2012/08/11

すれ違い








スターライト ショア。
スカイブルー家の玄関前に一人の女性がやってきた。




























玄関のチャイムが鳴り響く。


クレア「は~い。」


クレアがキッチンから玄関へとやってきた。























クレア「はい。」

女性「こちらはネオ・スカイブルーさんのお宅ですか?」

クレア「はい。そうですけど・・・。」

女性「ネオさんはいらっしゃいますか?」

クレア「あの子はまだ仕事から帰ってないですが・・・・失礼ですがどちら様ですか?」




















サマンサ「すみません。私、ネオさんの友人のサマンサ・マジェンタという者です。」

クレア「サマンサ・マジェンタ・・さん・・・?て、え??もしかしてあのサマンサちゃん?BiBiの??」

サマンサ「はい・・・。すいません突然お邪魔して・・・。」























クレア「こちらこそごめんなさい!全然気づかなくって!」

サマンサ「いえ。こんなかっこじゃ怪しいですよね・・・。」

クレア「ネオならもうすぐ帰ってくると思うから、とりあえず中へどうぞ~。」

サマンサ「はい、すみません・・・。お邪魔します。」






















クレアが紅茶を出す。


クレア「どうぞ~。」

サマンサ「ありがとうございます。」


























クレア「ところで、どうしてうちの場所を・・・?」

サマンサ「アイビーちゃんに聞いて・・・。」

クレア「まぁ、そうなのね。アイビーと仲良くしてくれてありがとうね。」

サマンサ「いいえ。こちらこそいつもお世話になってます。」

クレア「あの子は元気?忙しいのかなかなか連絡くれないのよ。」

サマンサ「はい、元気です。BiBiでの人気も上がってきていて、仕事が忙しいみたいです。」














クレア「そうなの。BiBiは私も毎月チェックさせてもらってるんだけど、あの子のページが増えてきていて嬉しいわ♪」

サマンサ「とってもがんばってますよ。」

クレア「それならよかった・・・。」

サマンサ「お母様。」

クレア「なぁに?(お母様だなんて、ちょっと照れちゃう////) 」




















サマンサ「この前のゴシップ記事のことは・・・ご存知ですよね?」

クレア「えぇ・・・。私は全然気づかなかったんだけど、親戚の子たちがネオだって気づいたらしくて押しかけてきたのよw だいぶからかわれてたみたいよ。」

サマンサ「そうなんですか・・・。」

クレア「でも気づいたのはうちの家族と親戚くらいじゃないかしら。特になにも変わったことはないし。」

サマンサ「そうですか・・・。よかったです。」


















サマンサ「今回の件でいろいろとご迷惑をおかけしました。本当にすみません・・・。」

クレア「あなたはなにも悪いことしてないのよ。謝る必要なんてないわ。」

サマンサ「でも、私が気をつけなかったせいでネオさんに・・・。」

クレア「あら、私は喜んでるのよ。相手があなたみたいな素敵な子で本当に嬉しいわ♪」

サマンサ「そんな・・・。」



















クレア「あの子は父親に似てバカみたいにまじめな子だし、これまであまりいい恋愛の話もなかったしね。」

サマンサ「そうなんですか・・・。」

クレア「BiBiでアイビーと一緒に写ってるサマンサちゃんは、すごく笑顔が素敵な子だな~って私いつも思っていたのよ。二人で写ってるページは二人とも心から楽しそうだったし。」

