Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
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2013/07/05
失恋の痛手
突然テーブルの上の携帯電話がカタカタと音をたてる。
いつまでたっても呼び出し音は鳴り止まない。
ゆっくりとリアがベッドから体を起こす。
ようやく携帯を手に取り電話に出る。
リア「はい・・・。」
店長『もしもしリア?もう3日も仕事無断で休んでるってどういうことなの?!』
リア「・・・すいません・・・・。」
店長『すいませんじゃないわよまったく。とりあえず今からでも来れるなら店に来て。それから言い訳でもなんでも聞くわ。』
リア「・・・言い訳するつもりはありません。」
店長『そう。言いたいことはないのね?』
リア「私、お店辞めます。」
店長『は?なに言ってるの?あなた・・・チーフの立場で3日も無断欠勤しておいて急に辞めるだなんて・・・。』
リア「すいません。でももうムリです。本日かぎりで退職します。」
店長『ちょ・・・ちょっと待ちなさいよリア。あなた・・・。』
リア「いままでありがとうございました。失礼します。」
店長『なに言って・・・リア?!ちょ・・・。』
リアが無言で携帯電話を切る。
リア「 (だってもう・・・・なにもやる気が起きないんだもん・・・・。私、これからなんのために生きていけばいいの・・・・?) 」
1ヵ月後。
3月に入り、スターライト ショアはあたたかい陽気が続いていた。
パメラ「じゃあ行ってくるわね。」
玄関のドアが開いて中から女性が出てきた。
リア「ママ、ただいま。」
パメラ「おかえり~。あら、帰ってくるの今日だった?」
リア「そうだよ。」
リア「昨日も留守電に入れといたのに、聞いてなかったの?」
パメラ「メアが聞いてたわよ~。」
リア「ママ、でかけるの?」
パメラ「これからデートなの♪」
リア「またあの男?」
パメラ「違うわよ~。あの人とはとっくに別れたわ。今度の彼はちゃんと仕事してるしすっごく素敵な人よ♪」
リア「そうなんだ・・・?(どうせすぐ別れるくせに・・・。) 」
パメラ「今度リアにも紹介するわね♪ 彼も会いたがってたわよ。」
リア「・・・・。」
パメラ「もう行かなくちゃ。遅刻しちゃう。」
リア「いってらっしゃい。」
パメラ「いってきま~す。帰りは遅くなるかもしれないから。戸締りよろしくね。」
リア「わかった・・。」
リア「 (私が7歳のときにパパが亡くなってから、ママは私たち姉妹をほったらかしにして男をとっかえひっかえしてた。そんなママが嫌いで思春期のときは反抗してたけど・・・結局私が一番ママに似ちゃった・・・。この顔だって・・・ママにそっくりで大嫌い・・・。大好きなパパに唯一似たのはこの金髪だけ・・・・。でも結局大嫌いなママを頼ることになるなんてね・・・・。) 」
リア「ただいま~。」
メア「おかえりお姉ちゃん。」
メア「早かったね~。お昼食べた?残り冷蔵庫にあるよ。」
リア「食べてきたから平気。・・・それよりあんた、その格好寒くないの?」
メア「これからサークルのみんなでクラブ行くんだ~。この上からコート着るから平気だよ。」
リア「クラブか・・・。」
メア「ショアで今超流行ってるクラブがあってね~。今度お姉ちゃんも連れてってあげるね!」
リア「メア、メイク濃すぎじゃない?」
メア「え~、そんなことないよ?クラブだからこのくらい派手なほうがいいんだって!」
リア「そう・・・。まぁ、遊んでいられるのも大学のうちだけだもんね。」
メア「お姉ちゃん大学行ってないじゃんw」
リア「そうだけど・・・。」
携帯電話の着信音が鳴り響く。
メア「あ、ようやく来たみたい。」
メア「もしもしリカ?ちょっと遅いんだけど~。あんた待ってたらドラマ1話見終わっちゃったわよ!」
リア「 (大学入ったらさらにギャルに磨きがかかったわね・・・。) 」
リア「 (こんな妹でも頭はいい。それに要領がいいから世渡りもうまいのよね。自由に生きてるし・・・メアみたいなのが一番人生得してる気がする。) 」
ニア「あら、帰ってたの?」
リア「お姉ちゃん。」
ニア「おかえりなさいリア。」
リア「ただいまお姉ちゃん。いると思わなかったからびっくりした!」
ニア「ふふっw あなたが帰ってくるってメアに聞いたから、お部屋の掃除しに来たのよ。」
リア「そうなんだ?わざわざありがと~。」
ニア「気にしないで。専業主婦は暇なの。」
リア「ボブさん元気してる?」
ニア「元気よ~。仕事が忙しくて帰るのはいつも遅いんだけど。」
リア「そうなの?それじゃあ子供作るのもむずかしいね。」
ニア「も~、やめてよあなたまで。子供のことはお義母さんたちからさんざん催促されてるんだから。」
リア「もう4年だもんね。」
ニア「子供は授かりものだもの。こればかりはしょうがないわ。」
リア「そうだよね。大丈夫だよ。お姉ちゃんたちは。夢でみたもん。」
