※曲を流しながら読んでください。
徐々に曲が激しくなる。
リア「 (レオンさん、ホントはきっと・・・・情熱的で激しい人なんだ・・・・。) 」
静かに曲が終わる。
レオン「よし!帰るか。」
ごまかすように、明るくレオンが立ち上がる。
レオン「ほら、行・・・。」
リア「好きです。」
リア「レオンさんが好き。」
レオン「・・・・。」
リア「私のそばに・・・いてほしい。」
レオン「・・・・。」
リア「・・・ダメ・・・ですか?」
レオン「ダメだ。」
リア「・・・・。」
レオン「俺は一度寝た女とは寝ない主義だし、誰ともつきあう気はない。」
リア「どうして・・・?」
レオン「こういう仕事だ。秘密も多いし、正直あんまり人のことは信用してない。特に女はな。」
リア「・・・・。」
レオン「それに今は、仕事が楽しいんだ。彼女といちゃついてる暇なんかないんだよ。」
リア「・・・・。」
レオン「お前とつきあってもどうせ忙しくてかまってやれないだろ。」
リア「べつに・・・。」
レオン「はっきり言う。あんたとつきあう気はない。」
リア「・・・・。」
レオン「あんたにはタイラーみたいなやつのほうが似合うと思うぞ。」
リア「なんで・・・タイラーさんが出てくるの・・・・?」
レオン「ああいうまじめな男のほうが浮気しないし、女にとってはいいだろ。いい父親になると思うぜ。」
リア「・・・・。」
レオン「俺みたいな男はやめとけ。」
リア「・・・・わかった。(ローガンと、同じこと言うんだ・・・・。) 」
レオン「じゃあ帰・・・。」
リア「いい。」
リア「一人で帰る。」
レオン「もう遅いし送・・・。」
リア「タクシー拾うからいい。」
リアが足早に立ち去る。
レオン「・・・・。」
レオンが小さくため息をついた。
リア「 (みんな・・・同じだ・・・・。) 」
リア「 (なんで私は・・・ムリな人ばっかり好きになっちゃうんだろう・・・・。) 」
リアの瞳から涙が零れ落ちる。
玄関を開けてリアが中に入る。
アラン「おかえり。」
リビングではアランがテレビを見ていた。
リア「・・・ただいま。」
アラン「お風呂は?」
リア「いらない。」
目も合わせずに自分の部屋へと入っていくリア。
アラン「・・・・。」
アランがゆっくりと立ち上がる。
アラン「リア~。」
リアの部屋のドアをノックする。
リア「もう寝るから。」
アラン「まだ寝てないじゃん。」
ゆっくりとドアが開いてリアが顔を出す。
リア「・・・なに?」
アラン「なんで泣いてるの?」
リア「泣いてないわよ。」
アラン「俺には泣いてるように見えるけど?」
リア「涙なんか出てな・・・。」
突然アランがドアを閉めてリアを抱きしめる。
リア「ちょ・・・。」
リア「アラン?」
アラン「いいから。」
リア「いいってなにが・・・。」
アラン「この前のお返し。」
リア「・・・・。」
アラン「泣きたかったら泣いていいよ。」
ぎゅっと強くリアの小さな体を抱きしめる。
アラン「俺の前では、我慢しなくていい。」
リア「・・・・。」
リアの体から徐々に力が抜けていく。
そっとアランの背中に腕を回す。
リア「なんで・・・わかるの?」
アラン「あんたのことはわかるんだ。」
リア「なんで・・・?」
アラン「好きだからじゃない?」
リア「・・・・。」
リア「アラン・・・ありがとう。」
アラン「うん。」
リア「アランは・・・あったかいね。」
アラン「熱でもあるのかなぁ?」
リア「・・・そうかもね。」
アラン「リアは気持ちいい。」
リア「え・・・?」
アランが小さくため息をつく。
アラン「よし!今日俺ここで寝る。」
アランが体を離してベッドへと向かう。
リア「え??」
リア「ちょ・・・なに言ってるの?」
アラン「大丈夫だよ、なにもしないから。ほら、寝るんじゃなかったの?」
リア「でも・・・お風呂とか・・・。」
アラン「入ってきなよ。俺先に寝てるから。」
リア「う・・・うん・・・・。(なにこの展開・・・・。) 」
お風呂から上がったリアがベッドに入ると、寝ていたアランがすぐに抱きしめてきた。
しかしそれ以上のことはなにもせず、ただ抱き合うだけの二人。
リア「 (なんでこんなことになってるんだろう・・・。これで眠れるわけないじゃない・・・・。) 」
リア「 (ていうかなんでアランは私のこと・・・・。) 」
アラン「俺とあんたは昔双子だったんだ。」
突然アランが口を開く。
リア「え?双子って・・・?」
アラン「何百年も昔の話。俺はあんたの弟だったんだよ。」
リア「なんで・・・わかるの?」
アラン「あんたがここに来て、しばらくしたら思い出した。」
リア「・・・・。」
アラン「リアはまだ思い出してないんだな。」
