Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
個人のファンサイトですのでEA社とは一切関係ありません。

〈 注意!〉
作中には卑猥な表現、画像も含まれております。
苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2014/01/17

偽り

































ミランダが窓の外を眺めている。
ブリッジポートの空は曇り、激しい雨が窓を叩く。























ミランダ「 (雨は好き・・・。でも、今日はなぜだか気分が晴れない・・・・。) 」






















ミランダ「 (なんだか今日は・・・・憂鬱だわ・・・・。) 」
























アイビー「こんにちは~。」


玄関のドアが開いてアイビーが入ってくる。



















ミランダ「いらっしゃい。」

アイビー「ミランダさん、起きていらっしゃったんですね。」

ミランダ「ええ。雨すごいわね。大丈夫だった?」






















アイビー「はい。いつもタクシーで来てるので。」

ミランダ「そう。」

アイビー「朝ごはんはもう食べました?」

ミランダ「朝はいつも食べないの。コーヒーを一杯飲む程度よ。」

アイビー「そうなんですか。」
















ミランダ「それなあに?」

アイビー「あ、これですか?」





















アイビー「マタニティードレス、買って来たんですよ。」

ミランダ「マタニティードレス?」

アイビー「はい。バスローブじゃあ身体冷えるだろうと思って。」




















アイビー「最近のってすごいんですよ。種類も豊富で。」

ミランダ「・・・・。」

アイビー「どういうのが好きかわからなかったから、いっぱい買っちゃいました。」



















ミランダ「・・・・・。」

アイビー「スタイリストさんに聞いていろいろ教えてもらったんです。一応全部ブランド物なんですけど・・・ミランダさんが気に入るのがあればいいな~って。」




















アイビー「赤とか好きですか?よく着て・・・。」

ミランダ「必要ないわ。」





















アイビー「え?」

ミランダ「結構よ。私には必要ない。」

アイビー「でも、生地もすごくあたたかくて・・・。」

ミランダ「いらないっていってるでしょう。」


















ミランダ「悪いけど、今日はもう帰ってちょうだい。気分が優れないの。」


ミランダが階段をあがっていく。




















アイビー「 (おせっかい・・・だったかな・・・・。) 」























アイビー「 (私のせいで・・・・ミランダさん、怒らせちゃったのかな・・・・。) 」















































ギルバート「はい、オッケーっす~!」























アイビー「お疲れ様でした~。」

ギルバート「お疲れっした~。」




















アイビー「ギルは今日も泊り込み?」

ギルバート「いや、今日は帰れそうっす。」

アイビー「そうなんだ?お疲れ様。じゃあ着替えてくるね。」

ギルバート「はい。」



















アイビー「ふぅ・・・。」


メイクルームに入り一人になったとたん溜め息をつく。


アイビー「 (疲れたなぁ・・・。) 」



















衣装を脱いでハンガーラックへかける。


アイビー「 (ミランダさん・・・怒らせちゃったもんな。明日・・・・どうしよう・・・・。) 」




















アイビー「 (私やっぱり・・・・急接近しすぎだよね・・・・。ミランダさんだってホントは、私なんかには会いたくないのかもしれないし・・・・。) 」























突然ドアをノックする音が部屋に響く。


アイビー「ギル?」

ジーン「あ・・・俺。」

アイビー「ジーン?」

ジーン「ちょっといいかな?」

アイビー「ちょっと待って。」


アイビーが慌ててバスローブを羽織る。












ドアを開けると目の前にジーンが立っている。


アイビー「どうしたの?忘れ物?」

ジーン「いや・・・。」



















ジーン「ちょっと話したくて。これから時間ある?」

アイビー「・・・・大丈夫だけど。」

ジーン「ホント?飯でも食いに行かない?」



















アイビー「うん・・・。構わないよ。」

ジーン「そっか。じゃあ車で待ってる。」
























アイビー「わかった。メイク落としたいから、ちょっと時間かかるかも。」

ジーン「うん。ゆっくりでいいよ。」

アイビー「うん。」



















ジーンが立ち去る。

その後姿を見つめるアイビー。




















アイビー「・・・・・。」
















































ジーン「悪いな。つき合わせて。」

アイビー「うん。」






















ジーン「でも・・・ホントによかったのか?」

アイビー「なんで?」

ジーン「いや・・・ラーメン屋なんてさ・・・・。」




















アイビー「私こういうところのほうが好きだよ。」

ジーン「そうか?」

アイビー「うん。学生の頃はよく来てたよね。でも大学卒業してモデル業本格的にはじめてからは、なかなか来れなくなったんだよね。」


















ジーン「まぁそうだろうな。大学卒業後だろ?BiBiの専属になったの。BiBiは人気雑誌だし。」

アイビー「うん。おかげで名前も売れるようになったし仕事も増えたけど、こういう庶民的なお店にはなかなか来れなくなっちゃったんだよね。仕事関係の人と行くのはバーとかお洒落な店ばっかりだし。」

