昼過ぎ。
ララがマンションに帰宅する。
ララ「 (はぁ・・・。ここのところの寝不足がたたって、仕事に集中できないなんて最低だわ・・・。)」
ララ「 (今日は早退したけど、ゆっくり休んで明日からまたがんばらないと・・・。) 」
ララがエレベーターを降りると部屋から作業着姿の男たちが出てくる。
ララ「 ? 」
ララ「 (ローガン・・・帰ってたの・・・?) 」
作業員「以上で終わりですね。すべて無事に送り届けさせていただきます。」
ローガン「よろしくお願いします。」
作業員「ではまた当日お伺いする前にご連絡させていただきます。」
ローガン「わかりました。」
作業員「では。失礼します。」
ローガン「ありがとうございました。」
男が部屋を出て行く。
ローガン「もう帰ったのか。早いな。」
ララ「体調が悪くて早退してきたのよ。」
ローガン「そうか。」
ララ「今の・・・引越し業者?」
ローガン「ああ。」
ローガン「俺の部屋の荷物は今運び終えたところだ。リビングの物は全部置いていくから、好きに使ってくれ。」
ララ「なにも言わないで出て行くつもりだったの?」
ローガン「・・・・。」
ララ「私が帰ってこなかったら、会わないで行っちゃうつもりだったんでしょう?」
ララ「どうしてそんな逃げるみたいに出て行くの?」
ローガン「・・・・。」
ララ「答えてよローガン。」
ローガン「俺はこの街を出て行く。お前とももう会うことはない。」
ララ「・・・・。」
ローガン「友達ごっこはもう終わりだ。わざわざさよならなんて言う必要ないだろ。」
ララ「私はあなたに自分の気持ち、ちゃんとぶつけたわ。」
ララの頬を涙が伝う。
ローガン「・・・・。」
ララ「あなたも同じ気持ちだと思った。あの日私たちは・・・通じ合えたと思ったわ。そうじゃなかったの?」
ローガン「まだわかんねぇのか。」
ララ「・・・・。」
ローガン「男は女と違って心と体は同じじゃない。気持ちがなくったって誰とでも寝ることはできる。」
ララ「そんなの嘘。あなたは・・・私のこと特別に思ってくれてたはずよ。私にはわかる。」
ローガン「勘違いするな。俺は男がいる女以外は誰とでも寝る。お前だってほかの女たちと一緒だ。」
バシッ
乾いた音が響く。
ララ「最低!!」
ローガン「・・・・。」
ララ「ひどい人!」
ローガン「何とでも言え。」
ララ「・・・ローガン。」
ローガン「これで気が済んだか?」
ララがローガンの胸にすがりつく。
ララ「イヤよローガン。私も一緒に連れて行って!」
ローガン「ララ・・・。」
ララ「お願い。あなたが私を愛してくれなくてもいい。それでもあなたのそばにいたいの。あなたなしじゃ私は・・・。」
ローガン「ララ!しっかりしろ!」
ララ「イヤ!」
ローガン「いつものお前らしくないぞ!お前はもっと気高くて美しい女じゃなかったのか?!」
ララ「そんなのどうだっていい!あなたにならどんなに醜態を晒してもいいの!」
ララがローガンの胸に抱きつく。
ララ「愛してるのローガン。あなたを愛してる。」
ララ「やっと気づいたのよ・・・。心から大事だと思える人に。私にはあなた以外いないの・・・。」
ローガンがララの腕を掴み体を離す。
ローガン「よく聞くんだララ。俺たちは一緒にはなれない。一緒になったらお互いダメになる。」
ララ「そんなことないわ。私・・・どんなことでもあなたのためなら・・・。」
ローガン「俺のためじゃない。自分のためにやるんだ。」
ローガン「お互いに自分の力で生きていくんだ。じゃないといつまでたっても自力で立てない。お前だけじゃない、俺もだ。このまま一緒にいてもお互いに成長できない。お前だってホントはわかってるだろ?」
ララ「イヤ・・・イヤよ。」
ローガン「ララ、お前なら大丈夫だ。お前を愛してくれる男がそのうちきっと現れる。自分で幸せをみつけるんだララ。」
ララ「ローガン・・・。」
ローガン「だからもう終わりにしよう。俺のことは忘れろ。」
ローガン「もう行く。」
ローガンがララを振り切り玄関へ向かう。
ララが腕を伸ばす。
ララ「待ってよローガン!」
ララ「ローガン!」
ララ「ローガン!!」
静かにドアが閉まる。
ララ「ローガン・・・・。」
かすれた声で名を呼ぶ。
ララ「どうしてよ・・・・ローガン・・・・。」
ララ「お願いよ・・・。私を一人にしないで・・・・。」
大粒の涙が頬を伝う。
ララ「ローガン・・・・。」
こんばんわ!
