Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
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2013/06/11
家族会議
スターライトショア。
5月に入り、晴れ空が広がっている。
ララがゆっくりと実家の玄関に向かい歩いていく。
マリア「はい。」
チャイムを鳴らすとすぐにマリアが出てきた。
ララ「ただいまママ。」
マリア「おかえり~。会いたかったわ。」
ララ「私もよ。」
マリア「元気にしてた?少し痩せたんじゃない?」
ララ「そうかしら。」
マリア「朝一の便で来たんでしょう?疲れてない?」
ララ「大丈夫よ。」
マリア「荷物それだけなの?」
ララ「ええ。明日には帰るから。」
マリア「そうなの?てっきり連休とってきたのかと思ったわ。」
ララ「パパは?家にいるの?」
マリア「ええ。」
マリア「あなた~!ララが帰ってきたわよ!」
マリアが二階に向かって呼びかける。
ララ「あら?ワンちゃん飼ったの?」
マリア「ええ。ご近所さんのところに子犬が生まれたからこの子を譲ってもらったのよ。クロエっていうの。」
ララ「ふふっw 女の子ね。こんにちはクロエちゃん。」
クロエ「ワン!」
K「久しぶりだなララ。」
Kが階段を下りてくる。
ララ「パパ!」
K「元気にしてたか?」
ララ「ええ。パパも元気そうね。」
K「ああ。ララ少し痩せたんじゃないか?」
ララ「ふふっw ママにも言われたわw」
マリア「仕事忙しいんじゃないの?ちゃんと食べてる?」
ララ「大丈夫よ。」
K「仕事も大事だからな。分析官の試験はいつあるんだ?」
ララ「もうすぐ・・・。そのことなんだけど・・・。」
K「 ? 」
ララ「パパ、ママ、今日は二人に大事な話があってきたのよ。」
K「試験のことか?」
ララ「それもあるんだけど・・・。」
マリア「そうそう、昨日ヴィクトリアちゃんからケーキをいただいたの。お茶でもしながら話しましょうか。」
K「そうだな。」
3人がテーブルを囲む。
K「それで?話ってなんだ?」
ララ「ええ・・・。あのね・・・。」
ララ「今回の試験なんだけど・・・受けるのやめようと思うの。」
K「どうした?自信がないのか?」
ララ「そうじゃないのよ。合格する自信はあるんだけど・・・今は時期じゃないと思うの。」
マリア「時期じゃない?」
K「なにか都合が悪いことでもあったのか?」
ララ「パパ、ママ、私ね・・・・。」
ララが大きく息を吸い込み、しっかりとした口調で告げる。
ララ「妊娠してるの。」
マリア「え・・・?」
K「・・・・。」
ララ「10週目に入ったところよ。」
マリア「あ、相手の方とは・・・お付き合いしてどのくらいなの?」
ララ「ママ、お付き合いしてる男性じゃないの。昔からの知り合いだけど・・・。」
マリア「付き合ってもない男性の子を・・・妊娠したってこと・・・?」
ララ「ええ。私、この子を産むつもりよ。私一人で。」
K「・・・・。」
マリア「一人で・・・って・・・・。」
ララ「彼のことはすごく愛していたけど、今はもう遠くへ行ってしまって会えないの。彼はもう関係ない、私は一人でこの子を産むって決心したの。」
マリア「なに言ってるの?!一人で産むって・・・どんなに大変か、あなたわかってるの?!」
ララ「わかってるつもりよ。」
マリア「わかってないわよ!」
マリア「でももう決めたの。私は、私一人の子供としてこの子を産むわ。そして立派に育ててみせる。」
マリア「そんなのムリに決まってるでしょう?!あなたは家事だってまともにできやしないじゃないの。」
ララ「ええ。だからベビーシッターを雇うつもりよ。仕事は産休と育児休暇をもらうわ。シングルマザーでも産休と育児休暇はちゃんともらえるみたいだから。」
マリア「そんなっ・・・。」
K「相手の男はどういうやつだ?遠くへ行って会えないって・・・死んだわけじゃないよな?」
ララ「死んだわけじゃないわ。でももう・・・絶縁っていうか・・・お互いに会わないと決めたの。」
K「仕事の関係で引っ越したのか?どんな仕事をしてるんだ?」
