ホテルの一室。
シャワーの音が静かに響き渡る。
ジム「ん・・・・ここは・・・・。」
寝ていたジムが目を覚ました。
ジム「?!」
ガラス越しのバスルームでマリアンがシャワーを浴びているのが見える。
ジム「 (ゆうべ・・・2軒目のバーに行って・・・それから・・・・。) 」
ジム「いっ・・・・。(頭痛い・・・・。記憶がなくなるまで飲んだのか・・・・。最悪だ・・・。) 」
ジムが頭を抱えていると、バスルームのドアが開いてマリアンが出てきた。
ジム「マリアンさん・・・。」
マリアン「おはよ~ジムさん♪やっと起きたのね。」
ジム「あの・・・ゆうべはその・・・・。」
マリアン「え?」
ジム「もしかして自分・・・・あなたと・・・・。」
マリアン「ジムさん記憶ないの?」
ジム「・・・すいません・・・。」
マリアン「やだも~。私から言わせる気?」
ジム「・・・・ということは・・・。」
マリアン「ジムさんって・・・意外にベッドでは激しいんだね。」
ジム「え・・・?」
マリアン「私もう癖になっちゃいそう・・・♪責任とってよね。」
ジム「責任・・・ですか。」
ジム「いてっ・・・・。」
マリアン「あ、もしかして二日酔い?」
ジム「ちょっと・・・久しぶりに飲みすぎたみたいで・・・。」
マリアン「大丈夫?薬買って来ようか?」
ジム「いえ・・・ところで今何時ですか?」
マリアン「もうすぐ9時だよ。」
ジム「え?!」
マリアン「今日月曜だったね。ジムさん仕事?」
ジム「はい!やばい・・・今日は定例会が!」
ジムが慌てて服を着始める。
マリアン「シャワー浴びないの?」
ジム「時間ないので・・・・。」
ジム「すみませんっ!先に帰ります。」
マリアン「は~い。いってらっしゃ~い。」
ジム「また連絡します!」
マリアン「うん♪待ってるね~。」
マリアン「 (ふふっ。かわいい・・・♪) 」
その日の夕方。
ジムはグラウンドのベンチに一人座っていた。
ジム「 (ポールの顔まともに見れなかったな・・・・。これからどうしよう・・・。)」
ベンチに足音が近づいてきた。
ニック「お~、ここにおったか。」
ジム「学長・・・。」
ニック「よっこらしょ。」
ニックがジムの隣に腰掛ける。
ジム「今日は遅刻してしまってすいませんでした。」
ニック「かまわんよ。わしもよく遅刻してるからな。」
ジム「みなさんにご迷惑をかけてしまって・・・。」
ニック「気にするな。そんなことより君、顔色悪かったみたいだが、もう大丈夫かね?」
ジム「はい・・・。薬を飲んだのでだいぶ落ち着きました。」
ニック「そうか。もしかして二日酔いか?」
ジム「・・・・すみません。」
ニック「ははっ。よくあることだ。わしも若いころはよくやったもんだよ。」
ジム「学長はまだまだ若いですよ。」
ニック「見かけだけな。わしの噂を聞いておるだろう。」
ジム「噂・・・ですか。」
ニック「整形の話だよ。」
ジム「・・・・。」
ニック「本当のことだから噂が立つのもしかたない。50半ばでこの外見もおかしいからな。」
ジム「そうだったんですか。」
ニック「整形して人生をやり直そうと、家族でこの街へやってきた。この大学を買ったのも、若い学生の中で仕事したほうが自分も活き活きとしていられるからな。」
ジム「たしかに・・・そうですね。」
ニック「整形で君のように身長も伸ばせればな~。」
ジム「え?」
ニック「わしがこんな話をするのは君を気に入っているからだよ。」
ジム「自分、ですか?」
ニック「君のような真面目で熱血な男はいまどき珍しい。わしも昔は悪いことをたくさんしてきた。だから逆に君のような純粋な人間に惹かれるんだろうな。」
ジム「・・・・。」
ニック「なにか悩んでいるようだな。」
ジム「え・・・?」
ニック「その顔をみればすぐにわかる。君みたいなやつは顔に出やすい。」
ジム「・・・・。」
ニック「女のことだろう?」
ジム「いや・・・。」
ニック「隠さんでもいい。浮気でもしたのか?」
ジム「いえ・・・・。恋人はいませんので・・・。」
ニック「そうなのか。押しの強い女にでも言い寄られてるのか?」
ジム「そういうのでは・・・。」
