一ヶ月後。
ケイティーは図書館に来ていた。
入り口のドアが開いてジムが入ってくる。
ケイティー「 ! 」
ケイティーが立ち止まる。
ジム「 ! 」
ジムが無言のままケイティーの横を通り過ぎた。
ケイティー「 (え・・・?) 」
ケイティー「 (今、目があったのに・・・。なんで・・・?) 」
ジムは地上階の奥の部屋で本を読んでいる。
しばらくするとジムを探してケイティーがやってきた。
ケイティー「無視はないんじゃないですか?」
ジム「え?あ・・・・ケイティーさん・・・。」
ケイティー「失礼です。絶対気づいたのにわざとですよね?」
ジム「そ、そういうつもりじゃ・・・。」
ケイティー「じゃあどういうつもりですか?」
ジム「いや、あの・・・・偶然にしてはよく会うので・・・この前のこともありますし・・・・もしかしてストーカー扱いされてしまうのではと・・・・。決してそういうのではないので・・・。すみません。」
ケイティー「そういう風には思ってません。」
ジム「そうですか・・・。」
ケイティー「でも・・・今のは傷つきました。」
ジム「すみません・・・・。(か・・・かわいい・・・////) 」
ケイティー「マリアンちゃんと連絡とってたんですね。」
ジム「え?」
ケイティー「この前同窓会で、久しぶりに会ったときにそう話してました。」
ジム「あ・・・はい。あ、でも・・・ただの友達で・・・。」
ケイティー「わかってます。」
ケイティー「ひとつ質問してもいいですか?」
ジム「・・・はい。」
ケイティー「私のこと、なんで好きになったんですか?」
ジム「え?」
ケイティー「私のどこがよかったんですか?」
ジム「好きになったところ・・・ですか。」
ケイティー「全部、とかいうのはやめてくださいね。」
ジム「・・・・難しいですね。」
ジム「見た目のかわいらしさもありますが・・・すごくまっすぐな性格とか・・・。」
ケイティー「まっすぐ・・・ですか。」
ジム「はい。顔にでやすいじゃないですか。落ち込むとわかりやすいし、立ち直ったときもすごく、素直というか。あと泣き顔もかわいいし、それに・・・。」
ケイティー「それに?」
ジム「はじめてあなたが笑ってくれたとき、頭の中で鐘が鳴ったんですよ。」
ケイティー「へ・・・?鐘・・・?」
ジム「はい。」
ジム「教会の鐘のような・・・鐘の音です。」
ケイティー「・・・・。」
ジム「もしかしたらこの人と結婚するのかなって・・・。すみません。」
ケイティー「ぷっ!」
ジム「・・・おかしいですか?」
ケイティー「だって・・・w」
ケイティーは笑い続けた。
ジムは困った顔で見つめている。
ケイティー「ごめんなさいw」
ジム「いえ・・・・。」
ケイティー「ジムさんって、ロマンチストなんですね。」
ジム「ロマンチスト・・・ですか。」
ケイティー「ごめんなさい。あなたのこと知ろうともしないで拒否してしまって。」
ジム「・・・・。」
ケイティー「私、あなたのこともっと知りたくなりました。」
ジム「え・・・?」
ケイティー「友達からでよかったら、時々ご飯でもいきませんか?」
ジム「そ、それは自分と二人でってことですか?」
ケイティー「ほかに誰かいますか?w」
ジム「デート、って受け取ってもいいんですか?」
ケイティー「そういうことに・・・なりますねw」
ジム「自分なんかでよかったら、喜んで!」
ケイティー「ホントに?よかった。」
ジム「こ、こちらこそ!ありがとうございます!」
ケイティー「ふふっ。大げさですよ。」
ジム「すみません・・・。でも・・・嬉しくて・・・。」
ケイティー「ジムさん、おなかすきました。」
ジム「え?」
ケイティー「どこか連れて行ってください。」
ジム「は、はい!喜んで!」
そして月日は流れ、1年後。
