんて言ってないでしょ?一晩くらいサービスするわよ。」






















ミランダ「なんなら一晩と言わず、しばらく住まわせてくれてもいいわよ。」


マリオがミランダの成熟した身体を見つめる。
かなり細いがもう十分に大人と同じ体つきだ。
マリオの口から小さくため息が漏れる。

















マリオ「・・・わかったよ。」


マリオが立ち上がる。


ミランダ「ホントに?さすがマリオさん。頼りになるわ♪」

マリオ「ちょっと来なさい。」















マリオがドアを開けてメイクルームへ入っていく。
リリィとマロンが明るい声でおしゃべりをしていた。


マロン「それでね~・・・。」




















マリオ「マロン、リリィ、悪いが頼みがあるんだ。」


























リリィ「どうしたの?」

マロン「なぁに?マリオちゃん。」






















マリオ「一晩こいつを泊めてやってくれないか。」























ミランダ「ちょっとマリ・・・。」

マリオ「大丈夫だ。マロンがゲイなのはお前も知ってるだろう。それにリリィは口も堅いし頼れるぞ。」




















ミランダ「・・・・。」

マリオ「悩みがあるならこの二人に相談しなさい。俺なんかよりずっとお前のこと理解してくれるよ。」





















マロン「マリオちゃんごめん。今日友達の誕生日パーティーがあって・・・僕ちょっとムリかも。」

マリオ「そうか・・・。」






















マロン「リリィちゃんは?」

リリィ「私はいいわよ。」

マロン「ホント?」

リリィ「ええ。うちにはよく後輩たちも来てるし。」


















マリオ「頼めるか?」

リリィ「もちろん。私の撮影が終わるまでここで待っててもらうことになるけど。」

マリオ「大丈夫だ。いつも悪いな。」

ミランダ「・・・・。」













































リリィ「どうぞ~。」

ミランダ「お邪魔します。」























リリィ「着替え用意するわね。」

ミランダ「はい、すみません。(・・・服のセンスないって思ってたけど、部屋は違うんだ?)」





















ミランダ「なんか・・・ちょっと意外です。」

リリィ「え~?なにが?」

ミランダ「お部屋。こういうかわいらしいの好きなんですね。」

リリィ「ああ。これは彼女の趣味よ。」

















ミランダ「彼女?」

リリィ「同棲してるの。今週は実家に帰ってていないけど。」

ミランダ「・・・・。」




















リリィ「はい、パジャマ。来客用だから気にせず使って。」

ミランダ「はい・・・。」

リリィ「先にシャワー浴びてきたら?」




















ミランダ「リリィさんって・・・。」























リリィ「レズビアンよ。この世界じゃ珍しい話じゃないわよ。」

ミランダ「・・・・。」

リリィ「大丈夫よw あんたを襲う気はないから。私彼女一筋なの。」



















リリィ「時間遅くなっちゃったから疲れたんじゃない?シャワー、ゆっくり浴びていいから。」

ミランダ「はい・・・。ありがとうございます。」






















30分後、ミランダがシャワールームから出てくる。
リリィは一人晩酌をしていた。






















ミランダ「お風呂ご馳走様でした。」

リリィ「うん。パジャマちょうどいいサイズだったみたいね。」

ミランダ「はい。」



















リリィ「喉渇いたでしょ?あんたもなにか飲む?」

ミランダ「ありがとうございます。」

リリィ「コーラでいい?」



















ミランダ「私もお酒がいいです。」
























リリィが無言のまま振り返る。


ミランダ「・・・・いけませんか?」




















リリィ「別にダメってわけじゃないけど・・・一杯だけよ?」

ミランダ「はい♪」






















ふたりがお酒を前にイスに腰掛ける。


リリィ「つまみきらしちゃっててお菓子しかなかったみたい。ごめんね。」

ミランダ「気にしないでください。」

リリィ「あんたも、その敬語やめていいわよ。」

















ミランダ「え・・・?でも・・・・。」

リリィ「上下関係とか、そういう暑苦しいの苦手なのよ。うちに泊まりにくる事務所の後輩たちはみんなタメ口よw」

ミランダ「そうなん・・・だ?」

リリィ「そうそう。そのほうがいいわ。」



















リリィ「ミラって呼んでいい?」

ミランダ「はい・・・うん。」

リリィ「ミラは事務所アスカーだったわよね?寮に住んでるの?」

ミランダ「ううん。勧められたけど、弟みたいなやつがいるから・・・それ話したらアパート借りてくれて。」

リリィ「弟?実の弟ではないの?」














ミランダ「うん。血は全然繋がってない。」

リリィ「へぇ~。恋人でもないんだ?」

ミランダ「うん。家族ってカンジでもないし、どっちかというと仲間ってカンジかな。」



















リリィ「ふぅ~ん。(いろいろ複雑そうな子ね。) 」

ミランダ「いまちょっとケンカしてて・・・帰りたくないっていうか。」

リリィ「そうなんだ?」



















ミランダ「泊めてくれてありがとう。すごく助かった。」

リリィ「気にしないで。うちはいつでもウェルカムだから。」





















数時間後。























だいぶ酒が入ったふたりはかなり打ち解けていた。


リリィ「あんたもやめときなさいあんなおっさん。」


















ミランダ「あははwおっさんww」

リリィ「どう見てもおっさんじゃないのよ~。マリオああ見えてもう42よ?」

