Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
個人のファンサイトですのでEA社とは一切関係ありません。

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作中には卑猥な表現、画像も含まれております。
苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2012/08/19

入院








BiBi撮影スタジオ。
撮影を終えたアイビーが私服に着替えてスタジオに入ってきた。































アイビー「ロミオさん、どうしたの?」

ロミオ「なんでもない。ちょっと疲れてるだけだ。」

アイビー「撮影中もちょっとつらそうだったけど・・・・。具合悪い?」


























ロミオ「心配かけて悪かったな。ちょっと休めば平気だ。」

アイビー「仕事、まだ終わらないの?」

ロミオ「いや、もうほとんど終わってるから。撮影も今日の分で撮り終えたし、あとは編集だけだな。」

アイビー「そっか・・・。」
























アイビー「あんまりムリしないでね。」

ロミオ「あぁ。ありがとう。」




























アイビー「今夜は帰れないの?」

ロミオ「う~ん、もうちょっとかかるかな。今日中に終わらせたいやつが残ってるし。」

アイビー「・・・そうなんだ。」

























ロミオ「なんだ、寂しいのか?」

アイビー「だって・・・やっと会えたと思ったら仕事だし。」

ロミオ「すまんな。今月はちょっと忙しすぎたな。」

アイビー「売れっ子だもんね、ロミオさん。」

ロミオ「そうでもないぞ?」

アイビー「この前の写真集の撮影も、モデル側の指名だったんでしょ?」

ロミオ「お前、妬いてたのか?」

アイビー「・・・・。」













突然アイビーを抱きしめてキスする。


アイビー「んっ・・・。」




























ロミオ「機嫌直ったか?」

アイビー「もう・・・。誰かに見られたらどうするの?」

ロミオ「誰もいねぇからやってんだよ。マロンたちもとっくに帰ってるしな。」



























アイビー「仕事落ち着いてきたら、二人でどっかでかけたいな・・・。」

ロミオ「そうだな。たまにはどっか遠出でもするか。」

アイビー「うん!」

ロミオ「じゃあそれまで我慢だな。」

アイビー「わかった・・・。先帰るね。」

ロミオ「おう。気をつけろよ。」
















アイビー「は~い。お疲れ様でした。」

ロミオ「お疲れさん。」


アイビーが出口へ向かう。
ロミオも残りの仕事を片付けるためにパソコンに向かおうと歩き出す。
























バタッ


突然ロミオが倒れた。


アイビー「 ? 」
























アイビー「ロミオさん!!」


アイビーが駆け寄る。



























アイビー「ロミオさん?!ロミオさん!!」


何度もロミオの名前を呼ぶ。
意識はなく、ぴくりとも動かない。



























アイビー「 (意識がない・・・。どうしよう・・・。で、電話しなきゃ!) 」


急いで携帯を取り出す。


























アイビー「もしもしディーン?大変なの!ロミオさんが・・・・。」






























アイビー「場所?スタジオなんだけど、住所は・・・。」









































静かな朝。
鳥のさえずる声がかすかに聞こえる。
病室のベッドに横たわるロミオ。
その傍らでアイビーがイスにもたれて寝ている。




























ロミオ「 (白い天井・・・どこだここ。) 」


目を覚ましたロミオが体を起こす。



























ロミオ「 (・・・病院か・・・。スタジオで倒れたのか俺。) 」































ロミオ「 ! 」


アイビーに気づく。



























ロミオ「 (まさか一晩中ずっと・・・・。) 」






























よほど疲れているのかアイビーはすやすやと眠っている。






























ロミオ「・・・・。」



コンコン


ドアをノックする音。


ロミオ「はい。」




















ディーン「あ、起きてらしたんですね。」

ロミオ「たしかアイビーの・・・。」




























ディーン「双子の兄のディーンです。」

ロミオ「そういえば医者だとおっしゃってましたね。」

ディーン「研修医ですけどねw ゆうべのこと覚えてらっしゃいますか?」

ロミオ「スタジオにいたところまでは・・・。」























ディーン「突然倒れたんですよ。アイビーから電話をもらって、すぐに救急車を向かわせました。」

ロミオ「そうだったんですか。」

ディーン「だいぶお疲れだったみたいですね。ちゃんと食事はしていましたか?」

ロミオ「いえ・・・。」

ディーン「過労と栄養失調ですよ。貧血もかなりひどいようですね。」

ロミオ「そうですか・・・。」



















ディーン「あいつ、寝ちゃったんですね。さっきまで起きてたみたいなんですが。」

ロミオ「そうなんですか?」

ディーン「心配してずっとあなたのそばから動きませんでしたよ。」

ロミオ「・・・・。」

ディーン「あいつ、バカだけど一途だから。」





















ロミオ「もう退院しても大丈夫ですか?」

ディーン「いえ、しばらくはこのまま入院してもらいます。」

ロミオ「え?でも仕事が・・・。」

ディーン「仕事と自分の命、どっちが大事ですか?あなたは自分の体を酷使しすぎです。」

