Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
個人のファンサイトですのでEA社とは一切関係ありません。

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作中には卑猥な表現、画像も含まれております。
苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2018/12/01

前夜





















マスター「それにしても・・・。」













マスター「いつまでたっても・・・あんたたちはホント女っ気がないわねぇ・・・。」













マロン「あ、今ため息ついたでしょ。ひどーい。」

ジーン「 w 」

マスター「哀れにさえ思うわ。」

マロン「僕は彼氏います~。それに今日はアイビーちゃんも呼ぶ予定だったんだからね。」










マスター「アイビーちゃんはあんたたちの彼女ではないわよ。」

マロン「うるさいなぁ~。」












ギルバート「あ!」


マロン「どうしたの?ギル。」









ギルバート「アイビーちゃんで思い出したんすけど。」

ジーン「うん。」

ギルバート「来月の撮影のスケジュール表、アイビーちゃんだけまだ入ってないんすよね。いつもならすぐ決まるのに。」


























ジーン「そうなの?」

ギルバート「はい。まぁまだ予定入れてない子たちも何人かいるし、調整中なのかもしれないですけど・・・。アイビーちゃんの事務所、今度新人のデビューが決まってるって話があって。」

マロン「あ~、この前ちらっと見た!元アイドルKの子供だっけ?」











ギルバート「アイビーちゃんももう最年長だし、新人と入れ替わりでそろそろsweetsか美人千花に移動になるんじゃないかって噂もちらほら聞くんすよね。そうなったら俺ホントショックっすよ~。」












