ララ「ローガン・・・・。」
ジーン「ララちゃん、確か父親って・・・。」
ララ「・・・ええ。」
ララ「彼よ。」
ローガンがゆっくりと3人に駆け寄る。
ローガン「ララ・・・だよな?」
ララ「久しぶりね、ローガン。」
ローガン「やっぱりそうか。髪切ったんだな。最初誰かわかんなかったぞ。」
ローガン「元気にしてたか?」
ララ「ええ。あなたは?」
ローガン「俺は相変わらず仕事人間だよ。」
ローガン「ジーンさん居たんで気付きましたよ。髪色が目立つ。」
ジーン「ははっw 久しぶりだね、ローガンくん。最後にあったのはクリスマスパーティーだったっけ?」
ローガン「そうでしたね。」
ララ「仕事でショアに?」
ローガン「いや、同窓生の結婚式だ。ディーンも来てる。」
ララ「そうなの。トップクラスの人なのね。」
ローガン「ああ。」
ララ「ディーンとは連絡とってるのね。」
ローガン「まぁな。あいつは最近もうちに遊びに来たよ。カジノ目的だけどな。」
ララ「相変わらず仲いいのね。(カジノがある街なのね・・・。)」
ローガン「お前の子か?」
ララ「・・・ええ。」
ローガン「いつの間に結婚したんだ?」
ララ「・・・・。」
ローガンがアンドレアを見つめる。
ローガン「(ララには似てないな。アダムと同じくらいの年か。)」
ふいにアンドレアがローガンから目線を外す。
アンドレア「パパァ~。」
ジーン「アンちゃん、パパじゃ・・・。」
ララ「アンドレア!」
ララ「パパはもう腕が痛いそうだから、ママのところにいらっしゃい。」
アンドレア「はぁ~い。」
ララがジーンの腕からアンドレアを抱き上げる。
ローガン「3歳くらいか。」
ララ「ええ。先月3歳になったばかりなの。ローガンよくわかるわね?」
ローガン「知り合いにそのくらいの年の子供がいるんだ。」
ララ「そう。」
ララ「そういえば、ラトの妊娠の話聞いた?」
ローガン「ああ。最近聞いたばかりだ。」
ララ「あの二人もようやく親になるのね。」
ローガン「そうだな。お前に先越されてたのは驚いたけどw」
ララ「そうね・・・w」
ローガン「まぁ、相手がジーンさんっていうのは納得かな。」
ローガン「ちょっと安心した。ジーンさんなら大丈夫だな。」
ララ「・・・・。」
ララ「・・・あなたは?ローガン。」
ローガン「うん?」
ララ「結婚したい相手はいるの?(指輪はしてないみたいだし・・・。)」
ローガン「どうだろうな。一生独りじゃないかな。(・・・あの様子だとアイビーはしないって言うだろうな。)」
ローガン「まぁ、俺には縁遠い話だw」
ララ「そう・・・。」
ローガン「じゃあそろそろ行くよ。式に遅れるとまずい。」
ララ「ええ。・・・元気で。」
ローガン「ああ。お前も。」
ジーン「またねローガンくん。」
ローガン「ジーンさんも、お元気で。」
ローガンがその場を立ち去る。
黙ったまま見つめる3人。
ジーン「・・・よかったの?」
ララ「・・・ええ。」
ララ「アンドレア。」
アンドレア「なあに?」
ララ「お願い・・・。」
ララ「今だけ泣かせて・・・・。」
アンドレア「ママァ・・・?」
ジーン「(ララちゃん・・・。)」
アンドレア「どうしたのぉ~?」
ララ「ごめんね・・・。」
ララ「ごめんなさい・・・・。ジーンさんも、ごめんなさい・・・。」
アンドレア「ママァ~・・・。うえぇ~~~~。」
つられてアンドレアが泣き出す。
ララ「ごめんなさい・・・。」
アンドレア「ママァ~~~。」
深夜。
ディーン「お前から二次会抜け出そうなんて珍しいな。」
ローガン「いや~、飽きたわ。今年だけで何回目だ?」
ディーン「3回目かなw」
ローガン「俺来月も式あるんだよ。」
ディーン「へぇ~。誰の?」
ローガン「前の職場の同僚。」
ディーン「てことはブリッジポート?」
ローガン「ああ。」
ディーン「うち泊まっていけよ。」
ローガン「ラトは大丈夫なのか?」
ディーン「もちろん。もうメンタルも落ち着いてるし。」
