Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
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苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2013/06/08

決意










アイビー「きゃっ!」


突然ジーンがアイビーを押し倒す。


















ジーンが顔をあげ、アイビーを見つめる。


アイビー「ジーン・・・?」

ジーン「キスしていい?」

アイビー「え・・・?」
















ジーン「イヤ?」

アイビー「あ・・・・えっと・・・・。」

ジーン「イヤって言わないならしちゃうよ?」

アイビー「・・・・。」














ジーンの顔がゆっくりと近づいてくる。
目を閉じたアイビーの瞳から涙が零れ落ちた。



















唇が触れそうな距離でジーンが顔をあげる。


アイビー「・・・・。」

ジーン「アイビー、なんで泣いてるの?」















アイビー「え・・・?あ・・・・。」

ジーン「そんなにイヤだった?」

アイビー「ちが・・・・そうじゃなくて・・・・私・・・・。」
















ジーン「・・・・。」

アイビー「ジーンごめん・・・。私・・・ロミオが好きなの・・・・。」


















ゆっくりとジーンが体を起こす。
アイビーも起き上がり両手で顔を覆う。


アイビー「ごめんなさい・・・。」

ジーン「いや・・・。」














ジーン「そうだよな・・・・。わかってたけどさ・・・・。無理強いしようとした俺が悪いし。」

アイビー「ちがう・・・・ジーンは悪くないの・・・。」

















アイビー「ジーンの前で弱音なんて吐いちゃいけなかったのに・・・私が悪いの・・・・。」



















ジーン「いや・・・そういう風に言われるのもちょっと・・・きついっていうか・・・・。」

アイビー「ああごめ・・・ごめんなさい・・・・。」

ジーン「いや・・・・。俺も悪いし・・・。」














ジーン「よしっ!わかった!」


突然思い切ったようにジーンが立ち上がる。


ジーン「帰るよ。」













アイビー「待って、下まで送る。」


アイビーが顔をあげて立ち上がる。


ジーン「いやいい。もう空も明るいし。疲れてるだろ、寝ていいよ。」

アイビー「でも・・・。」











ジーン「大丈夫だから。」

アイビー「・・・ジーン、いろいろ・・・ごめんね。」

ジーン「もう謝るなよ。アイビーの気持ち、わかったから。」

アイビー「うん・・・。」

ジーン「いっこだけ、いい?」

アイビー「え?」










アイビー「あっ・・・。」


ジーンがアイビーの体を引き寄せて額にそっとキスをする。

















ジーン「これで満足。」

アイビー「・・・。」


















アイビー「ありがと・・・。」

ジーン「もう俺に悲しい顔は見せるな。」

アイビー「え・・・?」

ジーン「ロミオさんと、早く仲直りしろよ。」














アイビー「ジーン・・・。」

ジーン「隙みせたら、俺またアイビーのこと奪いに行くからな。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「だから早く仲直りしろ。もしダメだったらいくらでもつきあうからさ。」