マロン「まぁ、年齢的にもそういう噂は出てるよね。」

ジーン「しかたないですよね。」











ギルバート「でもあんないい子なかなかいないっすもん。」

ジーン「そうだね・・・。」

ギルバート「ジーンさんsweetsも担当してましたよね?なんか聞いてません?」












ジーン「うん。特に何も。」

ギルバート「そうなんすね~。」

マロン「たしかにアイビーちゃんはそろそろ移動する可能性高いけど、あんたももう連絡先知ってる仲でしょ。たまにはみんなでここに呑みにくればいいじゃん!」

ギルバート「そうっすけど~。」










ジーン「そうだよ。それにギルが売れたらアイビーの写真集担当する日が来るかもしれないし。上を目指してがんばればいいんだよ。」

ギルバート「そう・・・っすよね!俺、がんばります!」

マロン「その意気だよ!ファイト!」

ギルバート「はいっ!」























ギルバート「そういえばジーンさんは新人の子、見ました?」

ジーン「ううん。まだ会ったことない。」

マロン「元アイドルKと女優の娘だったよね~。」











ギルバート「父親そっくりなんすけど、なんか雰囲気がミランダ・レッドの若い頃に似てるんすよね~。」

マロン「僕も思った~。まだ若いのにすんごい色気があって。

ジーン「へぇ~。会ってみたいな~。」











数日後。















BiBiの控室。














ジーンがソファーに座って先日発売したばかりの雑誌を開く。

















ジーン「・・・・。」














控室のドアが開きアイビーが入ってくる。


アイビー「おはよう~。」













ジーン「おはようアイビー。」

アイビー「マロンちゃんは?」















ジーン「ちょっとコンビニ行ってる。すぐ戻ってくるって。」

アイビー「そっか。」

ジーン「アイビー。」

アイビー「うん?」











ジーン「話があるんだけど。」

アイビー「あ、私も。」

ジーン「え?」














アイビー「あのね、今月末、事務所の設立記念パーティーがあるの。15周年の。」

ジーン「ああ。噂には聞いてる。」

アイビー「その時に着るドレス、ジーンにお願いしたくて。」













ジーン「俺のでいいの?」

アイビー「もちろん。」















アイビー「大事なパーティーだから、素敵なドレスがいいの。」

ジーン「・・・わかった。」

アイビー「お願いしていいかな?」












ジーン「もちろん。今用意できるのが何着かあるから、来週の撮影の後、うちに来れる?」

アイビー「うん。急な話でホントごめんね。」

ジーン「いや、嬉しいよ。」












アイビー「ジーンの話って?」















ジーン「来週ゆっくり話せるならそのときでいいよ。もうすぐマロンちゃんも戻ってくるから。」

アイビー「そっか。」













ジーン「じゃあ、今日の撮影分用意できてるから先に着替えてて。いつも通り、番号振ってあるから。」

アイビー「わかった。」

ジーン「終ったら呼んで。マロンちゃんに入ってもらうから。」

アイビー「はい。」










ジーンが部屋を出ていく。
















アイビーがソファーに置きっぱなしの雑誌に気づく。































アイビー「・・・・。」
















アイビー「(あと半月・・・・。)」































パーティー前日。

















病室からは賑やかな笑い声が聞こえてくる。


ジェニファー「ホントおかしいでしょう?ジーンったらw」

アイビー「ジーンってああ見えて天然なところありますもんねw」

ジェニファー「そうなのよ~w」











ジェニファー「あらもうこんな時間。アイビーちゃん、そろそろ出るのよね?」

アイビー「はい。」

ジェニファー「アイビーちゃんが来てくれる日はホントに時間がたつのが早くてびっくりしちゃうw」

アイビー「・・・・。」











アイビー「ジェニファーさん。」

ジェニファー「なぁに?」

アイビー「私、ジェニファーさんに伝えなきゃいけないことがあって・・・。」

ジェニファー「・・・?」












アイビー「ここへ来られるのは、今日で最後です。」














ジェニファー「・・・・。」

アイビー「・・・ごめんなさい。」













ジェニファー「そうなの・・・。寂しくなるわね。」

アイビー「・・・・。」
















ジェニファー「なにか事情があるのね・・・。」

アイビー「もうすぐしたらわかると思います・・・。今はまだ言えなくて・・・。」

ジェニファー「そう・・・。」

アイビー「本当にすみません。」












ジェニファー「謝らないで。アイビーちゃんはなにも悪いことはしていないんだから。そうでしょう?」













アイビー「・・・・。」














ジェニファー「アイビーちゃんよく聞いて。私は今までずいぶんあなたに支えられていたわ。血のつながらないあなたのこと、勝手にジーンのお嫁さんみたいに感じて。こんな子がお嫁さんに来てくれたらいいのにって、ずっと思ってた。」











ジェニファー「私はあなたからもう十分幸せな時間をもらった。だから、今度はあなたに幸せになってほしい。これからの人生あなたが笑っていられるなら、私は会えなくたって十分幸せよ。」















アイビー「はい・・・。」


アイビーの瞳から涙が零れ落ちる。













ジェニファー「いままでありがとう。」

アイビー「こちらこそ、ありがとうございました。」













ジェニファー「元気でね。」

アイビー「ジェニファーさんも。」






























アイビー「ここに来るの久しぶり~。」

ジーン「去年のクリスマスパーティーやった以来だよなw 入って。」

アイビー「お邪魔しまーす。」











ジーン「コーヒーでいい?」

アイビー「うん。」

ハイジ「ニャ~。」

アイビー「ハイジちゃん、久しぶりw 私のこと覚えててくれた?」

ハイジ「ニャ~。」










ジーン「今日の撮影、思ったより長引いたな。」

アイビー「そうだねw 遅くなってごめんね。」















ジーン「いや。アイビーこそ、疲れてない?」

アイビー「ちょっと眠いけど平気。」

ジーン「そっか。」














ジーン「パーティーって、取材陣も来るの?」
















アイビー「そう。これまだ内緒なんだけど、新人さんのデビュー発表があるんだよね。」

ジーン「そうなんだ?」

アイビー「私その大役任されちゃってw」











ジーン「なるほどね。ギルバートが色々心配してたよ。アイビーと入れ替わりでBiBiに所属するんじゃないかって。」

アイビー「さすが情報通だねw」

ジーン「ホントにそうなの?」

アイビー「う~ん、どうかな?まだわからないw」










アイビー「ドレス何着あるの?」

ジーン「カクテルドレスが3着とイブニングドレスが2着。」

アイビー「見てもいい?」

ジーン「もちろん。用意してあるよ。」











30分後。


アイビー「う~ん。目立ちすぎず、落ち着きすぎず・・・。」












ジーン「それなら最初のピンクのドレスは?」

アイビー「うん。私もそう思った。」












アイビー「着てみてもいいかな?」

ジーン「もちろん。」













ジーン「母さんの部屋に姿見あるから持ってくるよ。ちょっと待ってて。」

アイビー「うん。ありがとう。」














数分後。


ジーン「アイビーどう?」

アイビー「うん。入っていいよ。」












ジーンが部屋に入る。
ドレスを着たアイビーが鏡の前に立つ。

















アイビー「どう?今スニーカーだからなんか変なんだけどw」















ジーン「うん。その色すごく似合ってる。」














アイビー「やっぱりこれが一番いいよね。BiBiのイメージカラーだし。」

ジーン「BiBi卒業するの?」














アイビー「・・・・。」

ジーン「やっぱりそうなんだ?」

アイビー「・・・・。」














アイビー「 ! 」


ふいに後ろから抱きしめられる。


アイビー「ジーン・・・?」













ジーン「好きだよアイビー。」

アイビー「・・・・。」















ジーン「・・・・まだだめかな?」

アイビー「・・・・。」

ジーン「・・・・。」

アイビー「(どうしよう・・・・。言わなきゃいけないのに・・・だめって言えない。)」













アイビー「(言いたくない・・・・。)」
















ジーンがゆっくりとアイビーの身体を振り向かせる。


ジーン「アイビー・・・・。」














ジーン「なんで泣いてるの?」

アイビー「・・・・わかんない。」
















ジーン「キスしていい・・・?」

アイビー「・・・・。」

ジーン「・・・・。」

アイビー「・・・うん。」














ゆっくりと二人の距離が近づき唇が重なる。

























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