サマンサ「はい。アイビーちゃんとはいつも撮影がとっても楽しくて・・・。」

クレア「アイビーの笑顔をみていればわかるわ。あなたがすごく素敵な女の子だってこと。」
















クレア「あのゴシップ記事も、私はとっても嬉しかったのよ。今日も会えて本当に嬉しいわ。」

サマンサ「お母様・・・。」

クレア「だから自分を責めたりしないで。きっとネオに謝りに来たのだろうけれど、そんな必要ひとつもないのよ。」

サマンサ「・・・・はい。」

クレア「あの子は生真面目な性格だから、どうせしばらく連絡するのはやめようとか言ったんでしょうけどw」


















クレア「食事は済ませてきたの?」

サマンサ「来る途中でちょっとだけ。」

クレア「まぁ。おなかはすいていない?これからご飯なんだけどよければ一緒に・・・。」

サマンサ「すみません。もうすぐ水着の撮影が入っているので今はダイエット中で・・・。」

クレア「まぁ、そうなの・・・。残念ね。」


2階からレオンが降りてきた。


レオン「はらへった~。」














レオン「お客さん?」

クレア「レオン。お客様にご挨拶して。」

サマンサ「こんばんは。お邪魔してます。」

レオン「こんばんは~。母さんの友達にしては若・・・・て、え??サムちゃん?!」

サマンサ「はじめまして。」

レオン「ちょwマジで?!」

















レオン「すげー!!なんでいんの?!」

クレア「ちょっとレオン!失礼でしょ。」

レオン「いやいや、俺だってサムちゃんとしゃべりたいし!」

クレア「まったく。」

















サマンサ「大丈夫ですよ。弟さん、ですか?」

レオン「次男のレオンです。よろしくね。」

サマンサ「顔がネオさんそっくりですねw」

レオン「顔だけね~。性格は真逆なんだけどねw」


























レオン「兄貴に会いに来たんでしょ?」

サマンサ「はい。」

レオン「俺に敬語使わなくていいよ。もしかしたら姉貴になるかもしれないんだし。」

サマンサ「え・・・?」

クレア「気が早いわよレオン。」

レオン「だって兄貴だってもう30なんだしさ。考えない年でもないだろ。サムちゃんはどうなの?」

サマンサ「私は・・・・子供好きなので、結婚はすごく憧れます。」
















レオン「そうなんだ?兄貴は堅物だけど、バカみたいにいい人だからさ。サムちゃんみたいな子だったら絶対うまくやっていけると思うんだよね。これでも俺、女の子の見る目あるんだ。」