ブリッジポートの夜景の中を一台の車が走る。
車は一軒の家の前で止まった。
ファミリータイプの一軒家だ。
家の中からは明かりが灯っている。
車を駐車場に止めて、一人の男が降りてきた。
男は家の中へ入っていく。
ディーン「ただいま~。」
ラトーシャ「おかえり~。早かったね。」
ディーン「うん。思ったより手術が早く終わったから。」
ラトーシャ「ご飯まだだから、もうちょっと待ってね。」
ディーン「は~い。」
ラトーシャ「あ、そうそう。」
ディーン「うん?」
ラトーシャ「ディーン宛に手紙届いてたよ。」
ディーン「手紙?」
ラトーシャ「うん。リビングのテーブルに置いてあるよ。」
ディーン「わかった~。」
ディーンがリビングのライトを付け部屋に入る。
ディーン「これか。」
ディーン「誰だろ・・・?」
ディーンが封を開ける。
中身を取り出し広げる。
結婚報告の手紙だった。
幸せそうな新婦と新郎の写真がある。
ディーン「 (ケイティーちゃん、結婚したんだな。ていうか相手の男どっかで・・・・。ん?ジムって・・・ラトのお見合い相手のジムさんか!) 」
ディーン「 (まさかあの二人が結婚するなんて・・・。世の中狭いな・・・w) 」
ディーン「ラト~、なんか手伝うことない?」
ラトーシャ「今は大丈夫だよ。」
ディーン「え~。つまんない。」
ラトーシャ「はいはい。もうすぐできるからちょっと待ってて。」
ディーン「ラト~。」
ラトーシャ「ちょ・・・。やめてよ危ないでしょ。」
ディーン「いいじゃんちょっとくらい。」
ラトーシャ「危ないって、鍋沸騰してるんだから。」
ラトーシャ「だからディーン!・・・・もう・・・・。」
ディーン「ラト~。」
ラトーシャ「バカ・・・w」
こんばんわ!
返信削除おぉwついに結ばれましたか!
ジムさん、ロマンチストそうなのでケイティーさんと気が合ったって感じですかね?
ディーン君とラトちゃんも相変わらずラブラブでいいですねw
最後は気持ちよく結ばれて良かったです!w
>どーるぃさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
ついにケイティー編最終回を迎えました~♪
無事に終わることができてほっとしています(ノ´∀`*)
ジムはなにげに特質にもロマンチックが入ってるんですよね~。
ディーンたちは相変わらずラブラブですねw
新居も先出しちゃいました( ̄ー ̄)ニヤリ
なで肩さんこんにちは^^
返信削除どうなるかな~と思いましたが、結ばれましたね~!!
おめでとうございます(*^▽^*)
またの再会で、ジムさんが引いたのが良かったのかしら?!
ケイティーちゃんが何何?!その態度?!って、それで気付かされたというか。
ジムさんの鐘の話で一気に解れたというか、ケイティーちゃんの笑う姿がとてもいいですね♪
ハッピーエンドになってよかったです( ´艸`)
ディーンくんとラトちゃんも、もう結婚してるのかな?!
アツアツでいいですね~(*^m^*)
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
今回でケイティー編最終回となりました~♪
最後までみていただきありがとうございまう(ノ´∀`*)
ジムが引いてケイティーも「なにその態度?!」とちょっとムッとしてましたねw
意外にいい作戦(?)だったようですw
ジムは「ストーカー扱いされてもっと嫌われるのだけはカンベン(T△T)」って感じだっただけなんですけどねw
ジムの意外なロマンチストぶりにケイティーも爆笑してますが内心はちょっとキュンときているようです(*´∀`*)
ディーンとラトは新居お披露目しちゃいましたが、結婚はどうでしょう( ̄ー ̄)ニヤリ
そのへんはまた本編のほうでお確かめくださいwww