Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
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苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2020/01/02

クリスマスの真実 前編





翌朝。
















目を覚ましたアンドレアが階段を降りてくる。















アンドレア「ママ~。」














アンドレア「わぁっ!」
















アンドレア「クリスマスツリーだぁ!」















ララ「おはようアンドレア。目が覚めたのね。」














アンドレア「ママ見て!クリスマスツリーよ!」














ララ「ええ。とっても綺麗よね。」

アンドレア「綺麗!」













アンドレア「サンタさん来たのぉ?!」














ララ「サンタさんならショアのおうちに来てくれたはずよ。」

アンドレア「ここには来ないのぉ?」

ララ「アンドレアはショアからサンタさんにお手紙を出したでしょう?だからショアに来たみたいよ。帰るまで楽しみにしておきましょうね。」

アンドレア「はぁい。」










ララ「このクリスマスツリーはローガンが用意してくれたのよ。」

アンドレア「そうなのぉ?」

ララ「ええ。あなたの喜ぶ顔がみたいって。」













アンドレア「綺麗ねぇ~。」

ララ「ローガンにお礼を言ってね。」

アンドレア「はぁい!」

ララ「お仕事中だけど声をかけてみたら?ローガンも早くあなたの喜ぶ顔がみたいはずよ。」

アンドレア「うんっ!」











ララはキッチンへと戻っていく。


アンドレア「ローガン~。アンちゃんだよ~。」


ドア越しにアンドレアが声をかける。










ドアが開いてローガンが顔を出す。


ローガン「起きたのか。おはようアンドレア。」

アンドレア「おはよう!あのねぇ、クリスマスツリー見たのぉ。」













アンドレア「すごぉく綺麗ねぇ~!ローガンが準備してくれたって、ママから聞いたのぉ。」

ローガン「ああ、お前のママと一緒にな。」

アンドレア「アンちゃんクリスマス大好きなのぉ!」










ローガン「そうか。その顔がみれたから俺は満足だよ。」













アンドレア「ありがとうローガン!」


抱きつくアンドレアを優しく包み込む。











アンドレア「アンちゃんローガンのこと大好き。」













ローガン「ああ。俺もだよ。」

アンドレア「本当?」

ローガン「ああ、もちろんだ。」











アンドレア「ローガンあのねぇ。アンちゃん、サンタさんにお願いしたのぉ。」












ローガン「そうか、なにをお願いしたんだ?」

アンドレア「パパ!」












ローガン「パパか・・・。」

アンドレア「ママがね、ショアのおうちにサンタさん来てくれたって言ってたのぉ~。でもね、プレゼントはきっとショアにはないのよ?」

ローガン「・・・どうしてだ?」











アンドレア「だってローガンはここに居るから。」
















アンドレア「ローガンはアンちゃんのこと大好きよね?」

ローガン「ああ。」

アンドレア「ローガン、アンちゃんのパパになってくれない?」











ララ「アンドレア!」














ララ「あなた・・・ローガンになんてことを・・・。」













アンドレア「ママ?」

ララ「ほらっ・・・ローガンも困ってるじゃない。」















震える声でララが否定する。


ララ「ごめんなさいローガン。この子の言ってることは気にしなくてい・・・。」

ローガン「ララ。」


遮るように名前を呼びローガンが立ち上がる。












ローガン「俺の子だよな?」















ララ「え・・・・?」































ローガン「アンドレア。」

アンドレア「なぁにぃ?」

ローガン「お前のママと話があるんだ。返事はあとでもいいか?」















アンドレア「うんっ。きっとよぉ?」

ローガン「ああ。いい子だ。」














立ち尽くしたまま涙を流すララの傍へと駆け寄る。















ローガン「ララ。」

ララ「違うの・・・・そうじゃないのよ。」

ローガン「いいんだ。」












ローガン「話してくれるな?」


















ララ「・・・・。」


震える肩にそっと触れると、ララの瞳から大粒の涙が零れ落ちる。





























































朝からアイビーは店の掃除をしている。


マスター「そんなのやらなくてもいいって言ったじゃない。」