アイビー「ありがとう・・・。」

ジーン「じゃあ、おやすみ。」

アイビー「おやすみ。」









ジーンが部屋を出て行く。
アイビーがその背中を見送る。




















アイビー「 (ありがとうジーン・・・。私も・・・・ちゃんとぶつけなきゃ。) 」




















アイビー「 (ジーンが私にしてくれたように・・・・自分の気持ち・・・ロミオにぶつけなくちゃ・・・・。) 」









































ラトーシャ「具合、もう平気?」

ララ「うん。」


















ラトーシャ「寝てなくて平気なの?手術、したのよね?」

ララ「ううん。」

ラトーシャ「え?」
















ララ「しなかったの。」

ラトーシャ「しなかったって・・・病院行かなかったの?」

ララ「行ったけどしなかったのよ。」
















ラトーシャ「ララ。怖いのはわかるけど・・・わかってるよね?」

ララ「わかってるわ。」

ラトーシャ「今度行くときは私も一緒に行くから。」

















ララ「できないのよ。」

ラトーシャ「ララ・・・・。」

ララ「どうしてもできなかったの。」
















ララ「おろすなんてムリよ・・・。私の・・・赤ちゃんなの・・・・。」

ラトーシャ「・・・・。」

ララ「ローガンとの・・・・赤ちゃんなのよ・・・・。」
















ラトーシャ「ララ・・・・。ローガンのことそんなに・・・・。」

ララ「愛してる・・・愛してるわ・・・。まだこんなにも忘れられないくらい・・・・。そのローガンとの子供をおろすなんて・・・・私には・・・・・。」

ラトーシャ「ララ・・・・。」















ララが顔を上げる。


ララ「でももう私決めたの。こんな風に泣くのは最後にするわ。」

ラトーシャ「ララ・・・。」
















ララ「私が強くならなくちゃ。私しかこの子を守ってあげられないんだから。」

ラトーシャ「・・・本気で産むつもりなの?」

ララ「ええ。私、この子を産むって決めたの。母親になる。」

ラトーシャ「でも・・・ひとりで育てるなんて・・・。」












ララ「わかってる。どんなに大変か。」

ラトーシャ「・・・・。」

ララ「それもちゃんと考えたわ。今後どうするか・・・まだ結論は出てないけれど。でもこの子を産むことだけはもう絶対に後悔しない。」
















ラトーシャ「ララがそんなに言うなら・・・私は応援する。心配は多いけど・・・。」

ララ「ありがとうラト。」

ラトーシャ「ディーンには話してもいいの?」














ララ「どうせ隠してもいつかはバレるわよね。」

ラトーシャ「うん・・・。」

ララ「でもお願いだからローガンには黙っててほしいの。この子のことは関係ない、私一人の子供として育てるつもりだから。」

ラトーシャ「ホントに・・・それでいいの?」

ララ「ええ。私がそうしたいの。」










ラトーシャ「わかった。きっとディーンはララを説得しようとすると思うけど。」

ララ「そうね。私もそう思うわ。」


















その晩。
ラトーシャが帰った後お風呂からあがったララが携帯電話をとりだす。



















ララ「もしもしママ?元気?」




















ララ「パパはまだしばらくそっちにいるのよね?・・・・そう。急だけど、明日帰ろうと思って。」



















ララ「お正月は帰れなかったものね。・・・それに二人に話したいこともあるから。・・・・うん。・・・わかったわ。着く前に電話するわね。」



















ララが電話を切る。




















ララ「 (強くならなくちゃ。この子のためにも・・・自分のためにも。) 」































10 件のコメント:

  1. こんばんは~!

    ジーン、送り狼にならなかったのですね。
    やっぱり優しい。学生の頃から。
    確実にジーンと一緒になった方が、幸せになると思うのですが、
    そうじゃないんだよね。好きって。
    苦労するけど、ロミオの素の顔を知ってる数少ない自分(アイビー)。
    義務でもなく、偽善者でもなく掛け値なく愛せるのはアイビーだけだと、私は思います。

    ララ、堕胎してなくてよかった。
    院の待合室で子供と目があったとき「この子の笑顔は、ララの子と一緒よ」と
    回避するのを祈ってました。
    もちろん一人で育てるのは並大抵な事じゃないと思います。
    でもそこは友達(アイビー、ラトたち)が精神的な支えになると思う。
    一概に、産んで正解と大声では言えないけど、私だったら愛したローガンの精子と
    自分の卵子が合体して(神秘的なことを意味すww)出来た子供は、欲しいと素直に思います。

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    1. >ubichaさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ジーンは危なかったですがアイビーの涙をみて留まりましたね~。
      さすがに泣いてほかの人が好きだと言う女の子を襲う気にはならなかったでしょうねw
      ジーンまじめですし。
      アイビーもジーンのことを拒めなかったけど、ロミオに悪いと思ってるから涙が出たんだろうし、ジーンといてもロミオのことばかり考えてる自分に気づいて、やっぱりジーンに申し訳ないと思ったのかもしれません。
      ジーンと一緒になるほうが、将来的な幸せは確保できるし、結婚して子供を生むという夢も叶えられるのに、それでもやっぱりロミオを選びましたね。
      ホント、好きって気持ちは一筋縄ではいかないですね。

      そしてララは結局手術しませんでしたね~。
      やはり待合室で出会った少女の笑顔をみて、ララ自身おなかの子供のことを考えたでしょうね。
      子供にとっても自分にとっても、父親のいる幸せな家庭は築けないというのはわかっていても、それでもおろせない。
      好きな人の遺伝子を受け継いだ子供ですもんね。
      苦労とは変えられないものがあると思いますね。
      私も、めちゃめちゃ好きな人の子供だったらきっと一人で生んでしまうかもしれません。

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  2. ふわりんご2013年6月9日 4:38

    ジーンがかっこよくて泣けました。
    絶対、ロミオよりいい男ですね!