ジーン「付き合いもあるし大変だよな。」


















アイビー「ここ、すごくおいしいね。」

ジーン「だろ?よく来るんだ。」

アイビー「なんで教えてくれないの?もっと早く連れてきてほしかったな。」

ジーン「いや・・・ごめんw」

アイビー「ふふっw」
















アイビー「はぁ~・・・・なんか、こうしてると昔を思い出すね。」

ジーン「そうだな。」

アイビー「懐かしいな、学生の頃。あの頃が一番楽しかったな・・・・。」


















ジーン「実家には帰ってるの?」

アイビー「なかなか・・・。でもこの前帰ったよ~。ララの出産お祝いに。」

ジーン「そっか。産まれたってメール来てたよ。」

アイビー「連絡とってるんだね。」

ジーン「ああ。たまにメールするくらいだけど。」














ジーン「ララちゃんも大変だよな。一人で産むなんて。」

アイビー「そうだね~。でも両親もいるし、大丈夫だよララなら。」

ジーン「しっかりしてるもんな。」

アイビー「うんうん。」

ジーン「なぁ、アイビー。」

アイビー「うん?」












ジーン「こないださ、なにか言いかけただろ?」

アイビー「・・・・・。」

ジーン「俺がなんでもいいから相談してほしいって言ったとき。」

アイビー「あ~・・・・。」

ジーン「続き、聞かせてよ。」















アイビー「ん~・・・・たいしたことないんだよ。」

ジーン「・・・・たいしたことなくてもいいからさ。」

アイビー「うん・・・・えっとね。」

ジーン「うん。」
















アイビー「ちょっと・・・・仕事のことで・・・・。」

ジーン「仕事?」

アイビー「うん。映画の・・・オーディション受けてみないか~って誘われてて・・・・。」

















ジーン「それ、たいしたことあるだろ。」

アイビー「そ、そうかな?」

ジーン「そうだよ。女優目指すのか?」

アイビー「いや・・・でも・・・・私はあんまり興味なくて・・・・。」

ジーン「そうなの?」















アイビー「でも・・・・社長が乗り気だから・・・・最近レッスン受けてるんだ。」

ジーン「へぇ~。大変だな。」

アイビー「うん・・・・。」



















ジーン「女優かぁ~・・・。益々遠くなっていくな・・・。」

アイビー「そんなことないよ?昔と変わらないでしょ?」





















ジーン「たしかに。この店に居てもあんまり違和感ないもんなw」

アイビー「でしょ?ノーメイクだと気づかれないねw」

ジーン「服装がナチュラルすぎるんだよアイビーは。」

アイビー「そうかなぁ?」

ジーン「今日は特にな。」
















ジーン「そろそろ行くか。」

アイビー「うん。おなかいっぱい!」

ジーン「送っていくよ。」



















雨の中を一台の車が走る。

朝よりはだいぶ雨足も弱くなっていた。






















アイビー「苦しい~。食べ過ぎちゃったw」

ジーン「大丈夫か?こんな時間にあんなもん食って。」

アイビー「ちょっと太れって言われてるからいいんだよ。」

ジーン「そっかw」


















ジーン「最近どう?」

アイビー「うん。仕事もだいぶ落ち着いてきたよ。まだあんまり仕事入れてもらえないけど。」

ジーン「そうか。」

アイビー「メディアへの露出は避けてるから、ファッション誌ばっかりだけどね。」


















ジーン「大変だったもんな。復帰後も追いかけられたりしただろ?」

アイビー「そのへんは大丈夫。アンナさんが護衛つけてくれたし。うちの事務所、ちゃんとモデルのこと守ってくれるから。」

