2015/10/04

告白







翌日。
















朝日が昇り、薄暗かった部屋に明かりが射す。



















ローガン「ん・・・・。」


目を覚ましたローガンが額に手をやる。












ローガン「 (今何時だ・・・。ここ・・・・事務所か・・・・。) 」
















ローガン「 (俺のベッドはディーンに占領されたんだったな・・・。夜中までここで仕事してて・・・ここで寝たんだっけ・・・・。) 」

















ローガン「 (風呂でも入るか・・・。ディーンのことだし、まだ寝てんだろ。) 」
















バスルームに湯気が立ち込める。
暑いシャワーがローガンの身体を濡らす。















ローガン「 (あんなに呑んだの、久しぶりだな・・・。最近はなかなか呑む機会もなかったし・・・。) 」















ローガン「 (はらへった・・・。飯食ったら残りの資料作って・・・依頼人に連絡しないと・・・・。明日は打ち合わせか。) 」

















ローガン「ふぅ・・・。」


浴室から出て濡れた身体を拭う。













ローガン「 (あ~さっぱりした。ブリッジポートより気候があったかいって言っても、昼と夜の寒暖差が激しいんだよなここ。) 」

















シーナ「あら、おはようございます。」


階段を下りてくるローガンに気づき、シーナが声をかける。


ローガン「あ・・・おはようございます。いらしてたんですか。」

シーナ「今着いたばかりですわ。」












ローガン「そうか・・・今日は月曜でしたね。」

シーナ「ええ。世間は祝日ですけど、週5のお約束ですからね。」

ローガン「そうでした。すみませんこんな格好で。」













シーナ「あなたの家ですもの、気にしないで。・・・もしかして朝までお仕事していらしたの?」

ローガン「いえ。寝ましたよ3時間くらいは。」

シーナ「まぁ。睡眠はちゃんととらなくちゃダメですよ。身体に障るわ。」













ローガン「ははっw そうですね、気をつけます。・・・ところで先週シーナさんが作り置きしてくれたパンケーキ、あれまだ大丈夫かな?」

シーナ「あら。まだ残ってるの?」

ローガン「昨日は朝抜いたので・・・。冷蔵庫に入れてあるからまだ食えますよね?」












シーナ「大丈夫だとは思うけど・・・今からでよければあたたかいものでも作りましょうか?簡単なものでいいなら15分くらいで作れるから・・・。」

ローガン「いやいや、大丈夫です。もったいないのでパンケーキ食べちゃいますよ。」

シーナ「あら、そう?ちゃんとチンして食べてくださいね。朝から身体を冷やすのはよくないわ。」










ローガン「そうします。」

シーナ「じゃあ私は2階のお部屋から掃除をはじめますね。」

ローガン「はい。お願いします。」














シーナ「 フンフン~♪ 」


鼻歌を口ずさみながら階段を上がるシーナ。













シーナ「 フ~ン♪ 」















シーナが寝室のドアを開ける。


シーナ「あら・・・?」


人の気配がしてベッドで寝ていたディーンが目を覚ます。










ディーン「・・・ん。あ・・・・ここ・・・ローガンちだっけ・・・・。















ディーン「ローガン・・・お前ってホント・・すっげぇ(ザルだな)・・・・・。あんな何回も(一気)できないって普通・・・・。俺・・めっちゃ・・・・(頭)痛いんだけど・・・。」

