ローガンがキッチンで料理をしている。
ローガン「なぁ、ちょっと明日の天気予報見てくれるか?」
ララ「え~。いまいいところなのに~。」
ローガン「どうせ録画してるんだろ。」
ララ「まったくしょうがないわね・・・。」
ララがチャンネルを変える。
ララ「明日は晴れですって。」
ローガン「サンセットバレーはどうなってる?」
ララ「サンセット?」
ララ「サンセットでなにかあるの?」
ローガン「明日出張なんだ。」
ララ「そうなの。弁護士にも出張なんてあるのね。」
ローガン「当たり前だ。証人に会いに行くんだよ。」
ララ「なるほどね~。サンセットのほうは晴れみたいよ。」
ローガン「そうか。サンキュー。」
ララ「いいにおいね。おなかすいた~。」
ローガン「できたぞ。」
ローガンがお皿に料理を盛る。
ララ「はぁ~い。」
ララ「おいしそう♪」
ララがテレビを消してテーブルにつく。
ローガン「当たり前だ。俺が作ったんだから。」
ララ「ローガンってホントに器用ね。」
ローガン「一人暮らしが長いからな。」
ララ「なんでもできるんだから、お嫁さんいらないわね。」
ローガン「結婚するつもりもないしな。」
ララ「寂しくない?」
ローガン「寂しいなんて感じたことはないな。」
ララ「お金もあるし、女の子にも不自由してないものね。」
ローガン「まぁな。」
ララ「出張はいつ戻るの?」
ローガン「明後日には戻る。」
ララ「そう。早いのね。」
ローガン「ああ。」
ララ「そういえば聞いた?ラトたち旅行ですって。サンリットよ。」
ローガン「ああ。俺が薦めたんだ。」
ララ「え?」
ローガン「ディーンがプロポーズする場所に困ってたから。うまくいってりゃいいけどな。」
ララ「ディーン、ラトにプロポーズするつもりなの?」
ローガン「ああ。まぁあの二人はいつかこうなるだろうと思ってたし、3年つきあったんだから十分だろ。」
ララ「そうよね・・・。もう3年だものね。」
ローガン「ラトのことだから断ることはないと思うけど。ディーンおっちょこちょいだからな。指輪がないなんてことになってなけりゃいいけどな。」
ララ「いくらディーンでもさすがにそれはないでしょ。それじゃあ旅行の意味がないじゃない。」
ローガン「まぁな。」
ララ「早く帰ってこないかしら。ラトから話聞くのが楽しみだわ♪」
ローガン「あの二人は帰りたくないと思ってるだろうな。」
ララ「いいな~。私もサンリットに行ってみたい。」
ローガン「ディーンみたいないい男みつけろ。」
ララ「ラトってなにげに玉の輿よね。」
ローガン「そういえばそうだなw」
ララ「 (明日は晴れるって言ってたけど、ここのところずっと雨ね。なんだか憂鬱な気分になる・・・。雨なんて嫌い・・・。) 」
ララ「 (ラト・・・あなたが羨ましいわ。あなたと比べたら私は人生負け組みね・・・・。) 」
深い霧が街を包み、冷たい雨がいつまでも降り続いていた。
空が明るくなり、波の音が静かに響いている。
ラトーシャが目を覚ましベッドから起き上がる。
ディーンはぐっすり眠っていていっこうに起きる気配はない。
ラトーシャが部屋を出てテラスへあがる。
ゆうべから降り出した雨はいまだに降りやまない。
空は厚い雲が覆っていて太陽は見えない。
ラトーシャ「 (今日帰るっていうのに・・・雨早くやまないかな・・・。) 」
ラトーシャ「虹・・・・。」
昼前にようやく快晴が広がった。
ラトーシャが名残惜しそうに海をみつめている。
ラトーシャを探してディーンがやってきた。
ディーン「ラト。」
ラトーシャ「ディーン・・・もう行く時間なんだね・・・。」
ディーン「ようやく晴れたのにな。」
ラトーシャ「うん・・・。」
ラトーシャ「ディーン、荷物片付いた?」
ディーン「ああ。ラトは?」
ラトーシャ「私は朝のうちに片付けたから。」
ディーン「そっか。」
ラトーシャ「もう行く?鍵返しに行かなきゃいけないんだっけ?」
ディーン「そうなんだけど、その前に話したいことがあるんだ。」
ラトーシャ「え?あ・・・もしかして・・・ゆうべのあれ、人に見られて苦情がきたとか・・・?」
ディーン「そんなんじゃないよw ラト、あのさ。」
ラトーシャ「うん?」
突然ディーンが片膝をつく。