ジーン「事務所に恵まれたな。」

アイビー「うん。」
















ジーン「ホント、アイビーは周りの人間に恵まれてるよな。俺もそうだけど。」

アイビー「そうだね。」

ジーン「葬儀の後・・・俺会いにいってやれなかったけどさ。」



















アイビー「・・・・。」

ジーン「マロンちゃんたちが毎日行ってたんだろ?」

アイビー「うん・・・。」



















ジーン「できれば俺も、行きたかったんだ。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「でもさ・・・それはまずいって思って。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「マロンちゃんにも止められてたし。」
















アイビー「そうなんだ?」

ジーン「うん。ホントは・・・今も止められてるんだ。」





















アイビー「え・・・?」

ジーン「近づくなって言われてるんだ。アイビーに。」

アイビー「・・・・。」

ジーン「マロンちゃんはロミオさんの親友だったから・・・・許せないんだと思う、俺のこと。」


















アイビー「そんなこと・・・・。」

ジーン「いや、俺がマロンちゃんの立場でも、きっと同じこと言ってたと思うし。」

アイビー「・・・・。」


















ジーン「でもさ、俺たちって・・・親友だよな?」

アイビー「・・・・・。」

ジーン「そう思ってても・・・・いいかな?」

























ジーン「だから、前みたいに・・・・なんでも相談し合える仲でいたいんだ。」

アイビー「・・・・うん。」

ジーン「仕事の愚痴でもいいし、なんでも・・・・くだらないことでもいいからさ。頼って欲しいんだ。」

アイビー「・・・・うん。」















ジーン「これから、お互いに遠慮はナシ、な?」

アイビー「うん。わかった。」

ジーン「俺も、アイビーに母さんのことで頼ることもきっとあるから。」

アイビー「うん。」










































玄関を開けてジーンが自宅へと入ってくる。


ハイジ「ニャ~。」


ジーンの元へ猫のハイジが駆け寄る。


















ジーン「ただいま~。遅くなってごめんな。」

ハイジ「ニャ~。」


ジーンがハイジを抱き上げる。


















ジーン「起きて待っててくれたのか。ありがとな。」


やさしく頭を撫でるとハイジがゴロゴロと喉を鳴らす。






















ハイジを抱いたまま自分の部屋へと入っていく。





















ジーン「いい子だ。今日はもうお休み。」


ジーンがベッドへとハイジをおろす。




















ハイジが身体を丸めて眠りに付く。
























ふと壁にかけてあるアイビーのポスターを見やる。


ジーン「・・・・・。」



















ジーン「 (ずるいのは俺だ・・・・。全部・・・・言い訳にして・・・・・。ホントは傍にいたいだけなのに・・・・。) 」























ジーン「 (親友なんて言葉で、誤魔化してるだけだ・・・・。) 」















































アイビー「 (嘘ついてごめんジーン・・・・。でも・・・・ジーンだけは・・・・巻き込んじゃだめなんだ。) 」






















アイビー「 (一番巻き込んじゃ・・・・ダメな人なんだ・・・・。) 」