ディーン「入院?!」
ディーン「入院してるって・・・なんで??」
アイビー『過労で倒れちゃって。ゆうべから入院してるの。』
ディーン「どこの病院だよ。」
アイビー「ブリッジサイド病院。」
ディーン『・・・わかった。大丈夫なのか?』
アイビー「うん。貧血もあるから、1週間くらいなんだけどね。」
ディーン「俺はこれから仕事で今日は遅くなるし、明日顔出しに行くよ。」
アイビー『忙しいなら、わざわざお見舞いに来なくても大丈夫だよ。』
ディーン「こんな時に会いに行かない兄貴がいるかよ。」
アイビー「ディーン・・・心配ばっかりかけてごめん。」
ディーン『気にすんな。今はゆっくり寝て体休めろよ。』
アイビー「うん・・・。」
ディーン「誰かそばにいてくれるのか?」
アイビー『マネージャーさんが荷物持ってきてくれたりしてるから平気。』
ディーン「そっか。・・・子供・・・は?」
アイビー『シッターさんと、事務所の社長が面倒みてくれてる。』
ディーン「そうなのか・・・。」
アイビー『ディーン・・・入院してることママたちには内緒にしておいて。心配かけたくないから。』
ディーン「わかってるよ。じゃあ、またな。」
アイビー『うん。じゃあね。』
アイビーが携帯電話を切る。
小さくため息をつく。
アイビー「(私・・・ホント心配ばっかりかけてる・・・。)」
ラトーシャ「入院してるって・・・誰が?」
ディーン「アイビーだよ。過労で倒れたらしい。」
ラトーシャ「それ本当??」
ディーン「うん。マネージャーがついてるっていうから、大丈夫だろ。」
ラトーシャ「私、お見舞い行ってくるよ。」
ディーン「ラト、今日は面接だろ?」
ラトーシャ「そうだけど・・・。」
ディーン「俺も今日はムリだし、明日二人で会いに行こう。」
ラトーシャ「でも・・・。」
ディーン「1週間程度入院が必要らしいから、焦らなくても大丈夫だよ。」
ラトーシャ「・・・わかった。」
ラトーシャ「じゃあアイビーの好きなパイでも焼いていく。」
ディーン「喜ぶだろうな。地味な病院食ばっかりだろうしw」
ラトーシャ「うん。」
ディーンの携帯電話の着信音が鳴り響く。
ラトーシャ「また電話?」
ディーン「こんな時間に珍しい。ローガンだ。」
ラトーシャ「へぇ~。どうしたんだろ?」
ディーン「ローガン、久しぶり。どうした?」
ローガン『よぉ。お前今日暇か?』
ディーン「これから仕事だよ。」
ローガン『何時に終わるんだ?』
ディーン「なんで?もしかしてブリッジポート来てるのか?」
ローガン『ああ。ゆうべ着いた。』
ディーン「そうなんだ?仕事終わるの9時頃だけど、そのあとなら空いてるよ。」
ローガン『なら飲みにでも行こうぜ。今日は一日暇なんだ。仕事で来てるんだけど、今日の予定が明日になっちまって。』
ディーン「そうなんだ?いつまでこっち?」
ローガン『明日の夜には戻る。』
ディーン「そっか。」
ローガン『ラトは元気してるか?』
ディーン「うん。今横にいるけど、代わる?」
ローガン『別にいいよ。アイビーは?』
ディーン「それが今電話あってさ。入院してるって。」
ローガン『入院?なんでまた・・・。』
ディーン「ゆうべ過労で倒れたって。」
ローガン『どこの病院だ。俺暇だから見舞い行ってくるよ。』
ディーン「ブリッジサイド。俺今日行けそうにないから、頼んでいいかな?」
ローガン『ああ。じゃあ仕事終わったら電話くれ。』
ディーン「わかった。ありがとな。」
ディーンが電話を切る。
ラトーシャ「ローガン来てるの?」
ディーン「うん。仕事で明日までだって。」
ラトーシャ「そうなんだ?珍しいね。」
ディーン「ラト、夜ローガンと飲みに行ってきてもいい?」
ラトーシャ「もちろん。ゆっくりしてきて。」
ディーン「ありがとう。」
ラトーシャ「ローガンによろしく言っといてね。」
ディーン「ああ。」
コンコン
誰かがドアをノックする。
アイビー「どうぞー。」
ローガン「よぉ。」
アイビー「ローガン?!」
ローガン「久しぶりだな。」
アイビー「綺麗なお花。」
アイビー「わざわざありがとう。」
ローガン「おう。」
アイビー「ビックリしちゃったw」
ローガン「だろうな。」
アイビー「仕事で来てるの?」
