2016/11/13

25日







マロン「ジーンくん。」

ジーン「ん?」

マロン「アイビーちゃん知らない?さっきから探してるのに居ないみたいなんだよね。」















ジーン「あ~、弟さんたちとのクリスマスパーティーに向かったんじゃないかな?」

マロン「弟?」

ジーン「うん。毎年兄弟や仲間内でクリスマスパーティーしてるって言ってたから。」














マロン「そういえば去年も途中で帰ってたかも。」

ジーン「たぶんそっちに行ったんだと思うよ。」

マロン「そっか~。」
















マロン「おなかすかない?なんか食べようか?」

ジーン「そうだね。」

































アイビー「リリィ社長!」
















リリィ「アイビー。」

アイビー「ミランダさんは?」

リリィ「今手術中よ。」














アイビー「手術・・・?」

リリィ「ええ。おなかの子の成長が、心臓に負担がかかったらしいわ。」

アイビー「・・・大丈夫なんですか?」















リリィ「わからないわ。あなたも覚悟しておいて。」















アイビー「・・・・はい。」






















リリィ「アイビー、私は一旦会場に戻るわ。ここをお願いしてもいい?」

アイビー「もちろんです。」

リリィ「悪いわね。」

アイビー「いいえ。」

リリィ「片付いたらまた戻るから。なにかあれば電話してちょうだい。」

アイビー「はい。わかりました。」






























ディーン「冷めちゃう前に食べようぜ。」

ラトーシャ「でもアイビーがまだ・・・。」













ディーン「遅いよな。8時には来るって行ってたのに、もう9時だぞ?」

ラトーシャ「パーティー抜けれないのかな?」

ディーン「そういえばなん周年記念とかなんとか言ってた気がする。」

ラトーシャ「メールは?きてない?」













ディーン「ないな。」

ラトーシャ「電話してみたら?こっちに向かってる途中なのかもしれないよ。」

ディーン「そうだな。かけてみるか。














ディーンがアイビーの携帯電話に電話をかける。

ラトーシャは黙ったままディーンを見つめている。















ディーン「もしもし、アイビー?」

アイビー『ディーン、ごめんね。連絡もしないで。』

ディーン「なにかあったのか?」

アイビー『うん。・・・ごめん。今日行けそうにないんだ。』












ラトーシャ「・・・・。」

ディーン「大丈夫なのか?」

アイビー『事務所の子が倒れちゃって・・・今病院で付き添ってるの。』

ディーン「そっか。それじゃあ仕方ないな。」

アイビー『ごめんね。また連絡するね。』

ディーン「うん。またな。」










ラトーシャ「来れないって?」

ディーン「うん。同じ事務所の子が倒れたから付き添いで病院に居るらしい。」

ラトーシャ「そうなんだ?大変だね・・・。」

ディーン「うん。」














ディーン「ごめんなラト。せっかくたくさん作ってくれたのに。」

ラトーシャ「いいよ。残ったら明日また食べればいいし。ほら、冷めちゃう前に食べよう。」

ディーン「おう。」











ディーン「そうだ。明日どっか二人ででかけない?」

ラトーシャ「休日だから混んでるんじゃない?」

ディーン「いいじゃん。クリスマス気分味わおうぜ。」

ラトーシャ「そうだね。たまにはいいかもね。」































アイビーが電話をきる。















アイビー「 (ディーンごめん、嘘ついて・・・。) 」



















アイビー「 (手術・・・いつ終わるんだろう・・・・。) 」
















アイビーが立ち上がり、窓辺へ向かう。
















アイビー「 (神様、もうクリスマスはずっと独りでもいいです。だからどうか・・・ミランダさんと赤ちゃんを助けて。) 」















アイビー「 (お願い・・・。) 」

































































































































































ディーンが階段をおりるとキッチンにラトーシャが立っていて、朝食の準備をしていた。


ディーン「おはようラト。」

ラトーシャ「おはよう~。」














ラトーシャ「サンドウィッチでいい?すぐでかけるでしょ?」

ディーン「うん。そうだね。」

ラトーシャ「すぐできるから座ってて~。」

ディーン「はーい。」












ディーン「雪やんだみたいだな。」

ラトーシャ「そうだね~。天気予報では晴れって言ってたよ。」

ディーン「そっか。」














ディーン「今日も寒いな。今何度なんだろ?」