ディーン「それにしてもホントこの頃結婚ラッシュだよな~。俺たちの世代。」
ローガン「そうだな。」
ディーン「30過ぎてから第三次結婚ラッシュか。」
ローガン「結婚といえば、今日ララに会ったぞ。」
ディーン「え?」
ローガン「あいつも結婚してたんだな。」
ディーン「・・・どこで?」
ローガン「式の前。公園で。」
ディーン「そうなんだ?」
ローガン「旦那と子供連れてた。モデルハウスの展示場のCMみたいなファミリーだったぞ。」
ディーン「へ、へぇ~・・・。(旦那って誰だ?)」
ローガン「あいつショアに住んでるって言ってたよな?」
ディーン「え?あ~・・・うん。」
ローガン「ジーンさんこっちに戻ってきたのか。」
ディーン「(ジーンさん・・・?ジーンさんが旦那って・・・。なんかややこしいことになってるっぽいけど、とりあえず今は話合わせとくか。あとでラトに聞こう。)」
ローガン「あいつも順調なんだな。結婚して子供もできて。」
ディーン「そうだな。」
ローガン「安心した。」
ディーン「そっか。(アンドレアにも会ったのか・・・。ローガンなにも感じなかったのかな・・・。)」
ローガン「なんで黙ってたんだ?ララのこと。」
ディーン「え?あ~・・・いや・・・。なんか、禁句になってたじゃん。ララの話題。」
ローガン「まぁ・・・俺も聞かなかったしな。」
ディーン「うん。それに・・・あんまり聞きたくないかと思って。」
ディーン「・・・知りたかった?」
ローガン「いや・・・・どうだろうな。」
ローガン「考えたことなかったからな。まさか結婚して子供作ってたなんて。」
ディーン「そっか・・・。」
ローガン「あいつのことは幸せになってほしいと思ってたぞ。でもラッキーパームスに引っ越してからは仕事が忙しくて、あんまり思い出す暇もなかったんだよ。」
ディーン「そっか。」
ローガン「うん。」
ローガン「それにしても、ララには全然似てなかったな。」
ディーン「え?」
ローガン「子供。アンドレアだっけ?あいつの祖母の名前だよな。」
ディーン「あ~・・・うん。(よく知ってんな。ララのばあちゃんの名前なんて俺も知らないのに・・・。)」
ローガン「かと言ってジーンさん似かと言われればそうでもないし・・・。まさかよそで作った子供じゃねぇだろうな。」
ディーン「ちょ・・・なに言ってんだよ(笑えないって!)」
ローガン「でもなんか見たことある気がするんだよな。あの顔・・・。」
ディーン「・・・・。」
ディーン「お、お前やめてくれよ~。なんか俺ももうすぐ子供産まれるし、色々心配になってくるだろ~。(と言ってごまかしてみる俺)」
ローガン「いやマジで。最近托卵って流行ってるからな。20人に一人とか言われてる時代だぞ。」
ディーン「こえ~よ~。」
ディーン「そういう仕事もあったりするの?弁護してて。」
ローガン「旦那が疑って調べたパターンあったな。結局実子ってわかったけど、奥さんがもう信じられなくなって離婚したよ。」
ディーン「へぇ~。」
ディーン「なんか嫌だな。相手を信じられなくなるのは。」
ローガン「まぁ、元々赤の他人だからな、結婚相手なんて。」
ディーン「そうだけどさ・・・。」
二日後。
ブリッジポート。
ディーン「おはよ~。」
ディーンが階段をおりてくる。
ラトーシャ「おはようディーン。もうちょっとしたらパンケーキ焼けるから待っててね。」
ディーン「うん。」
ディーン「今朝はどう?辛かったら朝はパン焼くだけでもいいよ?」
ラトーシャ「うん。もう匂いは平気になってきたから料理するのは大丈夫そう。」
ディーン「そっか。よかった。」
ディーン「なんかちょっとおなかおっきくなってきたんじゃない?」
ラトーシャ「うんw 体重も増えてきちゃった。」
ディーン「つわりで食欲なかったもんな。食べれるようになっていい兆候だよ。」
ラトーシャ「えへへw ディーンがショアに帰ってる間、アイスクリームいっぱい食べちゃったw」
ディーン「アイスクリームかw 食べろ食べろ。ラトは細いんだからもっと食べないと赤ちゃん大きくならないぞ。」