ローガン「ああ。ディーンに電話したら入院してるって言うから。」
アイビー「えへへwタイミングが良かったね。」
ローガン「そうだな。」
ローガン「こんなことでもなきゃ、お前には会えてなかっただろうな。」
アイビー「そうだね。」
ローガン「仕事忙しいのか?」
アイビー「まぁまぁかな。」
ローガン「忙しくなきゃ、過労なんてならねぇだろ。」
アイビー「・・・そうだね。」
ローガン「お前、今独りか?」
アイビー「・・・独りだよ。」
ローガン「ふぅん・・・。」
アイビー「ローガンは?新しい街で、彼女作らないの?」
ローガン「作らねぇよ。」
ローガン「仕事が恋人ってところか。」
アイビー「なるほどw」
アイビー「新しい街はどう?ラッキーパームだったよね?」
ローガン「ああ。いい所だよ。」
アイビー「砂漠と水のオアシスだよね。撮影で一度行ったことあるよ。」
ローガン「夕日が綺麗で気に入ってる。」
アイビー「そうなんだ?いいな~。」
ローガン「たまには休みとって遊びに来いよ。」
アイビー「そうだね。いつか遊びに行くね。」
ローガン「その時は恋人でも連れてきて紹介しろ。」
アイビー「そうだね。そうするw」
ローガン「おう。」
ローガン「アイビー元気そうだったぞ。ちょっとやつれてたけどな。」
ディーン「そっか。」
ディーン「わざわざありがとな。」
ローガン「おう。」
ローガン「あいつ、過労ってほど仕事忙しいのか?」
ディーン「たぶん・・・なんで?」
ローガン「なんとなく。」
ディーン「ロミオさんが亡くなってからまだ1年経ってないし・・・あいつも色々あって疲れてるんだろ。」
ローガン「・・・そうか。」
ローガン「お前が言わないならこれ以上詮索しねえよ。」
ディーン「・・・・。(弁護士ってこえぇ・・・)」
ディーン「最近どうだ?」
ローガン「相変わらず忙しいよ。」
ディーン「あれから家政婦はどうなった?新しい人見つかったか?」
ローガン「いや。週1で高校生のバイト雇って掃除してもらってる。」
ディーン「高校生?」
ローガン「ああ。前に弁護した議員の娘さんだ。」
ディーン「・・・。」
ローガン「バーカ、高校生に手は出さねえよ。弁護士が法犯すかよ。」
ディーン「だよな。安心した。」
ローガン「お前、俺が女なら誰でも抱くと思ってないか?」
ディーン「そんなことないぞ?」
ローガン「お前はどうなんだよ。」
ディーン「うん?」
ローガン「ラトと。」
ディーン「相変わらず仲良しだよ。」
ローガン「子供は?」
ディーン「欲しいけど・・・それは運だよな。」
ディーン「それにラト、最近仕事探してるところなんだ。今日も面接行ってた。」
ローガン「なんの仕事だ?シェフか?」
ディーン「今日は小学校。給食のおばちゃん。」
ローガン「懐かしいな、それw」
ディーン「昼過ぎに終わる仕事だから、ちょうどいいんだって。」
ローガン「へぇ~。あいつに似合うな、給食のおばちゃん。」
ディーン「お前、怒られるぞ~。」
ジーン「綺麗な花だね。」
アイビー「うん。」
ジーン「誰か来たんだ?」
アイビー「うん。ローガン。」
ジーン「ローガンくん?彼、引っ越したって言ってなかった?」
アイビー「うん、ラッキーパームにね。一昨日久しぶりにブリッジポートに来てたの。」
ジーン「へぇ~。」
アイビー「ジーン、この後仕事でしょう?」
ジーン「うん。」
アイビー「毎日来てくれなくてもいいのに。」
ジーン「迷惑?」
アイビー「そんなわけないじゃん。」
アイビー「いつもありがとう。」
ジーン「顔色、良くなってきたね。」
アイビー「本当?私そんなにひどい顔してた?」
ジーン「うん。倒れた日なんて顔真っ青だったぞ?」
アイビー「そうかな~。」
ジーン「そうだよ。」
ジーン「ねぇアイビー。」
アイビー「うん?」
ジーン「退院したら、デートしない?」
アイビー「デート・・・?」
ジーン「うん。どこでも、アイビーの行きたいところでいいから。」
アイビー「・・・・うん。」
ジーン「ホント?約束な。」
アイビー「うん。わかった。」
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