    ロミオめ!w

    でもダメな男ほど好きになっちゃう。女ってやつは。。。

    そしてララ。

    ララが堕胎してなくて良かったのもありますが
    何より、ララが強くなってきているのが
    すごく嬉しいです。

    なんだろう。
    この気持。

    ララの弱さをみてきているからかな。
    すごく応援したいです。

    冷静に考えると「私も強くならなくちゃ!」と
    思うんですけどねw
    (弱い母なのでww)

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    1. >ふわりんごさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ジーンは送り狼にはなりきれませんでしたね~。
      かっこいいですか?(ノ´∀`*)
      ありがとうございます♪
      ホント、ダメな男ほど惹かれますよね~女性って。
      しかもいい女ほどwwww

      ララは結局手術できなかったみたいですね。
      よかったのか悪かったのかは、いまはまだわからないけど、たしかにララが強くなっていってる気がしますよね。
      逃げないで立ち向かおうとしている姿勢が。
      本人も「強くならなくちゃ」って気づきはじめましたねようやく。
      いままではずっと「いつか白馬の王子様が来て私を幸せにしてくれる」と思っているカンジでしたからね。

      いやいや、女性は弱いほうがいいんですよホントは。
      守られてなんぼです。(遠い目

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  3. こんにちはなで肩さん、御疲れ様です。
    匿名で失礼しますが二度目の投稿に為ります、ジーン推しの者です\(^o^)/!
    前回の記事から凄く待ち遠しかったのですが、やっぱりこう為ってしまいますよね…
    うん、アイビーの心からロミオを消す事は出来無いしジーンも無理矢理奪うなんて事は出来無い。
    分かっていただけに凄く切ないです。
    何処迄も優しくて格好善いジーンを例え少なかろうと私は何時までも推しメンとして
    応援して行きます!w
    ジーンってアスパラベーコン男子ですね!←
    草食風に見せかけといて動く処は動く!みたいな…はああツボ過ぎますなで肩さん最高です、
    如何かジーンの将来を明るいものにして下さい御願いします土下座←

    すみません、本編の御話も大好きなのに遂ジーンの噺ばかりに為ってしまいました…
    …ララちゃんのスッピン可愛いですペロペロ(((

    其れでは長々と失礼しました、最近は暑く為ったり寒く為ったりと気温差が
    激しいので体調にはお気を付けて下さい。更新楽しみに待っています。

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    1. >匿名さん

      コメントありがとうございます(´∀`)
      前回の最後でジーンが押し倒したところで終わっていたので、今回そのあとどうなるのか気になっていたでしょうね(;^ω^)
      お待たせしましたwww
      しかし結局アイビーはロミオを選びましたね。
      ジーンのことは、はっきりイヤとは言えなかったし拒めなかったようですが、やっぱり心にあるのはロミオのことばかりで。
      それに気づいたアイビーもこんなのロミオにもジーンにも悪い、って気づいたから涙したんでしょうね~。
      ジーンもそんなアイビーをみたらもう襲う気にもなりませんよね(;´Д`)
      いままで自分の気持ちを抑えてまでアイビーを見守っていたジーンですから、やっぱり相手のことを想ったら強引に奪おうとまでは思えないようです。

      アスパラベーコン男子!!
      なんかそんな感じかもしれませんwwww
      優しいけどいざとなったら頼もしいかもこの人w
      ジーンはいつか幸せになってほしいですよね~(遠い目(おい

      いえいえ、自分のキャラについてこんなに熱く語ってくださるなんて、すごく作者冥利につきますよ!!(と作者を気取ってみる
      ララは意外にスッピンのほうがいい気がしましたwww

      労いのお言葉もありがとうございます~m(__)m
      慣れない通勤で足のむくみ&マメと戦う日々ですが(仕事関係ないw)がんばります\(^▽^)/

      削除
  4. なで肩さんこんにちは^^
    ジーンさんはやっぱり紳士でしたねw
    ここまで行ったら、歯止めが利かなくなるのが男ってもんだろうと思うのですが、本当にアイビーちゃんの事想ってるからこそ、の対応でしたね。
    ここまではっきりアイビーちゃんがロミオの事好きだって分かっちゃったら・・・
    あ~なんとも切ないなぁ・・・
    こんなに素敵な男性なのに、あんな駄々っ子でしょーもない男の方がいいなんてww
    好きになってしまう気持ちって、そういうものだからどうしようもないんですけどねwww