ラトーシャ「うんw」
ディーン「俺たちの赤ちゃ~ん。今日の調子はどうでしゅか~?」
ラトーシャ「ふふっw ディーンってばw」
ディーン「赤ちゃ~ん、いないいな~い。」
ラトーシャ「ディーン、赤ちゃんは音は聞こえても目は見えないよw」
ディーン「ばぁ!」
ラトーシャ「あ、パンケーキ焦げちゃう。」
ラトーシャ「もうすぐだから座って待ってて。」
ディーン「はーい。(俺のギャグを華麗にスルー・・・)」
ラトーシャ「今日は午後からだっけ?」
ディーン「うん。」
ディーン「天気はどうかな~・・・。」
ソファーに座りテレビのチャンネルを変える。
その間にラトーシャがテーブルにパンケーキを並べる。
ディーン「うまそう!いただきま~す。」
ラトーシャ「召し上がれ。今日はぶどうのパンケーキだよ。」
ディーン「あ、うまい。ぶどうの味するw」
ラトーシャ「でしょ?最近キッチンチャンネルでやってたんだよね。」
ディーン「へぇ~。」
ラトーシャ「そういえば結婚式どうだった?ショアの。」
ディーン「うん。よかったよ。相手も高校の同級生で知ってる子だったし。」
ラトーシャ「そうなんだ?」
ディーン「そういえばさ・・・ローガン、ララと偶然会ったんだって。公園で。」
ラトーシャ「え?ショアで?」
ディーン「うん、式の前に。そのときジーンさんとアンドレアと3人でいたらしいんだけど、ジーンさんと結婚したんだってローガン思ってるんだけどさ。」
ラトーシャ「え?アンドレアがジーンさんの子供だってこと?」
ディーン「そう。似てないなとは言ってたけど。」
ラトーシャ「ジーンさんとララが連絡取り合ってるのは知ってたけど・・・。」
ディーン「ララとジーンさん、付き合ってるわけじゃないよな?ラトなんか聞いてる?」
ラトーシャ「う~ん、もしそうなら言ってくれそうな気がするけどなぁ。ララ、恋人できたら結構すぐ話してくれてたし。」
ディーン「そうだよな。違うよな。」
ラトーシャ「咄嗟に嘘ついちゃったんじゃないかな~。ローガンの前だし。」
ディーン「やっぱそうだよな~。」
ラトーシャ「ジーンさんはまだアイビーのこと探してるっぽいし。」
ディーン「そっかぁ~・・・。」
ラトーシャ「アイビーはローガンと一緒に住んでることやラッキーパームスに住んでることはララにも教えてないんだよね?。」
ディーン「うん。両親も知らないし、このこと知ってるのは俺とラトだけのはず。」
ラトーシャ「なんか複雑だね・・・。みんな嘘ついてて、私たちだけ知ってるの・・・。」
ディーン「そうだけどさ。知らないほうがいいこともあるって。」
ラトーシャ「う~ん・・・私あんまり嘘つくの得意じゃないし、ちょっと罪悪感。」
ディーン「まぁわからなくもないけどさ~。」
ラトーシャ「あとでララに聞いてみるよ。ジーンさんとはどこまでの仲なのか。」
ディーン「そうだな。頼むよ。」
ラトーシャ「そういえばディーン、またおもちゃ買ってきたでしょう?」
ディーン「え?」
ラトーシャ「子供部屋がおもちゃだらけになってるんだけど。」
ディーン「だって~~~。」
ディーン「ショアのおもちゃ屋さんに寄ったらかわいいぬいぐるみがあってさ~。」
ラトーシャ「まだ産まれてもないのに買いすぎだよ。どっちかもわかってないのに。」
ディーン「大丈夫。どっちが生まれてもいいように、どっちにも合う色を選んでるから!」
ラトーシャ「そういうことじゃなくて!産まれたらきっとみんなからのお祝い品でいっぱいになるんだよ?今から増やしすぎなんだってば。」
ディーン「え~、だって可愛いんだも~ん。」
ラトーシャ「ベビーチェアやお馬さんはまだ早すぎるの!」
ラトーシャ「今日から産まれるまではもうおもちゃ買うの禁止ね。」
ディーン「え~。目つけてるのあるのに~。」
ラトーシャ「ダメ。」
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