ミランダ「え~。イケメンだと思うけどな。私は結構好きだよああいう男。」


















リリィ「どこがいいわけ?全然わかんない。」

ミランダ「落ち着いた大人の男ってカンジ。今日私のこと泊めなかったのも好感度あがっちゃった♪」

リリィ「あいつはやめときなさい。バツイチよ。子供は奥さんが連れてったけど。」


















ミランダ「そうなんだ?でも別れてるんでしょ?」

リリィ「定期的に子供には会わせてもらってるみたいだけどね。」

ミランダ「へぇ~。いいお父さんなんだね。」




















リリィ「あんただって男いるんでしょう?その弟ってやらもホントは男女の関係なんじゃないの~?」























ミランダ「まぁ、お互い子供じゃないんだしそうなるわよねw」

リリィ「やっぱりそうなんだ?」

ミランダ「でもそういうんじゃないの。恋人とかじゃないんだよ。」


















リリィ「家族は?田舎から上京してきたの?」























ミランダ「いない。」

リリィ「そう。・・・いいのよ。話したくなければ話さなくて。話題変えよっか。」

ミランダ「・・・・誰にも言わない?」

リリィ「?・・・ええ。」

















ミランダ「私、孤児院育ちなの。小さい頃に両親が事故で亡くなって。・・・あいつもそう。お互い孤児院で育ったのよ。」

リリィ「そうなの。」

ミランダ「でも孤児院がイヤでふたりで家出してきたの。」

リリィ「それで運よく事務所に拾われたってわけね。」

ミランダ「まぁそんなカンジかな。」
















リリィ「暮らしはどう?ふたりで大変じゃない?彼は学生?」

ミランダ「ううん。働いてる。」

リリィ「そうなんだ?今度スタジオに連れてきなさいよ。」


























ミランダ「そうだね。まずは仲直りしないとね。」

リリィ「ふふw そうね。」






















リリィ「それよりあんたんとこの事務所、大丈夫?」

ミランダ「え?」

リリィ「なんかいろいろ噂あるけど・・・やばいと思ったらすぐ言いなさいよ。」

ミランダ「・・・うん。」
















リリィ「私いつかモデル事務所立ち上げるのが夢なんだ。そしたらあんたも私の事務所入ってよ。あんたなら大歓迎だわ。」

ミランダ「素敵な夢だね。」

リリィ「でしょw 私モデルより社長業のほうが合ってると思うのよね~w」





2 件のコメント:

  1. なで肩さんこんにちは^^

    おお~~更新遂に来たww
    まだしばらく先になるのかなぁなんて何となく思ってたから、いきなり更新来ててビックリですよ~!!
    今、裏の方も見てきましたけど、やっと気分的にも本編にシフト出来そうって事で♪
    ちょうど重い内容のところですし、展開悩むところもあるんだろうなと思いますが、無理の無いペースでやっていったらいいと思いますよ~w
    あと、リアちゃんの時はかなり楽しんで書いてたっていうの、分かりますよww
    やっぱり全編ラブラブハッピーなのって筆が進みますよねw

    さて今回から本格的にミランダさんとリリィさんの繋がりが発展して来るんですねw
    マリオさんに必死に泊めて貰おうと頼むミランダさん・・・危なっかしいですね・・・
    まだ17歳だけど、こういうのも平気で今まで渡って来たんでしょうかね(´・ω・`)
    マリオさんがOKしなくてよかったですよ、
    そこでマロンちゃんなら安全を泊めてもらえるか提案したけど今回はNGで、リリィさんのところへw
    最初はなんとなくぎこちなかったミランダさんですけど、お酒入ったらだいぶ打ち解けてきましたねw
    初日でもう自分の生い立ちまで話して、この人は信用できると思えたのかなw
    リリィさんも早々に自分はレズビアンだとカミングアウトしてますしね。
    リリィさんもミランダさんすっかり気に入ったみたいで、意気投合してますしね~w
    もうこの時点からリリィさんはモデルより、社長業のほうを目指してたとはw
    なんかでもこの若さでも既に雰囲気からしてバリバリ野心家って感じしますし、美人だけどもモデルって感じではないですもんね~!
    あとリリィさんが気にしてるミランダさんの事務所、ヤバイんでしょうかね~。
    これも気になりますね(´・ω・`)

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    1. >ゆきさん

      コメントありがとうございます(´∀`)
      超久しぶりの更新きました~www
      いやぁ~、撮影は前回の更新のときにやってたので枚数少ないですが1話分はあったんですよ。
      ただ枚数若干少ないのでどうしようか悩んでいるうちにいろいろあって更新しない期間に突入してしまい~ってカンジでした(;^ω^)
      リア編はホント楽しかったですね今思えば一番楽しい時期でした。
      ホント、ラブラブハッピーは楽しくてしかたないですね!!
      ゆきさんとこはいつもナオキハルカ夫妻が楽しそうで裏山~(*´Д`)

      若い頃のミランダはかなり危なっかしいですねw
      もうすでに人生の半分経験したみたいにみえますがwww
      マリオは意外にしっかりしたおっさんでしたね。
      すけべじじぃじゃなくてよかったですw
      リリィはすでに周りにカミングアウトしている状態で、仲間内で知らない人はいないのであっさりミランダにもバラしてますね。
      リリィはこの頃すでにBiBiのトップ3に入ってたんですが、モデル仲間とのライバル争いや業界の裏の部分に嫌気がさしていて、面倒見がいい性格で後輩に慕われているのもあって、自分にはモデルたちをまとめる社長業のほうが合ってるんじゃないかと思ってるんですよね。
      なにげに野心家ですよねw
      ミランダは打ち解けた風ではありますが、実際はどうなんでしょうね~w
      この子のほうが、実際は野心家であり計算で生きてきた人間なんですよね。

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