Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
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苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2013/05/12

入院




























テレビもつけずに、アイビーはソファーに座っていた。


アイビー「 (やっぱり変・・・。) 」
















アイビー「 (いつもならとっくに連絡来てる時間なのに・・・。電話にも出ないし・・・ジェニファーさん、病院遅くなってるのかな?) 」



















立ち上がり窓辺へ向かう。




















アイビー「 (雨が降り出してる・・・。) 」




















アイビー「 (なんだか気になる。ここで待ってるより、公園に行ってみるべきだよね。) 」




















アイビーが上着を着て玄関へ向かう。




















まだ夕刻でもないのに外は薄暗い。
ジェニファーがお気に入りのブランコのほうへ向かう。


















アイビー「(人が集まってる・・・。誰か・・・・倒れて・・・・。) 」



















アイビー「ジェニファーさん?!」


アイビーが駆け出す。
















アイビー「ジェニファーさん?!ジェニファーさん!」




















アイビー「 (意識が・・・・。) 」

女性A「あなた知り合い?」

アイビー「はい。」

女性A「ベンチでうずくまってたんだけど、立ち上がったと思ったら倒れたのよ。今救急車を呼んでるところよ。」

女性B「ねぇあなた。その人、持病かなにか持ってるかって救急隊員が聞いてるわ。」











アイビー「胃ガンが再発して通院してたところです。」

女性B「胃ガンが再発してるそうよ。・・・ええ。」

女の子「ママァ・・・。」

女性A「大丈夫よ。もうすぐ救急車も来るわ。」

アイビー「 (ジェニファーさん・・・。私がもっと早くここに来てれば・・・・) 」














女性B「雨も降ってるのよ?いつまで待たせるつもり?さっさと飛ばしてきなさいよ!」

女性A「遅いわねまったく・・・。」







































アイビー「うん・・・。」



















アイビー「ジーンが来るまではここにいる。・・・うん、すぐ向かうって。・・・大丈夫。タクシー拾うから。」



















アイビー「迎えなんていいのに・・・。そう・・・?じゃあ待ってるね。うん。・・・わかった。」



















電話を切るとソファーに腰掛ける。




















ドアが開いてディーンが出てくる。


アイビー「 ! 

















