Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
個人のファンサイトですのでEA社とは一切関係ありません。

〈 注意!〉
作中には卑猥な表現、画像も含まれております。
苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2018/08/18

助言






バスルームからシャワーの音が聞こえる。























アイビー「(ジーン・・・。)」













アイビー「(さっきのキス・・・すごく情熱的だったな。)」










アイビー「(ジーンのこと、今まで意識したことないって言ったらウソになるけど・・・、ブリッジポートで再開してからは、私にはロミオが居たし・・・・本気で一人の男性としてみたことなかったのかも・・・。)」









アイビー「(今までのジーンと違って・・・ちょっと強引で、すごく男らしくて・・・ドキドキした・・・。)」










アイビー「(次会うとき変に意識しちゃいそうな気がする・・・。)」











バスルームを出たアイビーが寝室へと向かう。











空っぽのベビーベッドを見つめ、立ち止まる。












アイビー「・・・。」











アイビー「(今の私には恋愛してる暇なんかないよね・・・。ミランダさんとの約束・・・ちゃんと果たさなきゃいけない・・・今は。)」

































ラトーシャ「(今日で1週間・・・。ようやくここの仕事にも慣れてきたかな。)」












ラトーシャ「よしっと。」

女性A「聞いたわよ、スカイブルーさん。」










ラトーシャ「え?何をですか?」

女性A「旦那さんって、聖ひ臓記念病院の外科の先生なんですって?」

ラトーシャ「はい。そうです。」









女性B「あ、私知ってるかも。おばあちゃんの手術のときにお世話になったわ、スカイブルー先生に。」

女性A「あら、そうなの?どんな人?」

女性B「すごく若くてイケメンよ。爽やか系の。」

ラトーシャ「いや、そんなこと・・・(あるけど。)」









女性A「やだわ~スカイブルーさんったら。イケメンのお医者様だなんて、いい旦那さん見つけたわね~。どこで出会ったの?」

ラトーシャ「いえいえ。夫とは幼馴染で・・・小学校から遊んでた仲なので。」

女性A「幼馴染なんて、少女漫画みたいで素敵ね~。」









ラトーシャ「実際はそんなことないですよ。彼の初恋の相手だって知ってるし・・・いいことばかりではないですから。」

女性A「でも最後にものにしたのはスカイブルーさんじゃないの。」

ラトーシャ「まぁ・・・そうですねw」









女性C「あと20分よ~。ペースアップして!」

全員「はーい!」

ラトーシャ「(主婦のおしゃべりはちょっと苦手だなぁw)」











校内にチャイムが響き渡る。











食堂に子供たちが入ってくる。


少年「こんにちは~。」

女性A「はい、いらっしゃーい。」










メガネの少年「おばさーん。」










ラトーシャ「(お・・・おばさん?!まだ20代なんですけどっ!)・・・なぁに?」

メガネの少年「今日のメインはなに?」

ラトーシャ「グリルドサーモンよ。」








メガネの少年「やったぁ!!」

少年が手をたたいて喜ぶ。


ポニーテールの少女「ケンってばホントお魚好きだよね~。私苦手~。」

茶髪の少年「ケンは食べるのも見るのも、魚ならなんでもいいんだよなw」









ケン「うんっ。僕おおきくなったら魚の学者さんになるのが夢なんだ!」











ラトーシャ「そうなの?すごいね。」

ケン「うんっ!」










ケン「一昨日の魚の煮付けもすっごくおいしかったよ。あれまた食べたいな~。」

少年「え~。魚よりハンバーグがいいよ~。」










ラトーシャ「今日のサーモンもあの煮付けも、私が作ったのよ。」

ケン「そうなの?すっごくおいしかったよ。」

ラトーシャ「ありがとう。今月の献立はもう決まっちゃってるけど、来月また煮付けになるように、栄養士さんにお願いしておくね。」









ケン「やったぁ!おばさんありがとう!」

ラトーシャ「おっ・・・おねぇさん、だけどね?」
























アイビー「ただいま~。」











ジャニス「おかえりなさい、アイビーちゃん。」

アイビー「ジャニスさん、ただいまです。」











アイビー「遅くなってしまってすみません。1時間も残業させてしまって・・・。」