ニック「好きな女はいるのか?」
ジム「好きな人、ですか・・・。」
ニック「それもおらんのか。ホントに君はクソ真面目だなぁ。」
ジム「・・・・学長は・・・。」
ニック「なんだ?」
ジム「奥様のどこがよかったのですか?」
ニック「どこだろうなぁ。自分と似てるところかな。」
ジム「似てるところ、ですか・・・。」
ニック「今夜は空いてるか?」
ジム「え?」
ニック「わしの家に来なさい。君は一人暮らしだろ?家庭料理をご馳走してやろう。」
ジム「しかし、ご迷惑では・・・。」
ニック「食べる者が多いほうが妻が喜ぶ。こっちに引っ越してからあいつは料理教室に通いだしたんだ。腕は確かだよ。」
ケイティーは大学の友達のホリーの家に遊びに来ていた。
ホリー「ケイティーちゃん、最近なんかあった?」
ケイティー「え?」
ホリー「元気ないみたいだから。」
ケイティー「・・・そんなことないよ。」
ホリー「そう?」
ケイティー「うん・・・。」
ホリー「・・・・。」
ホリー「私が1年浪人してたのってね。」
ケイティー「うん。」
ホリー「実は整形してたんだ。」
ケイティー「整形?」
ホリー「そう。高校卒業したらお祝いに整形させてあげるって、ママが言ったの。」
ホリー「それで1年遅れて大学受験したんだ。」
ケイティー「そうだったんだね。」
ホリー「うん。ママもパパも整形してね、ホントはもう二人とも50過ぎなんだよ。」
ケイティー「信じられないな。すっごく若く見えるよ。」
ホリー「うん。整形のおかげでね。それで私の大学入学とともにこの街に引っ越してきたんだよね。」
ケイティー「そっかぁ~。ホリーちゃんはサンセットバレーの出身だったって言ってたもんね。」
ホリー「うん。最初は整形が周りにバレるんじゃないかって、すごく怖くて友達も作れなかった。」
ケイティー「そうだったんだ・・・?」
ホリー「ケイティーちゃんが話しかけてくれたとき、すっごく嬉しかったんだ。」
ケイティー「ホリーちゃん、美人だし頭もいいからみんな近寄りがたいんだと思ってた。」
ホリー「そんなことないよ。ケイティーちゃんのほうが成績は上だもん。」
ケイティー「私は・・・勉強くらいしか脳がなくて・・・。」
ホリー「私もそうだった。整形前は自分に自信もなかったし、男の子に興味もなかったな。」
ケイティー「自信、かぁ・・・。」
ホリー「でも整形してからは周りの見る目も変わって、逆に嫌気が差した。」
ケイティー「嫌気?」
ホリー「結局外見でしか評価しないのか、って。」
ケイティー「・・・・。」
ホリー「男の子って特にそう。だからよけいに恋愛にも興味がなくなっちゃったんだ。」
ケイティー「そうなんだ・・・?」
ホリー「でも今はケイティーちゃんのおかげで女の子の友達もできたし、友達と遊んでるほうが楽しいかな。」
ケイティー「そっか・・・。」
ホリー「うん。」
ケイティー「私ね・・・。」
ホリー「うん。」
ケイティー「失恋、しちゃったんだ。」
ホリー「そうだったんだ?」
ケイティー「うん。絵本に出てくる王子様みたいに、優しくてかっこよくて、素敵な人だったんだよね。」
ホリー「いいな。私もそういう人に出会いたいな。」
ケイティー「でもね、その人には好きな人がいたんだよね。」
ホリー「そっか・・・。」
ケイティー「憧れだってずっと思ってたのに、いつの間にか好きになっちゃってたんだよね、私。」
ケイティー「憧れのままなら、こんなに辛くなかったのに。」
ホリー「・・・・。」
ケイティー「なんだか、少しでも期待しちゃった自分がバカみたいで・・・・。」
ホリー「しょうがないよ。そういうことってあるもん。」
ケイティー「うん・・・。」
ホリー「きっと時間が癒してくれるよ。」
ケイティー「うん・・・。」
ホリー「無理して忘れなくてもいいんじゃないかな。他にもっと夢中になれるものがみつかるといいね。」
ケイティー「夢中になれるもの、かぁ・・・。」
ホリー「・・・・ねぇ、明日二人で映画でも見に行かない?」
ケイティー「うん。・・・・ホリーちゃん、ありがとう。」
ホリー「ううん。私のほうこそ。」
なで肩さんこんにちは^^
返信削除ジムさん・・・!