アイビー「ディーン・・・。」

ディーン「ジーンさんは?」


















アイビー「すぐ向かうって。」

ディーン「そうか。」

アイビー「ジェニファーさんの容態は?」
















ディーン「正直言って、あまりよくはない。」

アイビー「・・・・。」

ディーン「大丈夫だ。いまのところは・・・・。」

アイビー「そう・・・・。」

ディーン「これから病室に移すから、ジーンさんが来たら呼んでくれるか?」











アイビー「わかった。」

ディーン「お前も大変だったな。」

アイビー「ううん。」
















日が沈み、あたりはすっかり薄暗い。
雨は一層強さを増していた。


















アイビーは一人、静かな廊下でジーンを待っていた。




















人の駆けてくる足音が廊下に響く。


アイビー「ジーン。」

















ジーン「アイビー、母さんは?」


息を切らしながらジーンが言う。


アイビー「今は容態も落ち着いて眠ってる。」

ジーン「そうか・・・。」












ジーン「会えるかな・・・?」

アイビー「もちろん。」

ジーン「よかった・・・。」
















アイビー「私、ジーンが来たら呼ぶように言われてるから、ディーン呼んでくるね。」

ジーン「うん。」

アイビー「ジーンはジェニファーさんのところに行ってあげて。そこのドアだから。」

ジーン「うん。ありがとう。」

アイビー「うん。」










息を整えて、ジーンが病室に入っていく。
その後姿を見つめる。



















ディーンが病室へ入ってから数分がたった。
アイビーは窓の外を眺めている。
風も吹き始め、雨が窓を叩きつけている。


















アイビー「(ロミオ遅いな・・・。もうとっくについててもいい頃なのに・・・。渋滞にハマっちゃったのかな・・・。) 」



















アイビー「 ! 」


二人が病室から出てくる。

















ディーン「あとで看護師が入院の手続きに来ますので説明を受けてください。」

ジーン「わかりました。」

ディーン「では私はこれで。」

ジーン「ありがとうございました。よろしくお願いします。」













ディーン「じゃあなアイビー。」

アイビー「うん。ありがとう。」


ディーンが去っていく。















アイビー「ジーン・・・。」

ジーン「アイビー、ごめんな。」

アイビー「なんで謝るの?」

ジーン「迷惑かけて・・・。」

アイビー「なにも迷惑なんてかけてないよ。」











ジーン「アイビーがいてくれて・・・ホントによかった・・・。」

アイビー「私はたまたまだよ。もっと早く公園に行ってれば・・・。」

ジーン「いや、母さんのことだからきっともっと前から我慢してたんだと思う。」

アイビー「そっか・・・。」

ジーン「うん。」










アイビー「ジーン大丈夫?これから大変だね。」

ジーン「ああ・・・。」

アイビー「私にできることなにかある?」
















ジーン「母さんに・・・・時々でいいから会いに来てやってほしい。」

アイビー「もちろんだよ。」

ジーン「ごめんな・・・。」















アイビー「私にできることなんてそのくらいしかないもん。」

ジーン「そんなことない。いままでだってよくしてくれてた。」

アイビー「ジーンは?・・・大丈夫?」

ジーン「・・・・。」

アイビー「ジーン・・・。」












アイビー「 ! 」








8 件のコメント:

  1. こんばんは~!
    まずは前回のお話から。。。

    神ロビン様、キターーーー!!!
    ディーンにとってこんな感じじゃないでしょうか。
    だって、「ラトの壁」を壊せたんだよ。やったねディーン!
    これでDVDみて独りシコシコと・・・(言葉選べよww)
    しなくて済みますね。
    あとロビンさんのおなか触ったラトの顔、凄くいい顔してた。私も幸せ気分。

    今回のお話・・・
    いつか来るだろうと思っていたけど・・・やっぱり避けられないよね。
    覚悟はしててもなんか悲しいよ。末期だとそういう展開だよね。
    ジーンも覚悟してたとは思うけど・・・
    でもお母さんの立場として言わせて貰うと、幸せだったよ。ジーンみたいな息子がいて。
    「自慢の息子です」って胸張っていえるもんね。

    希望はなーんちゃって、て元気に出てきて欲しいけど・・・

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    1. >ubichaさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ディーンもまさかロビンが救いの神になってくれるとは思ってもみなかったでしょうねw
      アイビーにも結局相談はしたけど解決はできなかったし、ディーンはずっと「待て」を食らってたわけですしね~。
      ディーンもようやくDVD店のポイントカードとはおさらばできそうですwww
      ロビンのおなか触ってるラト、いい表情してますよね(*´∀`*)

      そして今回はジェニファーが倒れました。
      再発ってやっぱり怖いですよね。
      しかも通院だけで大丈夫だったのかっていう不安もあるし。
      そのへんはジーンもジェニファーもはっきり言ってないのでなんとも・・・ですが。
      ジーンはホントいい息子ですよね。
      高校卒業からは10年間は一緒に暮らしてないですが、それでも孝行息子なんじゃないかと思いますね。

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  2. ふわりんご2013年5月13日 18:45

    ジーンのお母さん、大丈夫でしょうか?
    タイトルみてララが入院かと思ったら違いました。

    これはかなり深刻な状態ですね。
    ジーンも心のよりどころにアイビーをしたいとは
    思うけど、彼女じゃないから・・・・。

    アイビーがジーンになびくとは思えないけど
    ロミオがどんな態度に出てくるか、この先気になりますね。

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    1. 〉ふわりんごさん

      いつもありがとうございます( ´ ▽ ` )
      なるほど~!
      ララかと思いましたか!
      ララではなくジェニファーでしたね。
      この人はいつこうなってもおかしくなかったですしね。

      ジーンも心細いでしょうね。
      たった一人の家族ですし、アイビーに心の安らぎを求めるのはしょうがないんですよね。
      しかしロミオがこちらに向かっているわけでw
      相変わらず微妙な三角関係です。