リア「アランって・・・もしかして私より霊感強い・・・?」
アラン「うん。嘘ついてたけど、俺のほうがいろいろ見える。」
リア「そうなんだ?何百年も昔って、過去世ってこと・・・?」
アラン「そう。」
リア「私そういうの見えないよ?」
アラン「そっか。まぁ、俺とのことは辛い記憶だろうから、見たくもないだろうな。」
リア「辛いって・・・?」
アラン「俺はあんたにひどいことした。あんたのこと好きだったんだ。」
リア「・・・・。」
アラン「俺は過去で禁忌を犯した。今世で苦労してるのはきっとその報いだ。」
アラン「・・・違うか。自分で選んだ道だもんな・・・・。」
リア「アラン・・・子供の頃・・・・。」
アラン「話さないよ。過去世のことも、今世のことも。」
リア「・・・わかった。じゃあもう聞くのやめる。」
アラン「うん。俺はあんたに出会えただけでもう十分。」
アランがリアの体をぎゅっと抱きしめる。
アラン「あんたが俺のこと好きだったらよかったのに。」
リア「・・・・。」
アラン「でもダメだな。俺はもう汚れすぎてるからあんたを抱けない。」
リア「・・・・。(汚れすぎてる・・・?) 」
リアがアランの胸に顔をうずめる。
リア「 (アランの匂い、安心する・・・・。) 」
こんにちは!
返信削除恋愛もの?と思っていたのが、神秘的なオカルトチックになってきましたね。
「え?え?」てな感じで目が離せませんよ。
アランとリア今後どんな方向に向かうのか、想像もつきません。
う~ん。レオンとうまくいって欲しいんだけどな~。
でもレオンの言うとおり、レオンとくっ付けば、リア物凄く寂しい思いする日が来る様な気もするし・・・
ローガンといい、どうして似たような人好きになっちゃうんだろうねw
でもなで肩さん、リアちゃん推しメンらしいから、悪い風にはしないよね?
安心して見守ります。v
>ubichaさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
霊感持ちのリアが主人公な時点でもはやオカルトですw
さらに過去世で繋がりのあるアランも登場しているのでよけいにねw
好きになるタイプってやはり似通ってしまいますよね。
リアの好きになるタイプはローガンやレオンのように、女性を信用してないタイプばかりですねぇ。
アランもそうですが、リアの周りの男たちはどこか影のある人物ばかりのようです。
まぁ一応主人公ですし、悲しいお話にはしないつもりでいますよwww
なで肩さんこんばんは^^
返信削除おおお!!リアちゃん、レオンさんに好きって言っちゃった!!!w(*゚o゚*)w
でも、見事にお断りされてしまいましたね(´・ω・`)
レオンさんがそこまで、1度寝た女とは関わりをもたないって頑なに言ってる訳って何なんだろ?
だた「主義」てだけじゃない気がするな。
何か、トラウマでもあんのかな??
それにしても、リアちゃん、ローガンくんと言い、どうしてもこういう人を好きになっちゃうんですね・・・
でも、好きになる人ってどうしても同じ感じの人になってしまうのって、どうしようもないんでしょうね。
そういう人が好きになる宿命というか、そういう人に惹かれちゃうんでしょうね(´・ω・`)
そして衝撃のアランくんがリアちゃんと過去に双子だった説!!
まさかこういう展開に来るとは・・・予想外!!!
しかもアランくんは鮮明に覚えてるようですね・・・
何かしてはいけない事をしたようだし・・・それがあの血まみれのシーンですよね、きっと。
こういう方向に行くとは、スピンとは言えどもまだまだ終結が見えなそうで、謎、謎・・・ですねぇ~w(*゚o゚*)w
>ゆきさん
削除いつもありがとうございます(´∀`)
リアはレオンに告白しましたね~。
なにかトラウマ、どうでしょうね( ̄ー ̄)ニヤリ
リアはローガンやレオンみたいな、女性を信用していないタイプばかり好きになっちゃうみたいですね~。
惹かれる人のタイプってやっぱり似てるもんですよねw
よくいわれる、美人がダメンズばかり惹かれるようにwww
そして衝撃的事実!\(^▽^)/
アランとリアは過去世で双子でしたw
さすがに予想外ですよねwww
アランが思い出すところももうちょっと描きたかった気もしますが、リアが主役なのでリア目線で書いてしまうところがありますね。
血まみれの子供のシーンは、過去世ではなく今世ですね。
アランが「今世も過去世も話さないよ」といっているように。
アランについてはリア編では描ききれない部分が多いので、またいつか再登場する予定ですよ~。
終結がみえないのはアランのせいですよね完全にwww