シーナ「え・・・?あ・・・・ちょ・・・・。」










シーナ「きゃあああああ!」


ディーン「あれ?」














ローガン「ん?」




















数日後。


ローガン『・・・お前のせいだ。』


















ディーン「なんで俺のせいなんだよ。」

ローガン『お前が裸で寝てるから勘違いさせたんだろ。どうしてくれんだよ。家政婦辞めちゃっただろ。』













ディーン「待て待て。裸見たくらいで辞めるなんておかしいだろ。小娘じゃあるまいし・・・第一あの人結婚して息子もいるんだよな?男の裸くらい見慣れてるだろ。」

ローガン『俺がゲイだと思い込んでるんだぞ?派遣会社からも人手がないとか言ってやんわり断られたし・・・きっと派遣会社内で広まってるだろゲイって噂が。』

ディーン「え・・・なにそれw」

ローガン『マジでふざけんなよ。お前、なんか変なこと言ったんじゃねぇだろうな。』










ディーン「寝起きだったし・・・覚えてねぇよ。第一俺は勘違いさせるようなことは一言もいってねぇよ(たぶん)。」

ローガン『ったく・・・せっかくいい家政婦見つかったってのに・・・・。お前、かわりにラトよこせよ。』

ディーン「はぁ?」













ディーン「アホか。ラトは物じゃねぇっつーの!」

ローガン『土日だけでいいからラト派遣しろよ。あいつ仕事復帰してないんだろ?』

ディーン「してないけどさぁ~・・・いいわけないだろ。ったく、お前も若い女がイヤなら中学生のバイトでも雇えよ。」

ローガン『中学生とか手出したら犯罪だろ』

ディーン「なんで手出す気満々なんだよ。」

ローガン『女はいつ豹変するかわかんねぇからな。(ララのときのこともあるし、俺も自制が利くかどうか・・・)』










ディーン「あ、車の音したからラトが帰ってきたかも。じゃあまたなローガン。」

ローガン『おいお前・・・。』


ディーンが一方的に携帯電話を切る。













ディーン「ふぅ・・・。」

ラトーシャ「ただいま~。」















ディーン「お帰りラト。運転お疲れさん。疲れてない?」

ラトーシャ「大丈夫~。途中休憩したし。」

ディーン「そっか。コーヒー淹れる?」

ラトーシャ「ううん、いらない。ありがと。」











ディーン「お義父さんたち元気だった?」

ラトーシャ「うん。休みなのにディーンくんはなんで一緒じゃないんだ?って、質問攻めだったよ。喧嘩でもしたんじゃないかって心配したみたい。」















ディーン「そっか。年末はふたりで帰ろうな。」

ラトーシャ「うん。ディーンの実家にも挨拶に行かなきゃね。お義姉さん、予定日いつだっけ?」

ディーン「たしか春くらいだったと思う。」

ラトーシャ「そっか。」











ラトーシャ「そっちはどうだった?ローガン、変わりない?」

ディーン「うん。髪切ってちょっと雰囲気変わってたけどな。」

ラトーシャ「いま電話してなかった?ローガン?」













ディーン「そうなんだけどさ~、聞いてよラト。ローガンちの家政婦が辞めたこと、俺のせいにするんだぜ?ひどくない?」

ラトーシャ「ローガン、家政婦なんて雇ってたの?」

ディーン「うん。一週間前に雇ったらしいんだけど、なんか俺が裸見られたせいでローガンがゲイだと勘違いしたんだって。」












ラトーシャ「ディーン・・・裸見られたの?」

ディーン「家政婦って言ってもばあさんだぞ?60すぎの。」

ラトーシャ「あ・・・そうなんだ?っていうか・・・二人で裸で寝てたとか?」

ディーン「まさか。一緒になんか寝てないよ。俺がローガンのベッドで裸で寝てたのを見られちゃってさ。家政婦の派遣会社からも断られたから次の人いないんだって。」

ラトーシャ「ローガン、ちょっとかわいそうだね。」












ディーン「そうだ。ラト、今度はふたりでラッキーパーム行こうぜ。ちゃんとホテル予約してさ。行ったことないだろ?」














ラトーシャ「行ってみたい!ローガンの自宅も見てみたいし。」

ディーン「年末は地元帰るから、その次だと春くらいかな~。ブリッジポートやサンリットと比べたらちょっと日差しが強いから、春くらいがちょうどいいかもな。」

ラトーシャ「そうなんだ?楽しみだな~。」












ディーン「なぁ、ラト。もう12月入ったし、今年は早めにツリー出さない?」















ラトーシャ「そういえばもうそんな時期だね~・・・。クリスマスパーティーはどうしよっか・・・。去年と違ってローガンもララもいないし・・・。」

ディーン「俺は二人きりでも構わないけど。」

ラトーシャ「え~、寂しいよ。アイビーも誘って3人だけでもやろう?」










ディーン「ラトが言うならそうしよっか。・・・ありがとな、アイビーのこと気にかけてくれて。」

ラトーシャ「なに言ってんの。子供の頃からの親友だし、家族なんだからあたりまえでしょ。」

ディーン「そっか。そうだよな。」



































マスター「邪魔するわよ~。」


ミランダの病室のドアが開いて、マスターが入ってくる。














マスター「元気そうじゃない。安心したわ。」

ミランダ「マスター、店はいいの?」

マスター「今日は閉めてきたの。たまには私も休まなくちゃね。」















マスター「あなたが読書なんて、意外ね。」

ミランダ「退屈でしょうがないって言ったら、あの子が買ってきてくれたの。」

マスター「そう。気が利くじゃない。」













ミランダ「マスター、入院してることは誰から?」

マスター「誰からも。」

ミランダ「・・・。」














マスター「この病院だってことはリリィに聞いたけれど。」

ミランダ「そう・・・。」

マスター「・・・あなたも無茶をしたわね。」















ミランダ「でもちょっとスッキリしたの。言いたいことを言えたから。」















マスター「そう・・・。それはとても大事なことだわ。抱えて苦しむほうが、心が辛いものね。」

ミランダ「・・・そうね。」















マスター「あれもあの子が?」

ミランダ「・・・ええ。」
















ミランダ「そんなもの、置くのはやめてって言ったのに・・・聞かないのよ。遠慮がなくなったみたい。」


















マスター「あの子らしいじゃない。あなたに早く元気になってほしいのよ。信じてるのね・・・あなたのことを。」














ミランダ「マスター。」

マスター「・・・なあに?」















ミランダ「あなたにはお見通しなんでしょう?」
















ミランダ「これが私の復讐だってこと。」













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