      削除
  3. なで肩さんこんばんは^^
    ジーンさんもいつこういう時が・・・と常に覚悟は持っていたと思いますけど、辛いですね(´・ω・`)
    ジェニファーさんもかなり我慢しつつも、アイビーちゃんと会うのが楽しみだったり、ささやかながら幸せな生活していたんですよね・・・
    病気が病気だけに、いつかこういう時が来るとは思ってましたが・・・
    なんとか持ち直して元気な姿を、せめてジーンさんが幸せな結婚をする姿を見るまでは~と思っちゃいますが、それは難しいのかな~(´・ω・`)
    きっとジーンさんの気持ちは今でもアイビーちゃんにあると思うし、だからと言ってこの2人がどうかなる事もないと思うし・・・

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    1. 〉ゆきさん

      いつもありがとうございます( ´ ▽ ` )
      ジーンもいつかこういう日がくることは覚悟していたでしょうが、やはりつらいでしょうね。
      ジーンもさすがに今回のことはこたえたのか、アイビーに安らぎを求めているようです。
      ジェニファーの容体が回復していつかジーンの幸せな結婚姿が見られたらいいですよね。

      たしかに、いまのままではアイビーがジーンを選ぶとは思えないですよね。
      ようやくロミオとの仲も元通りになっていることだし。

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  4. こんにちわーv
    今回も読ませて頂きましたv
    ジンママ!ついに恐れていた事態になってしまいましたね…(´Д⊂ヽ

    アイビーも必至こいて付き添っておりますが
    胸中穏やかになろうにもそれどころじゃないはずのジーン…
    冷静にふるまっているつもりでもやっぱり唯一の肉親ですからね

    最後のアイビー抱き締めシーンで一気にブワ!と来た気がします…(ToT)/~~~
    とりあえずアイビー、そこ場所変わってくれ優待券やるから…(おい空気読め部外者)

    いつかこうなる日が来てしまうのかな??とか思いつつも
    その”いつか”がこの日来ちゃったなとイチ読者としてはハラハラしております

    ただ忘れてはいけないロミオの存在!
    こっちに向かってるはずなんだよな~チラチラ…そわそわvvv

    正直アイビーは確信犯じゃないにしろ罪な女ですよねぇ~><
    元カレと深く付き合いすぎよっ!!人が良すぎて勘違いさせちゃう!!
    私最近気づいたことにリアが一番好きなのはもう分かっているとしてその次にタミ子が好きなんだと気付いたこの事実vvvv
    やっぱヒトクセある女は良くも悪くも魅力的ですよねvv
    ほんと、なで肩さんの人物作成の上手さには手の平でコロコロ転がされていますvv(笑)

    ではまたーv(*'ω'*)

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    1. 〉SACHICOさん

      いつもありがとうございます( ´ ▽ ` )
      ジェニファーはとうとう倒れてしまいましたね~。
      ジーンも冷静っぽくみえますが、やはり内心かなり焦ってるようですね。
      ただ一人の肉親ですもんね。

      最後はアイビーに心配されて気持ちが高ぶったのか、冷静でいられなくなりましたね。
      ずっと紳士だったジーンがw
      でも恋愛的な感情というのとはちょっとちがう気もしますが。
      えwジーンでいいんですかい?w

      そうなんですよねw
      ロミオが向かっているはずなんですよw
      チラチラワロタwwww

      たしかに、罪な女かもw
      職場が一緒だし仲良くしないのもムリなんですが、それにしても家庭に首突っ込みすぎですよねw

      おお!
      タミ子ですか!!
      私も愛着のあるキャラだったりするのでかなり嬉しいです~(≧∇≦)
      ありがとうございます♪
      タミ子はいつかスピンオフなんかやれたらいいな~と思っていたりします。
      異色のキャラなので、いつもとはちがう雰囲気のストーリーができそうで、書くのも面白いだろうな~とw
      ホント、クセのあるキャラは魅力的ですよね( ´ ▽ ` )

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