ジム「 (先客か・・・。) 」
ジム「 (泣いてる?!もしかして失恋して自殺なんてこと・・・・。) 」
ジム「ちょっと君!早まってはだめだ!!」
ケイティー「 ?? 」
ケイティー「え?!(男の人がこっちに走ってくる!こ、怖い!)」
思わず後ずさりしたケイティーの足元に大きな岩があった。
ケイティー「きゃっ!」
ジム「あっ!」
郊外の小さな一軒家。
家の窓からは明かりが漏れている。
岩につまづいてびしょぬれになったケイティーは、ジムの自宅へ来ていた。
シャワーを浴びて、バスローブを貸してもらった。
ジム「すいませんでした。自分が驚かせてしまったせいで・・・。」
ケイティー「いえ・・・。」
ジム「服が乾いたらすぐ送っていきます。」
ケイティー「すみませんわざわざ。」
ジム「いえ。こんなことになったのも自分のせいですから・・・。」
ジム「でもなんであんな場所に一人で?あの辺は夜になると夜景を見にカップルややんちゃな連中も集まってくるし、危ないですよ?」
ケイティー「そうなんですか・・・。昼間しか行った事がなくて、知らなかったです・・・。」
ジム「自分はまた、失恋して入水自殺でもするのかと勘違いしてしまいましたよ。」
ケイティー「失恋・・・。」
ケイティー「あながち間違ってないです・・・。その推理。」
ジム「え?」
ケイティー「失恋・・・したんです、私。」
ジム「そうだったんですか・・・。彼に振られたとか・・・?」
ケイティー「いいえ・・・。私の・・・片思いでした。」
ジム「片思い、ですか・・・。」
ケイティー「私、舞い上がっちゃって・・・・。あんな素敵な人が私なんかとつりあうわけないのに・・・。」
ケイティーの頬を涙が伝う。
ジム「素敵な男性だったんですね・・・。」
ケイティー「はい。とっても優しくて・・・。私なんかに何度も付き合ってデートしてくれて・・・。でもホントは好きな人いたんです、彼。」
ジム「お辛いですね・・・・。」
ケイティー「身分をわきまえろって感じですよね・・・。」
ジム「そんなこと・・・。」
ケイティー「バカみたい・・・私。」
ジム「・・・・。」
ケイティー「でも・・・・自分でも気づいてなかったんです。こんなに好きになってたなんて・・・。」
ケイティー「憧れてるだけだって思ってたのに・・・・うぅっ・・・・。」
ジム「・・・・。」
ケイティー「・・・ごめんなさい・・・・。」
ジム「いえ・・・。」
ケイティー「・・・・ひっく・・・・。」
ジム「実は自分も・・・失恋したんですよ。」
ジム「お見合いした女性だったんですけどね。素敵な方でした。」
ケイティー「・・・・ひっく・・・。」
ジム「こういう方とならきっと平穏な家庭を作れるって思ったんです。」
ケイティー「・・・・。」
ジム「でも・・・その人のこと、本当に好きだったのか、今はよくわからないんですよ。」
ケイティー「・・・・。」
ジム「好きになろうと自分に暗示をかけてたような気もします。・・・・なにを焦ってたんでしょうね。」
ジム「結局彼女にはほかにいい人がいて、振られてしまいましたけどね。」
ケイティー「・・・・。」
ジム「きっとその人が彼女の運命の人だったんでしょう。」
ケイティー「運命の・・・人・・・?」
ジム「きっとあなたの運命の人もいつか見つかります。そして僕にも。」
ケイティー「うぅ・・・・。」
ジム「今はお辛いでしょうが、きっとその運命の人に会うための試練だったんだと思いますよ。」
ジム「すっかり遅くなってしまいましたね。すいませんでした。門限は大丈夫ですか?」
ケイティー「はい、平気です。こちらこそ、わざわざ送っていただいて、ありがとうございました。」
ジム「いえ。」
ケイティー「では、私はこれで。」
ジム「はい。おやすみなさい。」
ケイティー「おやすみなさい。」
ケイティーが寮に入っていく。
その後姿を見つめるジム。
ジム「 (名前・・・・聞かなかったな。まぁ・・・もう会うことはないか。) 」
1週間後。
ジム「あ・・・。」
ケイティー「 ? 」
ジム「こんにちは。」
ケイティー「え・・・?」
ジム「先週、川で・・・。」
ケイティー「ああ!」
ジム「偶然ですね。お勉強ですか?」
ケイティー「はい。お友達が調べ物をしたいからって・・・。えっと・・・。」
ジム「ジム・カーキです。」
ケイティー「ジムさん・・・よくここに来られるんですか?」
ジム「時々。今日はラグビーの合同練習があって。」
ケイティー「ラグビー?」
ジム「大学でコーチをしてるんですよ。ブリッジ大のラグビー部と合同練習だったんです。その帰りです。」
ケイティー「ブリッジ大・・・私、在校生です。」
ジム「知ってます。この前送っていったのが女子寮でしたから。」