ロミオ「・・・・。」






















ディーン「1週間は入院が必要です。ここでゆっくり休んで、元の元気な体に戻しましょう。」

ロミオ「・・・・はい。」

ディーン「アイビーの希望で個室と取りました。そのほうがあなたにとってもいいでしょう。」

ロミオ「ありがとうございます。」























ディーン「だからといって仕事を持ち込んではだめですよ?w ちゃんと看護師が見回りに来ますからねw」

ロミオ「・・・・はぁ。」

ディーン「ほかに異常がないか、この際なので検査したほうがいいでしょう。」

ロミオ「はい。お任せします。」

ディーン「入院の手続きもありますので、あとで看護師が説明に来ると思います。」



















ディーン「とりあえず、この部屋からは出ないでゆっくり休んでてください。」

ロミオ「パソコン持ち込んでも大丈夫ですか?」

ディーン「通常は許可出しますが、あなたの場合は仕事しちゃいそうなので許可しませんw」

ロミオ「・・・・。」

ディーン「なにも考えず、ゆっくり休んでください。」




















ディーン「それではこれで。」

ロミオ「ありがとうございました。」


ディーンが部屋を出て行く。


























アイビー「おはようロミオさん。」


いつのまにかアイビーが起きたようだ。




























ロミオ「起きてたのか。」

アイビー「途中でね。寝たフリしてたw」

ロミオ「心配かけたな。」


























アイビー「ホントだよ。もう、びっくりしたんだから。」

ロミオ「すまん。」

アイビー「ムリしないでって言ったのに。私にはちゃんとしんどい時はしんどいって言ってほしい。」

ロミオ「・・・そうだな。」























ロミオがアイビーを抱きしめてキスする。






























アイビー「ディーンも言ってたでしょ?仕事のことは忘れてゆっくり休んでね。」

ロミオ「しかしまだ編集が・・・。」

アイビー「ゆうべマロンちゃんに連絡したの。BiBiの編集長に連絡してくれたみたいで、編集のほうはむこうでやるからって。」

























ロミオ「お前・・・そんなことまで・・・。」

アイビー「写真集のやつはあとで取りに来るらしいんだけど、マロンちゃんがやっててくれるって。スタジオにあったやつでしょう?」

ロミオ「あぁ。すまないな。」

アイビー「ロミオさん、フリーだったもんね。すっかり忘れてた。フリーっていろいろ大変だね。」

ロミオ「まぁそうかもな。こういうことがあるとな・・・。」





















アイビーがロミオに抱きつく。


アイビー「よかった・・・。なにもなくて。」

ロミオ「そうだな。検査はするらしいけど。」

アイビー「大丈夫だよロミオさんなら。」

ロミオ「あぁ。俺もそう思う。体だけは丈夫だからな。」























アイビー「ロミオさん。」

ロミオ「なんだ。」

アイビー「愛してる。」


























ロミオ「俺も・・・愛してるよ。」












4 件のコメント:

  1. こんばんわ!
    ロミオさん、無茶しすぎですよー・・・;;
    アイビーちゃんを心配させるとは!!
    これからもっと自分を大切にしないとねぇ・・・><
    ロミオさん、頑張りすぎるところあるので心配です。

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    1. >どーるぃさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      どーるぃさんはいつもホントにコメントが早くてとっても嬉しいです\(^▽^)/
      ロミオとうとう倒れちゃいましたね(;´Д`)
      アイビーがサムに「最近会えない」と愚痴ってましたからね~。
      フリーだとなにからなにまで全部自分一人でやらないといけないので、いろいろ大変そうですね(;´Д`)
      いきなり倒れてアイビーもそりゃびびっちゃいますよね(;´∀`)

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  2. なで肩さんこんばんは^^
    ロミオさん、過労ですか(TωT)
    アイビーちゃんが気付いてよかった・・・でもアイビーちゃんもビックリしましたね、突然倒れてしまうなんて。
    仕事をバリバリする男はカッコいいですが、もっと自分の体も大事にしないと!!
    そして、最後は改めてお互いの愛情を確認し合った2人ですが、もうロミオさん自分の過去とか生い立ちとか拘ってないで、アイビーちゃんを永遠に幸せにしてあげようという方向に気持ちを切り替えて行ってくれないかなぁ・・・
    このままの関係、今は良くてもやっぱり女の子には辛いと思いますよ~w
    好きになればなるほど、幸せな家庭も持ちたいと思うようになっちゃうだろうし・・・

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    1. >ゆきさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      アイビーいなかったらと思ったら怖いですよね(^ω^;)(;^ω^)
      倒れるほどがんばりすぎるのも、恋人にしちゃ心配しますよね~(;´Д`)
      しかし、今回の件で二人の絆がより強くなったみたいですね(ノ´∀`*)
      お互いにはじめて「愛してる」って言葉を使いましたしw(なにげに
      ロミオもアイビーのこと信頼しはじめたようですね(*´ω`*)
      たしかに、このままの関係でいいのかも微妙なところですよねこの二人はw
      アイビーは納得してつきあっていますが。
      ロミオが今後どう出るかですね~。

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