ラトーシャ「え?ディ・・・。」
ディーン「ラト、お前に渡したいものがあるんだ。受け取ってくれる?」
ラトーシャ「なに??」
ディーンがポケットから箱を取り出す。
ラトーシャ「?!」
ディーン「これ・・・一応給料三か月分が相場だって聞いたから。」
ラトーシャ「嘘?!これって・・・。」
ディーン「婚約指輪だよ。」
ラトーシャ「婚約?!」
ディーン「ラト、俺と結婚してくれる?」
ラトーシャ「ディーン、本気なの?」
ディーン「当たり前だろ。」
ラトーシャ「だって・・・びっくりして・・・。」
ディーン「ほら。手出して。」
ラトーシャ「うん・・・。」
ラトーシャの細い指にゆっくりと指輪をはめる。
ラトーシャ「どうしよう・・・泣きそう・・・・。」
ディーン「ははっw ラトは泣き虫だな。」
ラトーシャ「だって・・・。」
ラトーシャ「すごく・・・綺麗・・・・。」
ディーン「気に入ってくれた?」
ラトーシャ「うん。でも私の荒れた指には・・・なんだかにつかわしくないみたいな気が・・・。」
ディーン「そんなことないよ。ラトの手、俺大好きだよ。仕事がんばってる手だもんな。」
ラトーシャ「ありがとう・・・////」
ディーン「おいでラト!」
ディーンが大きく腕を広げる。
ラトーシャ「うんっ!」
抱き合う二人。
ディーン「ラト・・・まだ返事聞いてないんだけど。」
ラトーシャ「イエスに決まってる!」
ディーン「よかった・・・。」
ラトーシャ「もしかして・・・昨日探してたのってこれだったの?」
ディーン「そうw 見つからないように箱と中身べつべつに隠したの忘れちゃってさw 見つかってよかったよ。」
ラトーシャ「ディーンたら・・・w」
ディーン「ラト・・・俺、一生大事にするから。」
ラトーシャ「ホントに?」
ディーン「うん。お前を悲しませるようなことは絶対しないって誓うよ。」
ラトーシャ「私も・・・。がんばっていいお嫁さんになるね。」
ディーン「ラトはそのままで十分だよ。」
ラトーシャ「ううん。まだまだだから。ディーン、私のこと絶対離さないで。ずっとそばにいてね。」
ディーン「当たり前だろ。一生一緒だ。」
なで肩さんこんばんは!!
返信削除わぁ~~~!!!良かった良かった~~!!
指輪、ちゃんと見付かったんですね~(*^▽^*)
さすがにこれで見付かりませんでしたじゃ気の毒すぎるww
いや~でも、プロポーズシーンって何度見てもいいものですね~( ´艸`)
しかも、こんなリゾートというシチュエーションとか最高すぎますよ~(≧m≦)
ディーンくんとラトちゃん、本当におめでとう!!
末永くお幸せにね(*^▽^*)
結婚式も楽しみにしてます♪♪
そしてララちゃん、なんか寂しそうだな・・・
いい子だから、親友のラトちゃんの事は嬉しく思うのは勿論だけど、ふと自分と比べてしまうと・・・私って・・・ってなっちゃうんですね(TωT)
ママのマリアさんも最終的には幸せ掴んだんだし、ララちゃんも絶対素敵な出会いがいずれやってくると信じてますよ!!
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
指輪は無事みつかったみたいですね(*´∀`*)
ディーンおっちょこちょいですからねw
ローガンのまさかの予想があたっちゃってましたw
プロポーズシーンはホント素敵ですよね~(ノ´∀`*)
しかも今回はサンリットの海をバックにプロポーズ!
いいな・・・(遠い目
お祝いのお言葉もありがとうございます\(^▽^)/
結婚式のシーンの撮影をさっき撮り終えたばかりだったりします( ̄ー ̄)ニヤリ
式のシーンは大人数なので撮影が大変ですたorz
こういう大変な撮影は「撮るぞ!」ってやる気を出すのに時間がかかります(;´Д`)
ララ、親友のラトがどんどん自分を追い越して幸せを掴んでいく様を横で見ていて、そりゃあせつなくなりますよね(;´Д`)
昔は脱バージンのアドバイスなんかしてあげてたのに・・・。
ラトの幸せを嬉しく思う気持ちもあるんだけど、やっぱりふと自分と比べちゃって悲しくなっちゃう。
ララはすぐ誰かと比べる癖がありますからね~。
ララもマリアのように最終的に幸せ掴める日がくるのか?
乞うご期待!