    そしてララちゃん、なんと堕胎しなかったんですねw(゚o゚)w
    もしやしなかったのでは・・・って気持ちは少しあったんですよ、でもごめんなさいって泣いてたからなぁ、やっぱりしたんだろうなと思ってたんだけど・・・
    あ~しなかったのか。てか出来なかったのか・・・
    気持ちはすごく分かる・・・出来ないよね・・・
    でも現実的に考えてしまう私は、ローガンくんに黙ってそのまま通るのか、そして両親にはどう説明するのか、それが許されるのか・・・とか色々考えてしまいます(´・ω・`)

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    返信
    1. >ゆきさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ジーンは結局送り狼にはなれませんでしたね~。
      根が紳士ですねw
      ホント、普通なら押し倒した時点でもう止まりませんよねきっと。
      ジーンもアイビーの涙を見て、アイビーがどんなにロミオを好きなのかわかったんでしょうね。
      元カレだからこそアイビーのことをよくわかってるし。
      ジーンは相手のことを想う気持ちが強いので、やはり強引にでも奪おうなんて気持ちにはならなかったようですね。
      そしてやっぱり「あきらめる」なんてことは言わないところがジーンらしいというかw
      「隙みせたらまた押すから」ってはっきり言っちゃってますしねw

      ララは手術してなかったんですね~( ̄ー ̄)ニヤリ
      病院出たときの「ごめんなさい」は、いろんな意味がこもってるんですよ。
      ローガンや周りのみんなに迷惑かけてしまうことに対しての「ごめんなさい」もあるし、赤ちゃんに対して「ひどいことをしようとしてごめんなさい」という罪の意識ですね。
      ここのセリフ、いろいろ悩んだんですけどね~w
      最終的に「ごめんなさい」の一言に込めました(´∀`)

      削除
  5. こんにちわーvさっちゃんです♪
    うふぉvvちょvvごめん…ジーン…マジでざまぁvvvvvvv(性格悪いなお前)
    よし!アイビーもよく言った!!!流されず自分の信念を貫こうとするアイビー!!
    あんた女だよっ!!!(あれ?この間までハッキリしないとか言ってなかった?)

    でも、なんだか私には「私はロミオが好き」「ジーンに乗り換えるなんてダメな事」
    って一種の暗示をかけているようにも思えるんですよね…
    ジーンとしては参ったな…という感じで頭を抱えておりますが
    何かお前、これでアイビーの心ガッチリゲットだぜとでも思ったんか、甘いっちゅー話や(誰やねん)

    でもって渦中の人物ララですが…なんやてええええ!!!!???
    おろしてなかった…とな????
    マジっすか…どうすんだこれ…
    彼女の中で色々悩んで悩みまくって病院行ってみて涙してみて…
    考えた結果なんだろうな…きっと、もう2度とローガンの子供なんて身ごもれないかもしれない…
    と思ったら、茨の道でも好きな男との子供をこの手に抱きたいと思うのかな…

    自分の元を去って行った人ですからね…
    勢いで関係しちゃったって言ってもララには確かな心がありましたしね
    とりあえず、ローガンのメガネをぶち割りたいよアタイ!!キイイ!!!

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    1. >SACHICOさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ジーンにざまぁワロタwwww
      さっちゃんリア以外毒舌wwww

      アイビーのが暗示ですか~なるほどw
      いまの感じだとたしかにそう見えるかもしれませんね。
      アイビーもなにげに胸のうちは吐露してませんし(ちょっと愚痴ってたけどw
      ジーンがここで押し倒さないでやさしくアイビーの愚痴とか聞いてあげてよしよししてあげてれば、アイビーとしてもぐらっときたかもしれないですよ。
      というか普通のよくある男友達に乗り換えるパターンってそうじゃないですか?w
      でもジーンは待てなかったんでしょうねwww
      というか鍵の話を聞いてちょっとロミオに対してむかついてるんですよねジーンは。
      なので俺が!ってなっちゃったんですよね。

      ララは結局手術できなかったようですね~。
      おろすしかないとわかっていても、直前でみた女の子の笑顔とかで、ララも思いとどまったのかもしれませんね。
      結局ギリギリまで迷っていたようです。
      ララもかなり一途なのでね~。
      しかも粘着質だしこの子w
      大好きな人の子供、離れてしまったけどまだ大好きだから、生みたいと思ったのかもしれませんね。

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