ディーンがソファーに座ってテレビをつける。



アナウンサー『次のニュースです。』











アナウンサー『女優のミランダ・レッドさんが、昨晩、心不全のため、市内の病院で亡くなりました。36歳でした。』

















ディーン「え?マジかよ・・・。(ミランダ・レッドって・・・・たしかロミオさんとつきあってたって、前にアイビーが言ってたよな?) 」















アナウンサー『事務所の発表では、レッドさんは幼少期から心臓が弱かったとのことです。』


ディーン「 (そうだったんだ・・・?隠してたってことか。) 」















ディーン「 (そういえばアイビー、昨日病院だって行ってたけど・・・。関係ないよな?・・・電話してみるか。) 」

ラトーシャ「おまたせ~。できたよ。」













ラトーシャ「アイビーから?」

ディーン「いや。かけてみようかと思ってさ。」

ラトーシャ「ゆうべ帰れたのかな?アイビー。」












ラトーシャがニュースに気付く。

ラトーシャ「え?ミランダ・レッドって亡くなったの?まだ30代だよね?」

ディーン「・・・・。」

ラトーシャ「若いにかわいそう・・・。この人の演技すごく好きだったんだよね~。色気があるのにどっかかわいくて。去年やってた映画、レンタルしてたよね?観たいな~。」













留守番電話のアナウンス『留守番電話にきり変わります。』

ディーン「 (出ないな・・・。) 」















ディーン「アイビー、留守電聞いたら電話くれ。」


ディーンが留守番電話にメッセージを残す。

















ラトーシャ「寝てるんじゃない?昨日遅かったのかもしれないよ。」

ディーン「ああ。そうだな。」















ディーン「そういえばアイビー、年末帰るって言ってたんだよな?」

ラトーシャ「うん、できたらって。一緒に帰ろうって誘おうと思ってたんだよね。」

ディーン「そっか。」













ラトーシャ「ディーンがお休み入ったら3人で帰ろうと思って、チケット取らなきゃって思ってたんだ。」

ディーン「車でいいじゃん。」

ラトーシャ「雪だから危ないよ。それに電車のほうが、ディーンもゆっくりできるでしょ。」

ディーン「たしかにそうだな。」










ディーン「あとでまた電話してみるよ。」


ディーンが立ち上がり皿をとる。


ディーン「腹減った~。いただきま~す。」

ラトーシャ「食べたらすぐでかける?」

ディーン「そうだな。」










2 件のコメント:

  1. なで肩さん、こんばんは!

    ミランダさん、やっぱり助からなかったですね・・・
    お腹の赤ちゃんのことも、アイビーのことも、今回語られていませんが、どうなったのだろう。

    クリスマスの日に逝ってしまったんですね。

    私の知人の旦那様も、クリスマスの日に逝ってしまいました。
    末期がんで入院中のことでしたが、私の知人は「奇跡を信じている」と言ってて、なんだかその言葉がすごく響いて、私も信じてみようと思い、それから毎日神様にお祈りしたんですよね。
    知人の旦那様が、奇跡的に助かりますようにって。

    でも、クリスマスの日に逝ってしまって・・・

    アイビーがお祈りをしているシーンを見た時、なんだかその時のことを思い出しました。

    大切な人の死は、それだけで忘れられない出来事だけど、それがクリスマスとなると、本当に忘れられない。

    亡くなったと報せを受けた時は、神様は意地悪だ、クリスマスの日にこんな悲しい出来事をプレゼントするなんて・・・と思ったけれど、クリスマスに亡くなったから、もう十数年も経っているのに、他人の私がこうして今も、その人の死を覚えている。

    今は、ミランダさんの死がミランダさんやその関係者にとって、暗く、悲しい出来事だけれど、特別な日に亡くなっているから、長い目で見ればこれは、ただ悲しいだけの出来事ではなく、何かの奇跡の始まりなのかもしれませんね。

    ミランダさん、今頃はロミオと再会しているのかな・・・
    どうか安らかにお眠りください。

    更新、お疲れ様でした!
    この続きも楽しみにしています^^

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    1. >マリーさん

      こんばんは!(´∀`)
      コメントありがとうございます。

      ミランダはクリスマスに亡くなってしまいましたね。
      マリーさんの知合いの旦那様もクリスマスですか・・・。
      確かに、イベント事と重なると、ある意味忘れられないですよね。
      ミランダはきっとロミオと会えたことでしょう。

      前回から久しぶりに撮影をはじめて、大変さも楽しさも思い出しましたw
      撮り溜めしていないのでのんびり更新になると思いますが、また次回も読んでくださると嬉しいです!
      ありがとうございました~\(^▽^)/

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