サマンサ「ありがとう・・・。」

レオン「兄貴のことよろしくね。」























サマンサ「こちらこそ・・・よろしくお願いします。」

レオン「ははっw なんか嫁にいくみたいだなw」

クレア「まったくよw」

サマンサ「ふふっw」























クレア「サマンサちゃん、あんな記事が出ちゃったけど、平気?いろいろ大変じゃない?」

サマンサ「パパラッチに追われるのはもう慣れっこですから。仕事もこういうことがあるとよけい忙しくなるので。事務所は喜んでるみたいです。」

クレア「まぁ・・・そうなの。」

サマンサ「私のことなら心配しないでください。ごまかすのは得意ですからw」

クレア「あまりムリしないでね。」


















サマンサ「ありがとうございます。」

クレア「ネオは飲みにいくときはたいてい連絡くれるのよ。今日はなにもないからそろそろ帰ってくるはずだわ。」

サマンサ「そうなんですね。」

クレア「サマンサちゃんはお車でここまで来たの?」

サマンサ「いいえ。車だとバレるので電車できました。」

クレア「電車で?!大丈夫だった?」

サマンサ「はい。一般人にまぎれたほうがバレないのでw」

クレア「 (あのカッコだったらバレなくても十分怪しまれると思うけど・・・。) 」
















ネオ「ただいま。」


ネオが玄関から入ってくる。


クレア「やっと帰ってきたわ。おかえりネオ、あなたにお客様よ。」

ネオ「客?」





















サマンサ「ネオさん。おかえりなさい♪」


サマンサがネオに駆け寄る。



























ネオ「サマンサさん?!どうしてここに・・・。」

サマンサ「電車で・・・。」

ネオ「乗り物じゃなくて、なんでここに来たのかってことです。」

サマンサ「この前のこと、ちゃんと謝りたくて・・・。それから・・・我慢できなくて会いにきちゃいました・・・。」

ネオ「・・・・。」























サマンサ「大丈夫ですよ?ちゃんと変装してきましたから。」

ネオ「そういう問題じゃないです。」

サマンサ「え・・・?」

ネオ「この前約束したでしょう?事態が落ち着くまでしばらく会わないでおこうって。どうしてここに来たりしたんですか。」

サマンサ「だって・・・・。」



















ネオ「送っていきますから。帰りましょう。」

サマンサ「え・・・?」

ネオ「俺だとまずいですから、弟に送らせます。」
























クレア「ちょっとネオ・・・。」

レオン「兄貴、それはひどいんじゃね~か?わざわざブリッジポートから会いに来てくれてんのに。」

ネオ「お前には関係ないだろ。」
























レオン「はぁ?俺に送らせるなんていっといて関係ないはねーだろ。」

ネオ「じゃあほかの誰かに・・・。」

レオン「兄貴さぁ~・・・。」

クレア「やめなさい二人とも。」























クレア「とりあえず二人で話したいこともあるだろうから、ネオはサマンサちゃんと部屋に行きなさい。」

ネオ「でも母さん・・・。」

クレア「あなたももうちょっとサマンサちゃんの気持ち考えてあげなさい。わざわざ遠くから会いに来てくれたんだから。ちゃんと二人で話し合うのよ。わかったわね。」






















ネオはサマンサを連れて自分の部屋にやってきた。


サマンサ「ごめんなさい・・・。突然おしかけたりして・・・。」

ネオ「・・・・。」
























サマンサ「でもどうしても会いたくて・・・。迷惑だった?」

ネオ「迷惑とかじゃないですけど。あなたはもっと自分の行動に責任を持ってください。」

サマンサ「・・・・。」

ネオ「自分がそのへんの一般人と違うことはわかっているでしょう?」





















ネオ「あなたの行動ひとつで世間の見る目が変わる。イメージだってあるでしょうし。」

サマンサ「・・・・。」

ネオ「普通の女の子じゃないだから、もっと自覚してください。」
























サマンサ「ネオさん、私普通の女の子ですよ?」

ネオ「俺もこの前まではそう思ってました。でもあの記事が出てから、弟や従兄弟にいろいろ言われて気づいたんですよ。」

サマンサ「・・・・。」

ネオ「あなたは人気モデルで、俺はただのしがないリーマン。住む世界が違いすぎる。」




















サマンサ「アイビーちゃんは?あの子だって人気モデルでしょ?」

ネオ「あいつはあなたほどまだ人気はない。あなたは表紙を飾るほどのトップモデルだ。それにアイビーのことは子供のころから知ってるから、俺はあんまり芸能人だとは思ってないし・・・。」

サマンサ「私だってそうです。出身はツインブルックだし、子供の頃は野山をかけまわってやんちゃしてた、ただの女の子です。」






















ネオ「でもいまじゃ誰もが知ってる人気モデルだ。」

サマンサ「・・・・。」

ネオ「あなたに迷惑はかけられない。俺みたいな一般人じゃ、あなたのイメージにも傷がついてしまう。」

サマンサ「そんなこと・・・。」






















ネオ「もう会うのは終わりにしましょう。俺たちは住む世界が違いすぎるんです。」

サマンサ「・・・・。」

ネオ「弟にブリッジポートまで送らせます。」





4 件のコメント:

  1. 「会うのはやめましょう」っておぃ!!!
    そりゃ・・・モデルだって普通の女でいたいですよね;;
    切ない;;
    この2人の恋、どうなるのか・・・。
    気になります;;

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    1. >どーるぃさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ちょっとネオは堅物すぎですよね~( ̄Д ̄;
      芸能人だって普通の女の子ですからね・・・。
      マスターにはああいわれていますが、どうなることやら( ̄ー ̄)ニヤリ

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  2. なで肩さんこんにちは^^
    え~~いくらなんでもネオさんカタブツすぎるんでは・・・
    今回の事で、一般人のネオさんには思いもよらない出来事で、色々考えさせられる事もあったと思いますが・・・
    そりゃ住む世界が違うとか思っちゃうかもしれないけど・・・
    すごく突き放した冷静な言い方だったので、サムちゃんが可哀想でした(TωT)
    ネオさんもサムちゃんを想っての事なんでしょうけど、サムちゃんだって同じ人間で普通の女の子で、恋だってしたいですよね!
    そこが分ってもらえない、特別扱いというのが何だか切ないなぁ・・・
    もうこの2人、ダメなのかしら・・・

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    1. >ゆきさん

      いつもありがとうございます(´∀`)
      ちょっとネオは堅物すぎますねw
      頑固でまじめすぎるところがJそっくりですwww
      まぁ相手が芸能人っていうことを再認識して、怖気ついたのかもしれませんね~。
      突き放した言い方もJそっくり( ̄ー ̄)ニヤリ
      サムにとってみれば、モデルは仕事なだけで、生まれた境遇やなんかは普通の女の子ですしね~。
      これは納得いかないですよね~(;´Д`)

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