Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
個人のファンサイトですのでEA社とは一切関係ありません。

〈 注意!〉
作中には卑猥な表現、画像も含まれております。
苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2018/11/23

1ヶ月前






カメラマン「いいね~。」













カメラマン「二人とも最高だよ!」












カメラマンがシャッターを切る音が辺りに響く。
ジーンたちはその後ろで撮影を見守っている。


ヘアメイク「アイビーちゃん今日はホントのってるわね。」









ジーン「うん。」

ヘアメイク「相手役の新人くんも、表情が色っぽくてすごく素敵。お似合いだと思わない?」

ジーン「そうですね。」



























数時間後。















撮影を終えたジーンがレンタルスタジオの階段を上がる。














コンコン


ジーン「・・・?」


階段の途中でふいに立ち止まる。












見上げると階段を上がった先の部屋のドアの前に新人モデルが立っていた。


アイビー「は~い。」











アイビー「シオンくん。」

新人モデル シオン「お疲れ様です。」

アイビー「お疲れ様。」











シオン「この後打ち上げ行こうってみんなが。」

アイビー「そうなんだ?」

シオン「よかったら一緒に行きませんか?」












アイビー「ん~・・・ごめん。今日はやめとく。明日も早いんだ。」













シオン「そうなんですね。残念です。」

アイビー「せっかく来てくれたのに、ごめんね。」

シオン「いえ。」











シオン「アイビーさん。」

アイビー「うん?」












シオン「俺、新人でまだわからないことばっかりなんで・・・今日はリードしてくれてありがとうございました。」

アイビー「そんなことないよ。シオンくん表情も艶っぽくてすごくよかった。」

シオン「ありがとうございます。今日はすごく勉強になりました。一緒に仕事できて嬉しかったです。」













アイビー「こちらこそ。ありがとう。」

シオン「またよろしくお願いします。」


アイビー「うん・・・。」











シオン「じゃあ、失礼します。」

アイビー「誘ってくれてありがとう。」














シオンが階段の前まで来てジーンに気づく。


シオン「あ、お疲れ様です。」

ジーン「お疲れ様。」











ジーン「車の用意できたって。」

シオン「そうなんですね。ありがとうございます。」

ジーン「うん。」











シオン「じゃあ、先行ってますね。」

ジーン「うん。」

























階段を上がるとドアが開いてアイビーが出てくる。


アイビー「ジーン。」











ジーン「お疲れ様。」

アイビー「お疲れ。」











ジーン「車の用意できたから呼びに来た。」

アイビー「そうなんだ?ありがとう。」

ジーン「打ち上げ行かないの?」











アイビー「うん。明日早いから・・・今日は早く帰って寝ないと。」

ジーン「そっか。」

アイビー「うん。ジーンは行くんでしょ?」

ジーン「ああ。」











並んで階段を降りる。



アイビー「それにしても、今日の担当ジーンだなんて思ってなくてびっくりしたよw」

ジーン「最近ロケ班も担当することになったんだ。」

アイビー「そうなんだ?忙しくなるね。」

ジーン「忙しいほうがいいよ。」









アイビー「そうだよねw」

ジーン「うんw」


























EAモデル事務所 社長室。


アイビーがミランダの猫 ヘイゼルを抱き上げなでている。













アイビー「ヘイゼル、最近太った?女の子たちからいっぱいおやつもらってるみたいだね。」

リリィ「そうなのよ。与えすぎないように注意してるんだけど、みんな聞かないのよね。」

ヘイゼル「ニャ~。」

アイビー「可愛いからしょうがないよねぇw」

ヘイゼル「ニャ~。」








アイビー「いい子ね。」

ヘイゼル「ニャ~。」

リリィ「あなた、抱き方うまいわね。」

アイビー「実家でも猫を飼ってたので。」

リリィ「そう。どおりでヘイゼルが懐いてるわけね。」










アイビーがソファーに腰かける。


リリィ「仕事はどう?きつくない?」










アイビー「平気です。」

リリィ「引退まであと1ヶ月よ。」

アイビー「はい。気を抜かないように、頑張ります。」













リリィ「明日からあなたにはマシューを付けることにしたわ。」

アイビー「マシューさん?」

リリィ「ええ。マネージャー兼護衛ってところね。」











リリィ「それから、引退発表についてなんだけど。」

アイビー「はい。」














リリィ「月末の15周年パーティーで発表することにしたわ。」













アイビー「事務所の設立記念パーティーですよね・・・。そんな大事な時に・・・。」

リリィ「タイミング的にちょうどいい。それに、最終日の電撃引退発表のほうが、事務所の話題作りにもなるわ。」












リリィ「ただ・・・あなたの引退発表だけじゃ、引退した後もパパラッチに狙われることもあるだろうから、同時に新人モデルのデビューも発表する。芸能人2世の娘だから、大きな話題性もある。」














