Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
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作中には卑猥な表現、画像も含まれております。
苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2020/01/18

来客






ジーン「アイビーから?」















ローガン「ええ。」















ローガン「ビールでいいですか?」















ジーン「うん。」
















ジーンを残してローガンがキッチンへと消えていく。












冷蔵庫から冷えたビールを2本取り出す。















ジーン「悪いね。忙しかったかな?」

ローガン「いえ。そろそろ終わりにしようと思ってたところなんで。」















ローガン「どうぞ。」


ローガンがテーブルに缶ビールを置く。


ジーン「ありがとう。」

















ローガン「アイビーに会いに来たんですよね?あいつ今日は遅くなるらしくて・・・。」

ジーン「いや。」














ジーン「君と話したかったんだ。」

ローガン「俺と・・・?」
















ジーン「うん。」
















ローガン「・・・・。」

ジーン「逆にアイビーがいなくて助かったよ。」















ジーン「君と二人だけで、本音で話がしたかった。」















ローガン「・・・・。」
















ジーン「アイビーとはこの前ブリッジポートで話したんだ。一緒に暮らして3年だったっけ?」















ローガン「ええ。」

ジーン「どうして彼女を誘ったのか、聞いてもいい?」


















ローガン「別に・・・親友の妹だし。」

ジーン「・・・・。」
















ローガン「相当困ってるみたいだったんで。」

ジーン「・・・・。」

ローガン「俺もちょうど家政婦が辞めたばかりで代わりを探してたんですよ。」
















ジーン「じゃあ、家政婦の代わりというのは本当なんだ?」

ローガン「ええ。」

ジーン「最初はってことだよね?今はどうなの?」

ローガン「今・・・?」

ジーン「アイビーのこと、一人の女性として愛してる?」














ローガン「・・・あいつはなんて言ってたんですか?」

















ジーン「君からプロポーズされたと言ってた。」

















ローガン「・・・あいつも意外とおしゃべりだな。」

ジーン「・・・・。」














ローガン「言いましたよ。籍入れようって。」

















ジーン「子供の為?それとも彼女のことを・・・?」

















ローガン「・・・それについては答える必要ないと思うのでやめておきます。」














ジーン「子供が赤の他人の子でも?」

ローガン「それはあいつも同じことですよ。」

ジーン「でも彼女にとっては元婚約者の子だ。君にとっては子供の本当の両親とはほとんど面識もないはずだろ。」















ローガン「子供ってかわいいですよ、ジーンさん。」

ジーン「・・・・。」


















ローガン「あなたもアンドレアと一緒に居ると安らげるでしょう。赤の他人の子供なのに。」

ジーン「・・・・。」

ローガン「俺も同じですよ。」














ジーン「じゃあ話題を変えるけど・・・ララちゃんと結婚する気はないってこと?」

















ローガン「それについても、あなたに答える必要はないですね。」


















ジーン「・・・ララちゃんは本当に頑張ってたよ。」

















ジーン「確かに両親の協力はあったけど・・・たった一人で夜遊びなんかせずにずっとアンちゃんの傍にいて、子供のことを第一に考えてた。」

ローガン「そうでしょうね。昔は全然だった料理までできるようになってたし。」

ジーン「立派な母親になるために・・・居ない父親の分もずっと一人で頑張ってた。」












ローガン「なにが言いたいんです?」
















ローガン「俺にアイビーとじゃなくララと結婚しろと?」

















ジーン「今更出てきて父親面されて彼女が困ってるって言ってるんだよ。」














ローガン「ララちゃん、不安がってたよ。君にアンちゃんを取られるんじゃないかって。」















ローガン「俺が・・・?」

ジーン「ああ。」















ジーン「そりゃそうだよね。君は弁護士だし、その気になれば可愛い一人娘の親権を奪うこともできるだろ。」


















ジーン「子供さえいれば、将来介護もしてもらえるし安心だ。シッターさえ雇えば君はいつでも自由に遊べる。」














ローガン「・・・なるほど。確かにそういう考え方もありますね。」















ローガン「俺からも質問いいですか?」

ジーン「なに?」















ローガン「今や人気デザイナーで富も名声もある。それにその容姿じゃあ、女が放っておくわけがない。」