ララ「弁護士をしてるわ。個人事務所をたてることになって、国内だけど遠くの街へ引っ越したの。」
K「妊娠のことはなぜ告げないんだ?」
ララ「私と彼はお互いに別の道を進むことに決めたの。妊娠がわかったのはその後だけれど・・・私は自分一人の力で、この子を育てることを決めたの。」
K「認知もさせないつもりか。」
ララ「ええ。告げたところで彼は責任感から結婚しようなんて言わないと思う。そういう人よ。だからというわけではないの。ただ私が・・・これは私にとって試練であり運命だと思うの。」
K「運命?」
ララ「私はいままで一度だって自分一人でなにかを成し遂げたことがないわ。ずっと誰かの支えを必要としてきた。でも今回は、自分一人の力で、自分の道を切り開きたいと思ったのよ。私一人で、この子を育てたいの。」
K「・・・決意は固いんだな。」
ララ「ええ。」
K「わかった。」
マリア「あなた・・・?」
K「お前のそんな力強いまなざしはいままで見たことがない。よほどの決心だろう。」
ララ「パパ・・・。」
K「お前が決めたことならパパは支援する。」
マリア「あなたなに言って・・・。」
K「孫ができるんだぞ?もっと喜んだらどうだ。」
マリア「孫って言われても・・・娘がこれから苦労するっていうのに、応援なんてできるわけないでしょう?」
K「だから俺たちの支援が必要になるんだろう!」
K「ララ、都会でたった一人で出産して、育児休暇といっても大変なことに変わりはない。一度この街に戻ってきたらどうだ?」
ララ「でも・・・パパたちの迷惑には・・・。」
K「迷惑だなんてパパはちっとも思ってないぞ。むしろお前や孫と一緒に暮らせるなんて夢みたいな話だよ。」
ララ「パパ・・・。」
K「ママは今はまだ気持ちの整理がついていないしすぐに受け入れろというのは難しいだろう。ママの気持ちもわかってくれるな?」
マリア「・・・・。」
ララ「もちろんよ・・・。」
K「きっといつかお前の決断を受け入れる日がくると思う。お前が決めたことだ、後悔しないようにな。」
ララ「ええ。」
ララ「ごめんなさいママ。ママを悲しませるつもりはなかったのよ。」
ララの瞳から涙が零れ落ちる。
ララ「でもわかってほしいの。ママが私を産んでくれたことに、今すごく感謝してるわ。そして私も、愛する人の子供をこの手で抱きたいの。今後の苦労はもちろんわかってるつもりよ。それでも産みたいの。」
マリア「ララ・・・・。」
ララを見つめるマリアの瞳から涙が溢れる。
立ち上がりララの元へ駆け寄ってその小さな体を抱きしめる。
ララ「ママ。」
マリア「ごめんなさいララ。でもわかってちょうだい。ママはあなたのことを想って・・・。」
ララ「わかってるわ。私がママでもきっと同じことを言ったと思うから。でも私・・・。」
マリア「もういいの。あなたの気持ちは十分に伝わったわ。ママはまだ気持ちの整理ができてなくて・・・・あなたが苦しむ姿を見たくないのよ。」
ララ「ママ・・・。」
マリア「正直手放しで喜べない・・・でも、ママもあなたの気持ちを尊重するよう努力するわ。」
マリア「愛してるわララ。」
ララ「わたしもよ。ママありがとう・・・。」
K「感動的な画だな。今日はお祝いだ。」
マリア「まだお祝いではないわよ。あなたはホント楽天家なんだから・・・。」
K「お祝いじゃないってさ。残念だったなクロエ。」
クロエ「クゥン・・・。」
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ども、史生です。
返信削除大好きなララさんばっかりの回でいつもより鼻息荒く読ませていただきました。(笑)
いや~相変わらずマリアさんもララさんも母子して美人だな~…。
おっと、見とれている場合ではありません!ララさんついに両親にカミングアウト!ここまで来るのにすごく勇気が必要だったよね…お腹のベビちゃんが勇気をくれたのかな。
ベビちゃんのパパのことは名前は伏せたところが、ララさん強くなったな~と思いました。以前のララさんだったら優しい両親にほだされて泣きついて、ついローガンさんのことゲロっちゃう気がしますが、それをしなかったんだから彼女完全に本気モードですね!