マリアンちゃんと・・・( ̄Д ̄;;
そうなっちゃいましたか・・・嫌な予感的中www
真面目なジムさんだからこれは責任取らないととか考え始めそうですよね・・・マリアンちゃんも責任とってよねとか言ってるし~(;´Д`A ```
ジムさんてクソ真面目ですが今までそういう経験はあったのでしょうか?と、素朴な疑問。
さて・・・ジムさんこれからどうなるのでしょう・・・と思っていたら、学長でまさかのニックさん登場で爆笑www
めっちゃファンキーな学長www
ケイティーちゃんの友達として、ホリーちゃんまで登場するし、この流れだと、次はヴィータさんも出てきますよね~( ´艸`)
アルト一家はポーズのモデルになったり、なで肩さんとこで何気に活躍しそうな勢いですね!
うちも近所にアルト家を住ませてありますが、子供が生まれたり仲良くやってるようですよ( ̄∀ ̄*)
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
ゆきさんの嫌な予感が的中しましたね!!
前回のコメントを読んだときに「勘がいいな~」とニヤリとしてしまいましたよw
そしてゆきさんの「クソ真面目」発言にフイタwww
ジムの過去は次回ちょろっと本人の口から語られますよ~。
そして今回は整形祭り世帯のアルトファミリー登場です\(^▽^)/
どうにかアルトファミリーをストーリーに入れられないかと考えていたんですが、ちょうどよくケイティー編で使えそうだったので登場させてみました( ̄ー ̄)ニヤリ
喜んでいただけて幸いです(*´∀`*)
前回ポールがちらっと「怪しい学長が~」って言ったのが実はニックさんのことだったりしますw
ホリーちゃんは整形祭りでお披露目した時点では色黒だったんですが、やっぱりホリーちゃんらしくないな~と思い、色白にしてみましたw
そしてこの子、整形祭りのときティーンだったんですが、ケイティーに合わせてヤングにしたところなんとニックさん似だった件。
顎とかほうれい線ががっつりニックさん似だった\(^▽^)/
なのでさらに整形をほどこしておりますwww
ゆきさん宅のアルト家も子供が生まれてラブラブですねw
やはり整形のおかげで心まで若返ったのかなw
こんばんわ!
返信削除え、えぇ?!嘘、本当・・・え・・・・(頭が・・・・w)
ど、どうするんですか!!
そしてニックさん、ホリーちゃん登場ですね!
次回はヴィータさんですかねw(ワクワク)
>どーるぃさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
前回バーで話が終わりましたが、今回は冒頭からホテルのシーンでしたね(ノ´∀`*)
そしてまさかの記憶喪失でやっちゃったパターンktkrですw
ジムはどうするんでしょうね~w
まぁそりゃあ悩みますわなwww
そして整形祭り世帯のアルト家登場です\(^▽^)/
いつかストーリーに登場させたいと思っていたので、なんとかケイティー編で登場させることができて私的に満足ですw
ヴィタさんももちろん出ますよ~♪
お楽しみに(*´∀`*)
こんばんは!
返信削除コメントはおひさです^^
スピンオフ、もう一度最初から読み直しました。
なで肩さん、恋愛経験豊富そうだなー、などと思いながら。
"ジムさんはベッドで激しいのねー"って、
なで肩さんだから書ける!?みたいな?wwwww
なで肩さんのストーリーの登場人物に、
今ちまたで話題(?)のSN魔法、
『愛の祝福』(最初に口を聞いた人と、恋に落ちる)かけたらどうなるねん!?
っと、想像してしまいました。
&Whoohoerで兄弟姉妹だらけになるw
って、ラブストの巨匠:なで肩先生のところではそんなの不要!?
酔った勢いのBed Inかあ&ケイティーちゃんが、
この先どうなるんだろうね。
なで肩さんのみぞ知る。
指をくわえて続きを待っています。
>RomitaSolさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
わざわざ読み直していただきありがとうございます(`・ω・´)
恋愛経験ですか~。
全然豊富じゃないですwww
「愛の祝福」??
なんですかそれ@@;
最初に口を開いた人と恋に落ちる魔法ですかw
おばあちゃんとかだったら大変なことになりそうな(;^ω^)
むしろ子供相手だったら、ロリに・・・( ̄Д ̄;
ジムとマリアンとケイティー、今後どうなるでしょうね~。
まさになで肩のみぞ知る( ̄ー ̄)ニヤリ