ジャニス「気にしないで。仕事が押すことはよくあるもの。しかたないわ。」

アイビー「ありがとうございます。・・・アダムに変わりはないですか?」

ジャニス「ええ。今日は一日すごくご機嫌だったわ。」








アイビーがジャニスの腕からアダムを受け取る。


アイビー「アダム~、遅くなってごめんね~。」

アダム「うぎゃぁぁぁ。」









アダムが突然泣き出す。

アイビー「アダムどうしたの?ママでちゅよ~。遅くなったから怒ってるのかな?」

アダム「うぎゃぁぁぁ。」

アイビー「あれ~?」

ジャニス「ごめんなさいアイビーちゃん。私そろそろバスの時間だから行くわね。」








アイビー「はい。ジャニスさんありがとうございました。」

ジャニス「見送りはここで大丈夫よ。アダムちゃんまた明日ね。」

アダム「ぎゃぁぁぁ。」


ジャニスが足早に階段を降りていく。









アイビー「どうちたの~。ジャニスさん帰っちゃって寂しいのかな~。」

アダム「うぎゃぁぁぁ。」











アイビー「あ~よしよし。大丈夫だよ~。ママがついてるからね~。」











アダム「ぎゃぁぁぁ。」

アイビー「アダム~、泣かないで~。」











数時間後。











アイビー「(ようやく落ち着いて寝てくれた・・・。)」












アイビー「ふぅ・・・。(疲れた・・・。今日の癇癪はちょっと長かった・・・。あれじゃアダムも疲れちゃうよね・・・。)」












アイビー「(それにしても・・・私が抱いた途端に泣き出すなんて・・・かなりショックかも。やっぱりアダムにとっては・・・毎日長い時間過ごしてるジャニスさんのほうがママだと思うのかな・・・。)」












アイビー「(癇癪のこと、誰かに相談したいな。・・・そうだ。)」


アイビーがゆっくりと身体を起こす。









アイビー「(ララにメールしてみよう。)」











アイビー「(ララ、元気にしてるかな。こんな時間だからもう寝てるかもしれないな。)」











アイビーの携帯電話から着信音が鳴り出す。


アイビー「・・・ララだ。まだ起きてたんだ。」










アイビー「もしもし。」











ララ「アイビー元気してた?」

アイビー『元気だよ。ララは元気?』

ララ「ええ。私もアンドレアも、すごく元気よ。」

アイビー『夜遅くにごめんね。起きてた?』










ララ「平気よ。さっきアンドレアを寝かしつけたところ。」

アイビー『そうなんだ?』

ララ「アダムくん、癇癪ひどいの?」











アイビー「うん・・・・ていうか・・・・私が抱くと、泣き出すんだよね・・・。」










ララ「それはショックよね・・・。」

アイビー『うん・・・。やっぱり、長い時間一緒に居るシッターさんのほうがママと思ってるのかな・・・。』

ララ「それはあるかもしれないわね。」

アイビー『・・・・やっぱり、そうだよね。』









ララ「でも本当のママはあなたなんだから、そんなこと気にしないのよ。」

アイビー『・・・でも・・・。』










アイビー「このままアダムが成長して、ジャニスさんのことをママと認識したら・・・きっと私とふたりの晩は・・・ずっとママを求めて泣くんじゃないかな。」











ララ「そうなるかもね。」

アイビー『・・・・。』










ララ「ねぇアイビー。あなた、モデルの仕事はいつまで続けるつもりなの?」











アイビー「いつまでって・・・そりゃあ、できるならずっと・・・。」

ララ『もし誰かと結婚して、妊娠したら?』

アイビー「・・・・妊娠したら・・・しばらくお休みすると思うけど。」










ララ「今も同じような状況じゃない?」

アイビー『・・・・。』

ララ「モデルの仕事、しばらく休むことを考えてみたらどうかしら。」

アイビー『仕事を・・・?』










ララ「そう。・・・確かに今、あなたは売れっ子のモデルで一番忙しい時期かもしれないけど。モデルの仕事は何歳になってもできるんじゃないかしら。」











アイビー「・・・考えたこともなかった。」

ララ『あなたはずっと仕事がんばってきたものね。しばらく生活できるくらいの貯金はあるんでしょう?』

アイビー「・・・・うん。」










ララ「でも本当のママになりたいなら、やっぱり一番長い時間、アダムくんのそばにいてあげるのがママの役目なんじゃないかしら。」

アイビー『・・・・そうだね。』

ララ「あ、アンドレアが起きちゃったみたい。アイビー、また今度ね。」

アイビー『うん。ありがとうララ。』









アイビー「・・・休む、かぁ・・・。」