すげーいい女になったなあ~ララさん!私が嫁に欲しいわ!(笑)
こうなったからには早くベビちゃんの顔見たーい!ママ似だといいな…でもパパ似だとララさん嬉しいよね…まあどっちにしろわくわくです(^^;)
>史生さん
削除コメントありがとうございます(´∀`)
今回は完全にララ回でしたね~。
中絶か否かというところでララもかなり迷っていたのでここのところララとアイビーがメインみたいになってますね。
そしてララは両親に子供のことをカミングアウトするために地元のショアへ帰省しました。
久しぶりにKとマリア夫婦とこのララの実家が出てきましたね(ノ´∀`*)
ララは相手が誰かは言いませんでしたね~。
ララにとっては「もう自分ひとりの子供として生むから父親は関係ない」というつもりで、相手についてはあまり深く触れなかったのかもしれません。
でもマリアたち親からしてみたら、相手のことが気になってしかたないですよね。
生まれてくる孫の父親でもあるんですから。
マリアはお金持ちのお嬢様だったのもあるし、政治の道を進んで議員をやっていたこともあるので、やはりこういう道徳に外れるようなことは認めたくなかったのかもしれません。
Kは昔から型破りなところもあって、実家の病院の医師だったのを辞めてまで、好きだったカメラの道を進んだような男なので、フリーダムというか、娘に対しても寛大でしたね。
でもララは大事な一人娘なので、ホントはKも相手を知っていたらきっと殴りにいってたと思いますけどw
ララも覚悟を決めたようですね(*´∀`*)
なにを言われても「生む」の一点張りでしたw
ベビちゃん!!私も早く見たいです(*´Д`)ハァハァ
まだ撮影が生まれるところまで進んでないんですよねwww
うちは主役以外は完全にフリーウィルで出産させているので(もちろん名づけもw)、どっちが生まれるのかも楽しみだったりします(ノ´∀`*)
なで肩さんこんばんは^^
返信削除早速、ララちゃん実家へ帰ったのですねw
マリアさんもKさんも嬉しそう!!
娘への愛情が感じられて本当に素敵なご夫婦だなぁ~っていつも思います♪
Kさんご夫婦、大好きなので(*^m^*)
そしていよいよ、ララちゃんご両親に・・・
ビックリですよね・・・マリアさんも、まさか付き合っていない男性の子を1人で産む、しかも相手には言わない・・・なんて、娘がそんな事言ったら、受け入れられない、気が動転する・・・私も母親だから、そうなったら同じになると思う!!