ニア「あなたに言われるとすごく安心するわ。リアの夢はすごく当たるから。」
リア「うんうん。安心していいよ。」
ニア「そうだわ。今度うちにも遊びに来てね。どうせ一人だから暇なの。」
リア「うん。行く行く。」
ニア「ボブもきっと喜ぶわ。まだ仕事は決まってないんでしょう?時間はあるのよね?」
リア「うん。落ち着いたら就活しようと思ってるから。とうぶんニートだよ。」
ニア「それならよかったわw お昼作ったんだけど、おなかすいてたら食べてね。」
リア「うん。お昼はもう済ませたから夜にでも食べるね。どうせ私一人だから。」
ニア「そうね。じゃあ私もそろそろ行くわね。夕食の買出しに行かないと。」
リア「うん。お姉ちゃん、わざわざありがとうね。」
ニアを送り出してから自分の部屋へと入る。
リア「ふぅ・・・。」
ため息をひとつついて、ベッドに腰掛ける。
リア「あいかわらず狭い部屋・・・。」
リア「 (ショップ辞めてから結局1ヶ月で貯金もなくなって・・・あてもなく実家に戻ってきちゃった・・・・。まるで負け犬ね・・・・。) 」
リア「 (ブリッジポートで4年・・・その間一度もショアに帰ったことはなかった。お姉ちゃんがお嫁に行ってから、私はこの家が大嫌いだったから・・・・。でも結局戻るしかなかった・・・・。バカみたい・・・・。) 」
リア「 (この街に私の居場所なんてあるのかしら・・・・。ブリッジポートを出てきたみたいに・・・・ここを出ることになっても行くところなんてない・・・・。私の居場所はどこなの・・・・?) 」
リアはカウンターに腰掛け、ダンスフロアで踊る人々を遠めに眺めている。
リア「 (メアに教えてもらったお店、ここで合ってるよね?それにしてもあの子遅すぎじゃない?それに・・・流行ってるって言ってたけど、わざと古い倉庫を改装して作ったクラブじゃないの。ブリッジポートの綺麗なクラブとは大違いね。なにがいいのかわかんない。) 」
リアの携帯電話が鳴り響く。
リア「 (きっとメアからだわ。) 」
リア「もしもし。」
メア『あ、お姉ちゃん?ごめんね~。もうお店着いてる?』
リア「とっくについてるわよ。あんたが遅いからもうひとりで飲み始めてるんだけど。」
メア『マジで?超ウケるw さすがお姉ちゃん。』
リア「あとどのくらいなの?」
メア『あ、悪いんだけどさ~、今日ちょっとムリになっちゃった~。』
リア「はぁ?誘ったのあんたでしょ?」
メア『ごめ~ん。なんか彼氏が風邪引いて寝込んでるらしくて、今から看病しに行かなきゃいけなくなっちゃったんだ~。』
リア「なんであんたが行かなきゃいけないわけ?あんたの彼氏実家でしょ?」
メア『そうなんだけど~。なんか病人って人恋しくなるじゃん?どうしても来てほしいってせがまれてさ~。そういうことだからごめんね!』
リア「ちょっとメア?あんた・・・。」
リア「切れたし・・・・。むかつく・・・・。」
携帯電話の画面を見つめる。
リア「 (流行りのクラブに連れて行くから思いっきりおめかししろって言ったのメアのくせに・・・・もう頭来た。こうなったら一人で飲んでやる。) 」
リア「すみませ~ん。同じのもう一杯ください。」
バーテン「はい。同じのですね。」
男A「今日はいい女いね~な~。」
男B「いても全員男連れだよな。」
男A「うん・・・。」
男B「こないだまでいたあの美人のバーテンちゃんも辞めちゃったしな~。かわりに入ったイケメンバーテンは女客全員が夢中になっちゃってるし・・・。」
男A「なぁ・・・。」
男B「うん?」
男A「さっきからカウンターにいるあの女。」
男B「あ~・・・・なかなかの上玉じゃない?」
男A「だろ?待ち合わせかと思ってたんだけどずっと一人で飲んでるんだよな。」
男B「ほうほう。それはほっとけないですね~。」
男A「だよな~。・・・今夜はあいつにするか?」
男B「いいけど今日は俺から行かせてもらうから。」
男A「わかってるよ~。」
男たちがリアに声をかける。
男A「君、誰かと待ち合わせ?」
リア「え?」
男B「かわいいね~。待ってる間、俺たちと飲まない?おごるからさ。」
リア「いいの?(飲もうと意気込んだはいいけどお金あんまり持ってなかったんだよね。) 」
男A「もちろん。こんなかわいい女の子に一人で飲ませるわけにはいかないからさ。待ってる間だけでもつきあってよ。」
リア「別にいいけど・・・。」
男A「マジで?やった~。」
二人がリアを挟むようにカウンターの席に腰掛ける。
男B「俺いつもの。それから彼女には特製のやつお願い。」
バーテン「はい。(・・・今日はこの女か。) 」
リア「わ~、いただきます。」
男A「どんどん飲んじゃっていいからね。」
リア「わ~い。」
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なで肩さんこんばんは^^
返信削除リアちゃんのスピンが始まりましたね~♪
思ったより早くてビックリ!!