アイビー「だって今日はすっごく汚れてるから気になっちゃって。」












マスター「確かに昨夜は大勢客が来たし遅くまで騒いでいたから、いつもよりも店が汚れちゃってたわね・・・。」













アイビー「そうですよ。それに今夜もお店は開店するし、早めに掃除しないと間に合わないですよ?」












突然カウンターに置いてあったスマホの着信音が鳴り響く。













アイビー「鳴ってますよ。」

マスター「ええ。今出るわよ。」


のんびりとした足取りでマスターがカウンターへ駆け寄る。












マスター「あら。切れちゃったわ。」

アイビー「マスターのじゃないですよね?」














マスター「昨夜の客の忘れ物よ。」

アイビー「じゃあ今のは忘れ物した本人かな。今頃気付いてきっと困ってるのかも。」

マスター「たぶんね。」












アイビー「かけ直さないんですか?」

マスター「きっとあとで取りにくるでしょ。うちは一見さんお断りだから常連しかいないし、すぐにここって気付くわよ。」













アイビー「まぁ、確かにそうですね。」

マスター「ねーアダム~。」

アダム「あい!」




























ローガン「ジーンさんと結婚してるって話は?」

ララ「・・・・。」












ローガン「やっぱり嘘なんだな・・・。お前が指輪しないわけないと思ったよ。」
















ララ「・・・・。」













ローガン「ショアで暮らしてるんだよな?」












ローガン「お前・・・一人であいつを育ててるのか?」














ララ「実家の両親と・・・。」

ローガン「・・・・。」













ララ「私一人でなんて到底無理だったわ・・・・。」











ララが指先をぎゅっと強く握る。


ローガン「そうか・・・・。」












ローガン「いままで・・・大変だっただろうな・・・。」













ララ「あなたは・・・・いつから気付いてたの?」

ローガン「お前が来た初日かな・・・。」














ローガン「最初はまさかと思ったけど・・・日に日にその疑問が確信に変わっていった。」

ララ「・・・・。」

ローガン「だってあいつ・・・俺の小さい頃にそっくりだぞ。」











緊張が解けてララが小さく笑った。
















ローガン「まさかこの俺に子供がいたなんて・・・数日前じゃ考えられなかった話だ。」














ララ「・・・いままで・・・・黙っててごめんなさい。」















ローガン「いや・・・・。当時俺に話してたら・・・きっとあいつは今頃この世に産まれてないだろ・・・・。」

ララ「・・・・。」












ララ「あの子はとてもいい子に育ってくれたわ。私の宝物なの。」

ローガン「・・・・。」

ララ「産んだことは後悔してないわ。」














ローガン「ララ・・・・今更だとは思うが、俺にも父親らしいことをさせてほしい。」














ララ「え・・・?」

ローガン「養育費とか、今後のことをちゃんと話し合おう。あいつの為にも。」

ララ「・・・・。」

ローガン「今までなにもできなかった分、これからはちゃんと父親らしいことをしたいんだ。」











突然事務所のドアのチャイムが鳴り響く。













ローガンがソファーから立ち上がる。


ローガン「9時か、来客の時間だ。」












ローガン「この続きは今夜、終わってからにしよう。いいか?」

ララ「・・・・コーヒー、用意してくるわ。」















ララが黙ったまま部屋を出ていく。




























ララ「・・・・。」


















































マスター「そろそろいいんじゃない?完璧にしなくてもいいのよ。どうせあと数日したら大掃除することになるし。」















アイビー「わかりました。じゃああとゴミ捨てだけやっておきますね。」

マスター「ええ。お願いするわね。」












マスター「コーヒーでも入れるわね。昨日のケーキも残ってるし。」

アイビー「いいですね!ケーキ食べたいです。」










マスター「アダムはまだ食べられないわよね。クッキーならあるわよ。」

アイビー「よかったねアダム。クッキーあるって。」

アダム「くっきー!」











お店のドアベルが鳴り、開いたドアから冷たい風が入ってくる。


ジーン「すいません、昨夜スマホを忘れちゃったと思うんですけど・・・。」














ジーン「・・・・アイビー?」















アイビー「ジーン・・・・。」












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