返信削除ローガン君、相手をちゃんと大事だと思うからこそ
こうしたんですね。
切な過ぎる・・・;;
ローガン君に想いはあるか分からないのですが、
もしあるのならばお互い切ないなー。
ララちゃんはこれを機に自立しなければいけないですね。
強くなるんだよ!ララちゃん!!
ローガン君はいつになったらちゃんと愛というものを知るのでしょうかね?
早くそういう素敵な女性に出会えることを願います!><
>どーるぃさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
ローガンはディーンにも話していたように、リアのこともララのことも大事に思っていたんですよね。
だからこそ、自分が相手じゃダメなんじゃないかと、ローガン自身についてもね。
ララとはお互いに意識してなかったようですが、軽く依存し合ってたんですよね。
ララもローガンに甘えてきたし、ローガン自身も甘えられることに慣れてしまって甘やかしてきたんですよ。
なのでこのまま一緒になったところでお互いに成長できないと気づいたんですよね。
リアについても同じことで、リアはかなりローガンに依存していましたしね。
ローガンに愛を教えてくれるのは誰になるんでしょうね~( ̄ー ̄)ニヤリ
リアとララではなさそうですよねさすがにw
もしかすると女性でさえないのかもしれませんよwww
ローガンの言うことは正しいですね。
返信削除今一緒になってもララはダメになっていくだろうし。
ララ、頑張って成長するんだ。
依存しすぎはよくないよ。
ララがいつか笑って「そんなこともあったわね」と
言える日が来てほしいです。
>ふわりんごさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
ローガンの決断は正しかったでしょうね、全員にとって。
このまま二人が一緒になったところでララは変わらないだろうし、ローガンも変われないだろうし・・・。
ララはやはりもっと大人にならないといけないですね。
ララもリアも、ローガンに依存してましたからね。
ローガンもそれに慣れて甘やかしてきた分、責任はあるわけで、ローガン自身も若干依存しちゃってるところがあったんですよねララに。
最後の一言、なんかそういう歌ありましたよねw
中島みゆきですっけ?
ララが歌える(違)ようになってくれればいいですね~(*´∀`*)
ララとローガンがくっつかなくて安心してしまいました。゚(゚´ω`゚)゚。
返信削除ローガンは是非リアとくっついてほしいです(´;ω;`)
リアのスピンオフもものすごく楽しみにしてます♪
更新楽しみにしてます!!頑張って下さい!
>匿名さん
削除コメントありがとうございます(´∀`)
安心しましたかwww
匿名さんはリア派なのですね(*´∀`*)
リアは私の推しメンなので嬉しいです、ありがとうございます♪
スピンオフはいつになるかわからないですが、本編を加速させているのでそんなに遠くないかも?です。
本編がひと段落ついたあとにスピンオフを入れたいと思います。
楽しみと言ってくださるのが本当に嬉しいですし励みになります!!
ありがとうございますm(__)m
がんばります\(^▽^)/
なで肩さんこんにちは^^
返信削除やっぱりララちゃんローガンくんに「連れてって!!」と縋り付きましたね!!
きっとこの展開になるだろうと思ってた・・・(´・ω・`)
まさか、押されて連れて行っちゃうの?!と一瞬思いましたが、そんな事はなくしっかりと決別しましたねw
この2人はこれで良かったのだと思いますね。
ローガンくん、ララちゃん、2人共一歩踏み出して、本当の愛を見付けれるといいのですが・・・
今までずっと一緒に居過ぎたのかもしれませんしね・・・
お互い、辛いけれども乗り越えていって欲しいです(´・ω・`)
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
ゆきさん、予想当たりましたね~(*´ω`*)
やはりララは「連れてって」とすがりつきましたねw
途中ひっぱたいたりもしてますけどw
リアとララ、ふたりとも同じように「愛さなくてもいいからそばに」と言ってるんですが、二人の気持ちは全然違う気がしますよね。
まぁ二人ともローガンに依存してたのは一緒なんですけど。
ローガンもララも自分の道を進んで本当の愛を見つけることができればいいですよね。
ララは「愛される」こともしないとちょっとかわいそうですしw
ローガン自身はまだまだ「愛」について模索する旅に出ないとですねw