ジーン「・・・・。」

ローガン「なんでいつまでもアイビーに執着なさってるんです?」















ローガン「しつこい男は嫌われますよ、ジーンさん。」


















ローガン「あいつのことを本当に愛してるなら、あいつの幸せを願うのが本当の愛なんじゃないですか?」

ジーン「彼女のついた嘘が本当に彼女の為になるならね。」

















ローガン「・・・・。」

ジーン「アイビーが幸せならそれでいいよ。俺はただ本当のことを確かめたいだけだ。」

ローガン「あいつがそう言ってるなら本当なんじゃないですか?」

ジーン「幸せかどうかはまだ聞いてないな。」












ジーンがソファーから立ち上がる。


ジーン「そろそろ行くよ。急に来て悪かったね。」

ローガン「いえ。」


















ジーン「最後に一つだけ。」

ローガン「なんですか?」

















ジーン「アンちゃんのことだけじゃなくて、ララちゃんの幸せも考えてあげてほしい。あの二人にとって本当に必要なものを。」


















ローガン「わかってますよ。」

ジーン「じゃあ。」





































ローガンが小さく舌打ちをする。



















































深夜、ようやくアイビーがアダムと一緒に帰宅する。













玄関のドアを静かに開けてアイビーが家の中へ入る。
腕の中のアダムはすっかり眠っていた。


アイビー「(だいぶ遅い時間になっちゃった・・・。)」


















そのまま二階の寝室へと向かう。
















アダムを着替えさせベビーベッドへと寝かせる。














アイビー「(ローガンの部屋電気ついてたから起きてるよね・・・。)」


















ローガンの部屋のドアをノックする。


ローガン「アイビーか。」

アイビー「うん。入ってもいい?」
















ローガンがドアを開ける。


ローガン「おかえり。」

アイビー「ただいま。遅くなってごめんね。」















ローガン「アダムは?」

アイビー「途中で寝ちゃったから、今ベッドで寝かせたところ。」

ローガン「そうか。お前も大変だったな。4時間遅れたって?」

アイビー「うん。ブリッジポート発の飛行機はほとんど遅れてた。」

ローガン「そうか。」












アイビー「留守の間、色々ありがとう。」

ローガン「いや。特に変わりはない。」

アイビー「ララ、どうだった?」

ローガン「あいつなら昨日帰った。」

アイビー「そっか。」










ローガン「お前も疲れてるだろ。今日はもう寝ろ。」
















アイビー「うん。洗濯機だけタイマーしたら寝るね。お風呂も明日の朝入るよ。」

ローガン「おう。」


















アイビー「おやすみなさい。」

ローガン「おやすみ。」

















アイビーが部屋を出ていく。
































































キッチンへ入るとコンロ脇に置いてあるビール缶に気付く。

















アイビー「(洗い物はないのに・・・缶ビールだけ。ローガンが飲んだのかな。)」














アイビー「(でも・・・1つは空いてない・・・・。)」
















アイビー「(誰か来たの・・・・?)」
































翌朝。




















アダム「ちゅりー!」

アイビー「うん。クリスマスツリー。」

















アイビー「綺麗だね~。」

アダム「あい!」


















アイビー「去年も出したんだよ。アダム覚えてるかなぁ?」

アダム「あい!」

アイビー「ホントにぃ~?」

アダム「おぼえてゆ!」

















アイビー「ローガン、おはよう。」

アダム「ロガンおはよー。」

ローガン「おはよう。」













アイビー「ツリー出してくれたんだね。」















ローガン「ああ。ララと・・・あいつが飾ろうってうるさくてな。」

アイビー「そうなんだ?w」

ローガン「そろそろしまわないとな。」















アイビー「でも、まだ1週間もたってないよね?もったいないな。(ララとの思い出なのに・・・。)」

ローガン「そうか?もうクリスマス終わっただろ。」

アイビー「でも、もうちょっと出しておこうよ。年末ギリギリまでは。」













ローガン「お前がそういうならそのままにしとくか。」

アイビー「うん。あ、ローガン。」

ローガン「なんだ?」













アイビー「あとで話したいことがあるの。仕事の休憩の時でいいから、部屋に来てくれる?」

ローガン「ああ。わかった。」

アイビー「朝ごはん出来てるよ。冷めないうちに食べて。」

ローガン「ありがとう。飯食ってくるわ。」

アイビー「うん。」











ローガンがキッチンへと立ち去る。



























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