アイビー「私の為に色々考えてくださってありがとうございます。」











リリィ「事務所の為でもあるわ。それに新人のデビューの話はすでに決まっていたし、ちょうどいいタイミングだったのよ。」











アイビー「そうなんですね。」













リリィ「そういうことだから、パーティーの日はあなたにも協力してもらうわよ。無事にデビューの話題が世間に広まればあなたの電撃引退はさほど目立たたずに済むし、パパラッチも一般人になったあなたを探すことは減るでしょう。」












アイビー「はい。よろしくお願いします。」

リリィ「明日からの送り迎えもマシューに行かせるわ。」

アイビー「わかりました。」













リリィ「残り1ヶ月、頑張ってね。」

アイビー「はい。」














ブリッジポートの丘の上のレンタルスタジオ。
雑誌の写真撮影が行われている。











カメラマン「目線こっちね~。うん、いいね~。」













カメラマンのシャッターの音が響く。


アンナ「マシューさん。」










マシュー「はい。」

アンナ「明日からはあなた一人でアイビーに付いてもらうわ。」

マシュー「わかりました。」











マシュー「彼女・・・疲れてませんか?」

アンナ「・・・そう見えるならモデル失格だわ。」

マシュー「いえ、そうじゃなくて。ここに来るときの車で疲れた顔しているように見えたので。それにスケジュールを確認しましたが、先月からほとんど休みがないようでしたので。」











アンナ「社長とアイビーとで決めたことよ。私たちはただ見守るだけ。だからあの子が倒れないように、これから1ヶ月あなたにはしっかりケアしてほしいの。」

マシュー「わかりました。」










アンナ「よろしくね。」

マシュー「はい。」



















ギルバート「はいオッケーっす!」













ギルバート「今日の撮影はこれで終了っす。お疲れっした!」

アイビー「お疲れ様。」













アイビーがスタジオを後にする。













控室に戻るとジーンとマロンがソファーで雑談をしていた。












マロン「アイビーちゃんお疲れ~。」

アイビー「お疲れ。」

ジーン「お疲れ様。」







マロン「これからみんなでマスターの店に行こうって話になってるんだけど、アイビーちゃん行ける?」













アイビー「ごめん。今日は帰るね。」

ジーン「車待ってるみたいだったけど、アイビーの?」

アイビー「そう。マネージャー付けてもらえるようになったんだ。」








マロン「そっか~。」

アイビー「事務所のスタッフも増えたから、付けてもらえるようになったの。」

ジーン「よかったな。」

アイビー「うん。」

マロン「じゃあまた今度誘うね。」










アイビー「うん。早めに行ってくれれば大丈夫だから。」

マロン「わかった~。じゃあ行ってくるね。」

アイビー「うん。楽しんできて。」

マロン「は~い。」










二人が控室を出ていく。










アイビー「・・・・。」
















ドアが閉まると、アイビーが額に手をやり大きくため息をつく。


アイビー「疲れた・・・・。(今日は早朝からの撮影でもうてっぺん回ってる・・・・。)」










アイビー「(明日が午後からでよかった・・・。それにマシューさんの送り迎えもすごく助かる。)」












アイビー「(残り1ヶ月・・・がんばらなきゃ。)」









































アイビー「もしもしローガン?」

ローガン『おう。』

アイビー「ごめんねこんな時間に。」

ローガン『決まったのか?』









アイビー「うん。月末に事務所の設立記念パーティーがあるんだけど、その時に発表するって社長に言われた。」

ローガン『お前んとこの社長も粋なことしてくれるな。でも電撃発表なんかして、お前大丈夫か?』

アイビー「うん。新人モデルのデビュー発表も同時にすることになってるから、話題性にはなるはず。」

ローガン『そうか。なら少しはマシか。』









アイビー「・・・そっちはどう?」

ローガン『大変だよ。夏休み入って家政婦のバイトが週1にへ減ったし。』

アイビー「そうなんだ?」

ローガン『今抱えてる仕事がショアの出張が多いから、その分家が汚れなくて済むけどな。』









アイビー「そっか。」

ローガン『俺も月末には終わる予定だから、そしたら迎えに行くよ。』

アイビー「でも、ローガン忙しいのに。」

ローガン『今抱えてる仕事が片づけば平気だ。子供連れで長旅は大変だろ。』

アイビー「・・・ありがとう。」

ローガン『じゃあ、近くなったらこっちから電話するよ。』

アイビー「うん。おやすみなさい。」

ローガン『おやすみ。』
























アイビー「・・・・。」