ケイティー「あ・・・私、ケイティー・スノーです。」
ジム「ケイティーさん。」
ジム「あなたにぴったりの、かわいらしいお名前ですね。」
ケイティー「え?」
マリアン「ケイティ~。」
ケイティー「マリアンちゃん。」
マリアン「あ、もしかしてこの人、あんたがデートしてた、あの王子様?」
ジム「え?」
ケイティー「ち、違うの。この人はそうじゃなくて・・・。(ディーンさんはもっと爽やかなイケメンで・・・。) 」
マリアン「え?そうなの?あんたが男の人としゃべってるなんて珍しいからてっきりそうなのかと思った~。」
ケイティー「この人はこの前会ったばっかりなんだけど・・・(なんて説明したらいいのか・・・。失恋したことはまだマリアンちゃんには言えてないし・・・)。」
ジム「・・・どうも。」
マリアン「こんにちは~。私、ケイティーのルームメイトのマリアンっていいます♪」
ジム「ジムです。」
マリアン「ジムさん、ケイティーのお友達?」
ジム「いえ。顔見知り程度で・・・。」
マリアン「そうなんだぁ~?」
ジム「じゃあ、自分はこれで。」
ケイティー「はい。」
ジム「勉強がんばってください。」
ケイティー「ありがとうございます。」
ジムが立ち去る。
ケイティー「 (びっくりした。まさかまた会うなんて・・・。) 」
マリアン「ちょっとケイティー!男の知り合いいるならなんで私に紹介しないのよ!」
ケイティー「え?いや・・・知り合いっていうわけじゃなくて・・・。名前もさっき知ったばっかりだし・・・。」
マリアン「あんた最近おしゃれも全然気合入ってないし、なんかおかしいと思ったのよね。王子様はどうしたわけ?」
ケイティー「それが・・・。」
ケイティー「振られちゃって・・・・。」
マリアン「そうなんだ?んで、あの人は王子様の知り合いか何か?」
ケイティー「ううん。全然関係ない人。」
マリアン「あんたジムさんのこといいと思う?」
ケイティー「え?」
マリアン「私、連絡先聞いてきてもいい?」
ケイティー「連絡先?」
マリアン「うん。あんたが狙ってないなら私、ジムさんのこと狙ってもいいよね?」
ケイティー「マリアンちゃん、ああいう人がタイプなの?」
マリアン「私筋肉に弱いんだよね~。彼、落ち着いててすごく誠実そうだし。」
ケイティー「誠実・・・?」
マリアン「それともあんたジムさんの番号知ってる?」
ケイティー「まさか・・・。」
マリアン「じゃあ聞いてきてもいい?」
ケイティー「それは・・・マリアンちゃんの自由だし・・・。」
マリアン「そうだよね。」
マリアン「ちょっと行ってくるね。すぐ戻るから待ってて♪」
ケイティー「え?マリアンちゃ・・・。」
ケイティー「 (すごい行動力だなぁ・・・・。マリアンちゃんって、ああいう男くさい人がタイプだったんだ?意外かも・・・・。) 」
なで肩さんこんにちは^^
返信削除やっぱりケイティちゃんとジムさんのお話でしたね~♪
スピンオフと聞いて、きっとこの2人の話が来るなと思ってたんですよね~( ´艸`)
この2人、お似合いですよねw
まさかお互いに振られた相手がくっついてるとは夢にも思ってないでしょうねσ(^_^;)
そしてケイティーちゃんはやっぱり本気の恋で、ジムさんの方はというと、本当に好きだったのかどうかは分らないという想いだったのですね。
出会いも再会もなんとなく運命っぽいもの感じるし、くっ付きそうな予感がプンプンしますね~( ´艸`)
マリアンちゃんの行動力も凄いですねw
どうなっちゃうのかしらww
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
時系列順でいうとどう考えてもこの二人の出番ですよね~(*´∀`*)
書くかも~って散々言ってしまったので、みなさんも薄々感づいているだろうなとは思っていましたw
本編で出会いのシーンを書いたときに冒頭のシーンの川に落ちる、というところまでは考えていたんですよね。
ケイティーは気づいたら本気になっていた、ジムは好きなのかわからないけど結婚を焦って好きになろうとしていた、という感じですね。
なのでケイティーのほうが失恋の痛手は大きいです。
そしてマリアンちゃんも割りと重要な役で登場です(*´∀`*)
お似合いといっていただけて嬉しいです(ノ´∀`*)
意外に二十歳と29で、年の差が激しいんですけどねw
しかも大学生と学校は違いながらも大学のコーチ、っていう、なにげに危ない関係ですw
こんにちわーvv
返信削除エロ仲間のSACHICOです!v(おいヤメロ心外だぞ)
待ってましたよ~vv
ポーズ作りを得たなで肩先生は向かうところ敵なしですね!
