笑い声の絶えない室内に、チャイムが鳴り響く。
ローガン「アイビーか。やっと来たな。」
ローガンが立ち上がる。
ドアを開ける。
アイビー「じゃじゃ~ん!メリ~クリスマ~ス!」
アイビーがおどけて笑う。
ローガン「呑んできたのか。」
アイビー「だってパーティーはしごだもんw」
ローガン「ロミオさんはどうした?」
アイビー「今日は来られないって。」
ローガン「ジーンさん来てるぞ。」
アイビー「え・・・?なんでジーンが・・・・。」
ローガン「ララが呼んだんだ。レオンさんも来るからって。俺が誘うように言ったんだけどな。」
アイビー「そうなんだ・・・。」
ジェニファー「アイビーちゃん!」
アイビー「ジェニファーさん・・・。」
ジェニファー「待ってたのよ!遅かったのね。」
アイビー「すみません。まさか来てるなんて思わなくて。」
ジェニファー「びっくりした?」
アイビー「はい。」
ジェニファー「ララちゃんがジーンのこと呼んでくれたの。おまけで私もついてきちゃったんだけどね。」
アイビー「そうだったんですね。」
ジェニファー「その衣装、とっても素敵ね!」
アイビー「今日事務所のクリスマスパーティーがあって・・・。そのまま着たので・・・すいませんこんなかっこで。」
ジェニファー「ううん。とってもかわいいわ。アイビーちゃんに似合ってる。さすがモデルさんね。」
ラトーシャ「アイビー遅~い。」
アイビー「ごめんごめん。」
ララ「顔真っ赤よw 珍しいわね、アイビーが呑むなんて。」
アイビー「呑まされちゃって。」
ディーン「モデル事務所のパーティーか?」
アイビー「うん。忘年会も兼ねて毎年やってるから。」
ララ「シェアハウスのときも毎年行ってたわね。」
アイビー「うん。最近はもう仮装パーティーみたいになってて。」
ジーン「それ、似合ってるよ。」
アイビー「ありがとう。」
ジェニファー「その衣装、もしかしてジーンに?」
アイビー「はい。毎年スタイリストさんにお願いしてたので。今年のはジーンが用意してくれて。」
ジェニファー「そうだったのね。どうりでアイビーちゃんにピッタリの衣装だと思った。」
アイビー「・・・・。」
ジェニファー「そういえばアイビーちゃん、彼はどうしたの?一緒に来るんだと思ってたわ。」
アイビー「彼は・・・仕事が忙しくて。」
ララ「そうなの?」
アイビー「うん・・・。春にモデルの写真集が出るからそれの編集とかがあるみたいで・・・。みんなによろしくって。」
ローガン「そうか。残念だな。」
ジーン「ロミオさん忙しそうだもんな。モデルからの指名も多いし。」
アイビー「うん・・・。」
ジェニファー「大変なのねぇ。」
アイビー「はい・・・。」
ララ「アイビー、なに飲む?ビールでよかったかしら。」
アイビー「いや、ちょっともう呑みすぎちゃったからジュースで。」
ララ「ジュースね。了解。」
2時間が経過した。
時刻はすでに23時を回っている。
ディーン「あっ。」
ラトーシャ「この曲・・・。」
ジェニファー「どうしたの?」
ディーン「プロムのときラトと踊ったのがこの曲で、思い出の曲なんです。なっw」
ラトーシャ「懐かしいね。」
ディーン「ラト、踊ろうぜ。」
ラトーシャ「え?でも・・・。」
ディーン「いいからほらっ。」
レオン「ヒューヒューw」
ラトーシャ「ちょ・・・レオンさん・・・。」
ディーン「ラト、早く。」
ラトーシャ「え・・・・うん・・・・。」
二人が部屋の片隅でスローダンスをはじめる。
レオン「あいつらホントらぶらぶだなw」
ララ「あら、素敵じゃない?羨ましいくらいだわ。」
レオン「そうかぁ?」
ジーン「レオンの辞書にロマンチックの文字はないからなw」