今回のこれは私もなんか人事とは思えないな~って感じがしましたw
うちも娘だから・・・もしそうなったらどうなるだろう?私だったら激怒するかな?いざそうなったら、冷静になれるか?とか・・・色々考えながら読んでしまいましたよw
絶対に簡単には受け入れられないと思うし・・・
母親と父親はまた違うんですよね、Kさんみたいな父親でよかった。
何があっても、娘の理解者で、支えてくれる覚悟なんじゃないでしょうかね(*´∇`*)
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
ララはさっそくショアの実家へ帰りました~。
そして久しぶりのK&マリア夫婦登場です(ノ´∀`*)
ゆきさんはK推しでしたもんね(*´ω`*)
娘がいきなり帰ってきて「妊娠してるの」にもびっくりだろうけど、一人で生むとか言われたら「はぁ?!」ですよねwww
都会でどんな生活してたんだこの娘は!!ってなっちゃいそうですがw
さすがにマリアは大反対でした。
やはり女同士だし、マリアも母親なので、出産や子育ての大変さをわかっているし、そのうえ愛する娘が苦労してシングルマザーの道を選ぼうとしてるのに、簡単に賛成はできないですよね~(;´Д`)
私が親でもきっと「とりあえず相手の男と話しなさい!」ってなるかもしれません。
ゆきさんも娘さんがいるからきっとマリア側の気持ちがよくわかるでしょうね~(;´Д`)
それにくらべてKは厳格な家庭で育ったとはいえ昔からフリーダムな人生を送ってきたし、恋愛に対しても寛大なので、大事な娘とはいえ、やはりララの気持ちを尊重してあげようと思ったのかもしれません。
「そんなに好きな男だったのか・・・」と思ってるでしょうがw
まぁ、素直に相手を連れてきたら殴っちゃいそうな男ですからw、むしろ男なしで娘と孫だけでそばにいてくれたほうがKは嬉しいかもしれませんねwwww
こんにちわーvv今回も大興奮で読ませて頂きましたv
返信削除ララちゃん実家に帰りましたねv
久々のKご夫妻vvvこの2人の若いころを思い出した私vv
確か…入浴中のマリア、ウッカリ見ちゃうKを思い出しましたvv(なぜそこv)
なんか、この不運体質っていうんですかね
若かりし頃のマリア…Jと付き合い毎日薔薇色のはずが…
やっぱチガウな流れで振られちゃう…マリア号泣…結構引きづる
やがて自然な流れでKと…vvみたいな…
一瞬当時のJ(マリアにとっての)とローガンが重なって見えました
愛してる人に置いて行かれるという意味だと思いますが
しかしララちゃんも親御さんに告白しましたね、勇気がいっただろうに
でも、いずれは言わなきゃいけないこと…それでも心臓バクバクでしょうね><
でも確かにな~親としては複雑だし声を荒げたくもなりますわな
得体のしれない、付き合ってもいない男の子供を妊娠…
それも連絡とれない…そして、好きな人の子供だから生みたい…
いや、私はやっぱ女だからかマリアの意見になっちゃうかな~
でも、Kパパが受け入れてくれて良かった…
ここ本来のオトンやったら「どこの男や!!殺したるー!!」ってなってもおかしくないのに
本当は気が気じゃないかもしれないんだろうけども
ララの好きな人の子供を産みたいっていう、その気持ちを尊重したい…
こっちが上回ったのかもしれないですよねv
茨の道だけどララちゃんには耐え忍んで進んでいって貰いたいですねv
>SACHICOさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
ララの実家帰省でK&マリア夫婦が久しぶりに登場しました(ノ´∀`*)
入浴中のマリアのデカパイをみちゃったのはカイトですよ( ̄ー ̄)ニヤリ
さっちゃんのいう「らっきーすけべ」ってやつですねwww
Jとマリアの関係が、ララとローガンと重なる・・・たしかに言われてみれば、一度結ばれているのに叶わぬ片思い、っていうところがかぶりますよね~。
マリアはその後Kと結ばれて幸せに結婚しましたが、はたしてララは幸せにしてくれる男性をみつけることができるのかな~。
今回ララは子供のことをカミングアウトするために実家に帰ったわけですが、やはりマリアは反対しましたね。
「おろせ」とは言えないけどやっぱり娘の苦労を考えたら片手間で喜べないですよね~。
Kは黙って聞いていましたが、相手の男について聞き出してからは納得したようで援助するといってくれましたね。
K自身がフリーダムな性格なのもあって、やっぱり愛する一人娘だからこそ、娘の気持ちを尊重したいと思ったのかもしれません。
というかこの人はむしろ、旦那いらないから娘と孫だけ帰ってくれればいい、と思って喜んでるのかもしれませんwww