リアちゃんは失恋の痛手が相当来てるようですね(´・ω・`)
まさか無断欠勤そして退職・・・そして実家のショアに戻ってしまうとは・・・
ララちゃんがショアに戻ってるからどこかで遭遇する?!と一瞬思ったけど、スピンだからメインとは繋がらないのかな?どうなんだろ?
リアちゃんのママさん、相当奔放な人のようですね・・・
そしてそんなママが嫌いという(´・ω・`)
3人姉妹の真ん中っていうのは知っていましたが、お姉さんと妹と、全然タイプが違うんですねw(゚o゚)w
久しぶりの再会がとても嬉しそう(*´∇`*)
そしてメアちゃんに降られて1人になってしまったバーで近付く2人組の男・・・明らかに怪しいですよねwww
もしかして、その危機を助けに誰かが・・・!!っていう展開になるのかしら~?!王子様出現?見たいな?
と勝手に予想してみたりしちゃいましたw
どうなるんだろうな~ww
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
今回のスピンはリアにするかもう一人の誰か(のちほど出てきますw)にするかかなり迷って、いままでのスピンの流れ的にリアにしときました~。
やっぱり主役が女性のほうが感情移入できるかなとw
リアもララと同様、ローガンに振られてかなり落ち込んでいるようですね~。
3日間引きこもり無断欠勤のあげく退職。
まじめに働いてチーフにまでなっていたのにね(;´Д`)
たしかに、ララがショアに戻ったのでいつか会うこともあるかも?( ̄ー ̄)ニヤリ
まぁ先に帰ったのはリアのほうなんですよね。
リアが3月、ララは梅雨時期なので。
リアはママのことが大嫌いなんですよね~。
でもそのママに似てしまって自分のこともあんまり好きじゃないんですよねこの子。
ママに反抗してたらいつのまにかビッチ化、そんな自分に気づいて自己嫌悪、って感じです。
妹もママそっくりですが、開き直ってるカンジがもろママ似ですね~。
姉だけは父親に似てるのでリアはこの姉が大好きのようです。
近いうちに登場人物紹介も更新するのでお暇でしたら是非(ノ´∀`*)
バーで一人になったリアはさっそく男たちに囲まれてますね~。
まぁ元々ビッチだし、お金もないしで軽く誘いに乗っちゃってますがw
明らかに怪しいですよね( ̄ー ̄)ニヤリ
王子様、どうなんでしょうかwww
ララを助けたローガン、アイビーを助けたロミオとか、私王子様シリーズ大好きですからねwww
リアちゃんのスピンオフ!
返信削除これは愉しみだぁ~と思ったら、最後の二人組み!
こらぁー!って言いたくなりますね。
しかもその顔で女選ぶなww
これは、もしかしたらアノ人が登場するのかな??とか
色々想像しちゃいますね。
リアちゃんにも幸せになって欲しいけど、
ローガンのことをすごく好きだったからこそ、
なかなか次にいけないかなぁ。
というか、簡単に心を次の相手にもっていかれたくないような
気もします。
今後が楽しみですね。
>ふわりんごさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
最後の二人は適当に選んだショアのデフォシムさんなのでショアにいると思いますwww
ちなみに黒髪のほうはジャスミンのティーン時代回想でも登場してもらったので、「ワルガキがそのまま大人になった」設定だったりしますwwww
アノ人?!
誰ですか??
私が気になるwww
簡単に心を次の相手にもっていかれたくない、なるほど~。
たしかに、「ローガン大好きなリア」が根強いファンが多いと思うので、リアがローガン以外の人を好きになったらちょっと違う感じもしますよねw