今後のストーリーの描写も幅広くなる事間違いないv(*^。^*)
そしてケイティちゃんv
久々の登場でおお~!ってなりましたv
ジムさんもvジムさん良い人ですよね~v(*^_^*)
ケイティちゃんがスッテンコロリンしたのを親切に助けてあげv
うっかり私は、、まさか、、送り狼ならぬ介抱狼になってしまうのか、、?
と腹をさぐったもののそこは流石誠実なジムさんですね~v
ケイティちゃんは失恋真っ最中であれだけ頑張っていたオシャレも手に付かない様子
うーん、、ディーン君の事が好きなのは皆知ってましたが
きっと報われないんだろうな、、、って言うのも薄々乙女の直感で気付いていたので
それを思うと彼女は結構不憫かもしれませんね><
恋愛経験が少ない(むしろほぼ皆無)だけあってディーン君=理想の彼(王子様)
と言うのが大きかったのかもしれませんね(T_T)
今後マリアンちゃんがどのように動くのかも楽しみですねv
よくよく思うと2人とも失恋者同士vvしかもディーン&ラトってvvv
また次回も楽しみにしていますv
>SACHICOさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
お待たせしました~(;´∀`)
エロナカマ、もちろん私もそう思っていますよ!( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
ストーリーを考えているとほしいポーズがあれこれと浮かんできて、かなり忙しくなりそうです(;´Д`)
全部ちょっとしたポーズなんですけどねwww
今回もさっそく自作ポーズを使ってみましたよ♪
ケイティーもジムも久しぶりですよね~(*´∀`*)
ディーン×ラトが本編でらぶらぶしている間、この二人になにが起こっていたのか( ̄Д ̄;
ケイティーにいたっては毎晩枕を濡らす悲劇のお嬢さんでしたねw
ジムが介抱狼www
いあいあ、ジムは私のお気に入りのカイト並みに硬派で堅物男なのでそれはないっすwww
ケイティーはまた失恋の痛手で、再び元の地味っ子に戻ってしまいましたね(;´Д`)
でもディーン×ケイティーはなんか違う、って感じですよね~。
しかしケイティーにとっては、理想の王子様が自分と何度もデートしてくれたら、そりゃあ勘違いもしちゃいますよね~。
なのにいきなり好きな人の恋愛相談されちゃって大失恋(;´Д`)
マリアンちゃんはめんどくさいけど必要だな~(おい)と思って作ったキャラなんですが、今となっては登場させてよかったw
意外に重要な役割です( ̄ー ̄)ニヤリ
そうそう、ジムはディーンのことも知っているんですが、ケイティーはラトのことは知らないし、まさかお互い失恋した相手がカップルになってるなんて思ってもみないでしょうねwww
こんばんわ!
返信削除今回はケイティーちゃん&ジムさんのお話ですね!
実は気になってたんですよねw
そうなるのかって・・・w
楽しみにしてます!
>どーるぃさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
今回はケイティー編です(*´∀`*)
みなさんが二人の今後が気になる、と言ってくださったおかげでスピンオフとして書くことができました~\(^▽^)/
時系列順ですすめていきたいので、そうなるとやっぱり先にこの二人のことを書いておかねば、って感じですねw
楽しみといってくださってありがとうございます(ノ´∀`*)
ちょっとだけ骨休みの通常プレイもできたし、ポーズ制作のおかげでやる気も戻ったので、撮影がんばります\(^▽^)/