アイビー「そうだねw」
みんなが二人のダンスを見守る。
レオン「お前らも踊れよ。」
アイビー「え?」
レオン「アイビーとジーンだよ。昔つきあってたろ。」
ジーン「昔の話だろw」
ジェニファー「いいじゃないの昔の話でも。私も二人のダンス、見たいわ。」
ジーン「母さん・・・・。アイビーには恋人もいるんだから。」
レオン「別にいいだろ。いまここにはいないんだしダンスくらいさ。」
ジーン「でも・・・・。」
ジーンをみつめるララ。
その視線にローガンが気づく。
ローガンが立ち上がる。
ローガン「ララ、踊るぞ。」
ララ「え?」
ララ「なんで私が・・・。」
ローガン「いいから早く来い。」
ララ「・・・・。」
しぶしぶとララがイスから立ち上がる。
ローガンとララがエントランスで踊り始める。
ローガン「お前にそんな風に見つめられてたらあの二人も踊りにくいだろ。」
ララ「ローガン・・・・ジーンさんとアイビーのことうまくいけばいいと思ってるの?」
ローガン「ロミオさんよりはな。」
ララ「どうして・・・・。ロミオさんとアイビー・・・うまくいってないの?」
ローガン「お前はいつも自分のことで頭いっぱいだから、周りのこと見えてないんだろ。」
ララ「・・・・。」
ジェニファー「ほら。あなたたちもっ。」
ジーン「母さんもしつこいなぁ。」
ジェニファー「いいじゃないの。せっかくのクリスマスイブなんだから母さんのリクエストくらい聞いてくれても。」
ジーン「まったく・・・。」
ジーン「アイビー・・・踊ってくれる?」
アイビー「う、うん・・・・。」
二人が立ち上がり、ゆっくりとダンスをはじめる。
ジェニファーがそれをやさしいまなざしで見守る。
ジーン「なんか・・・ごめんな。」
アイビー「え?」
ジーン「母さん、ああ見えて言い出したら聞かない性格なんだ。」
アイビー「そうなんだ?」
ジーン「年のせいかな~?最近よけいに気が強くなってさw」
アイビー「きっとジーンがそばにいてくれるから、わがままになってるのかもね。甘えたいんだよ。」
ジーン「そうなのかな~?」
ジーン「パーティーはしごって大変だなw」
アイビー「事務所のは私メインじゃないから大丈夫。明後日のBiBiの忘年会は絶対出なくちゃいけないんだけど。」
ジーン「看板だもんな。」
アイビー「ジーンも出るんでしょう?」
ジーン「うん、撮影のあとに。」
アイビー「そっか。」
ララ「あの子、結局来なかったじゃない。」
ローガン「ああ。仕事で忙しいらしい。」
ララ「そうなの・・・。」
ローガン「うん。・・・なぁ、覚えてるか?」
ララ「え?」
ローガン「プロムのときのダンス。お前、俺の足踏んだよなw」
ララ「そうだったわねw」
ローガン「お前みかけによらずダンス下手だったもんな。しかもヒールでさ。血豆になったんだぞ。」
ララ「ふふっ。ごめんなさいw」
ララ「ダンスは下手でも、女王の座は私が獲得したわよ?」
ローガン「そうだったw 後でアイビーに勝ったって、うれし泣きしてたな。」
ララ「うるさいわね。昔のことよ。」
ローガン「昔も今も、お前のプライドの高さは全然変わってねぇよ。」
ララ「ローガンこそ・・・女遊びは全然変わらないわ。」
ローガン「お互い様、だな。」
ディーン「いてっ!」
ラトーシャ「ご、ごめんwww」
ディーン「いあ、大丈夫w」
ラトーシャ「ホントに?」
ディーン「うんw そのくつヒール低いし。」
ラトーシャ「ごめんね。」
ディーン「大丈夫だよw」
二人が再び手をとり合い、ダンスをはじめる。
静かな音楽が流れる中、3組の男女がダンスを踊っていた。










































